フランス語の学習指針 - ver. 2.0 - 〜 ⽇本の中等教育におけるフランス語教育のために 〜 武井由紀 野澤 督 茂木良治 菅沼浩子 中野 茂 松川雄哉 山田 仁 2022 年 3 月
『フランス語の学習指針』(ver. 2.0)は、⽂部科学省の平成 31 年(令和元年)度「外国語教育強化地域拠点事業(英語以外の外国語)」および令和 3 年度「教員養成機関等との連携による専⾨⼈材育成・確保事業(グローバル化に対応した外国語教育推進事業)」の事業活動に基づく研究成果の⼀つです。本活動の遂⾏に研究拠点校としてご協⼒いただきました⾼等学校 3 校の関係者の皆様、ならびに研究授業を快く引き受けてくださった教員の皆様に深く感謝申し上げます。 また、フランス語の学習指針策定研究会の発⾜当初より策定活動を牽引してくださいました古⽯篤⼦慶應義塾⼤学名誉教授に敬意を⽰すとともに、本冊⼦を刊⾏するにあたって、⽂章の再掲載の許可をいただきましたことに感謝の意を表します。 そして、事業全体の運営・管理をご担当いただきました学校法⼈⼤東⽂化学園(⼤東⽂化⼤学)の関係者の皆様、運営指導委員を引き受けてくださいました⼀般社団法⼈⽇本外国語教育推進機構の⼭崎吉朗⽒、アテネ・フランセの⼭根祐佳⽒にお礼申し上げます。 最後に、『フランス語の学習指針』策定の趣旨をご理解いただき、令和 3 年度「教員養成機関等との連携による専⾨⼈材育成・確保事業(グローバル化に対応した外国語教育推進事業)」に本研究を採択してくださった⽂部科学省初等中等教育局外国語教育推進室に御礼申し上げます。 『フランス語の学習指針』策定研究会⼀同 本冊子は、令和 3 年度「教員養成機関等との連携による専門人材育成・確保事業(グローバル化に対応した外国語教育推進事業)」の一部支援によって制作されています。
フランス語の学習指針 ver. 2.0 目 次 はじめに 第 1 章 『フランス語の学習指針』のめざすもの ____ 7 第 2 章 『フランス語の学習指針』の使い方 ________ 11 1.『フランス語の学習指針』の特徴 2. コミュニケーション能力指標の使い方 3.『フランス語の学習指針』における語彙・文法の学習について 4.『フランス語の学習指針』における評価 おわりに 資料 1 コミュニケーション能力指標 ______________ 42 資料 2 研究授業学習指導案例 ____________________ 189 資料 3 これまでの歩みの記録 ____________________ 219 付録 教室のフランス語 ________________________ 229
はじめに 『フランス語の学習指針』(以下、『指針』)ver. 2.0 の特長は、授業設計から評価まで、総合的な学習の授業作りの指標を提案していることにあります。『指針』は、フランス語教育に資するためにフランス語の教師にとって役立つ情報を提供し、授業作りの手助けになることを目指して編まれたものです。 『指針』は新学習指導要領が掲げる教育理念を具体化することに寄与するものだと考えています。高等学校では、2022 年度から年次進行で新学習指導要領が実施されます。その基本理念には、未来を切り拓くための資質や能力の育成、「確かな学力」と言われる知識の理解の質の向上、高大接続改革などが据えられています。この理念を意識して作られている『指針』は、中等教育におけるフランス語教育と新学習指導要領の理念とを結びつける一助となると信じています。 また、この『指針』は私たちの実際の経験から得られた知見に裏打ちされています。私たちは、多くの議論を重ねて構築した理論的な枠組みを授業設計に組み込み、その有用性を高校の授業で検証してきました。ですから、各々の環境にあわせて独自の授業活動を作るために参照いただけますし、掲載されている活動案をそのまま実施することもできるでしょう。 さて、私たちが『指針』を作成する契機となったのは、2010 年代に見られた外国語科目への学習指標の必要性が高まっていたことに関係しています。『外国語学習のめやす—高等学校の中国語と韓国語教育からの提言』(2013)以後、スペイン語やロシア語の指標が続いて発表されました。時期を同じくして、フランス語の学習指標となるものを作成することを目標として、2016 年 4 月に策定研究会が発足しました。本会の発起人の一人でもある古石篤子先生とともに、『ヨーロッパ言語共通参照枠』や『外国語学習のめやす』等の様々な外国語学習指針を分析しながら策定作業を進め、その成果は、文部科学省「平成 29 年度外国語教育強化地域拠点事業」の助成を受けて 2018 年 3 月に発表された『指針』ver. 0.1 として実を結びました。そこでは『指針』が提唱する基本理念と、この理念に基づいた授業
作りに役立つコミュニケーション能力指標を示しました。一同で膝を突き合わせながら、長い時間をかけて検討をつみ重ねて作り上げた理念と指標は、本冊子にも骨子として引き継がれています。 また、同省「平成 30 年度グローバル化に対応した外国語教育推進事業」の助成を受けて翌年に発表した ver. 1.0 では、異文化理解の育成を促す活動例が追加されました。そして本冊子(ver. 2.0)には、学習者が主体的に語彙や文法を学ぶ活動作りのモデルの紹介と、総合的な学習のための観点別評価の活用の提唱が新たに加わりました。これは、同省「平成 31 年度(令和元年度)グローバル化に対応した外国語教育推進事業」と「令和 3年度教員養成機関等との連携による専門人材育成・確保事業(グローバル化に対応した外国語教育推進事業)」の支援を受けた研究の成果です。 本冊子は、次のように構成されています。第 1 章では、現場の教師が常に教育目標を意識化できるように、『指針』が考える授業作りの根幹となる基本理念を示しました。第 2 章では、『指針』を活用いただくために、コミュニケーション能力指標の構成と使用方法に続いて、語彙・文法の学習指導モデルの解説、多角的な評価方法を提示しています。さらに資料 1 では、『指針』に基づく授業作りの基盤となるコミュニケーション能力指標を掲載しています。資料 2 では、具体的な授業活動の展開を理解いただくために、研究授業で使用した学習指導案を例示しています。資料 3 では、策定研究会の活動が一覧いただけます。巻末には、教室で教師が用いる代表的な表現例が付録として加えられています。 最後に、私たちに新しい活動の場も生まれました。フランス語の学習指針策定研究会のホームページ(https://www.ref-francais.org)です。最新の『指針』に加え、『指針』に基づく授業の学習指導案も無償で閲覧することができます。多くの皆様にご高覧いただけることを願っています。 2022 年 3 月吉日
フランス語の学習指針 -ver.2.0-71.『フランス語の学習指針』のめざすもの 『フランス語の学習指針』ではフランス語の学習を通じて、学習者に総合的なコミュニケーション能力を身につけてもらうことをめざしています。 私たちは「総合的なコミュニケーション能力」というものを次のようなものだと考えています。それは、自分と異なる他者と関係を構築し、共に社会生活を営むために必要な力です。具体的には、自分の考えをきちんと言語化して相手に伝えることや、相手の考え方を理解しようと努力する姿勢を持つことをベースにして、互いに協力して作業したり、問題を解決したりすることのできる能力のことだと考えています。この場合の「異なる他者」というのは、必ずしも言語文化の異なる人だけではなく、身近な隣人も含みます。そしてこのような能力の育成は、本来は外国語学習のみに求められるべき教育目標ではなく、すべての教科学習を通じ、教育課程全般にわたって模索され、育成されるべき能力です。 とはいえ、国語教育と共にことばの教育の一端を担い、特に日本語と異なる言語を教える外国語教育はそのような総合的なコミュニケーション能力を学ぶことのできる、まさに特権的な地位を占めていることもたしかです。まず、ことばをいかに使うかを意識的に学ぶことができます。次に、言語と文化、そしてその言語文化の世界を貫く様々な価値観とは切り離すことができませんが、外国語を学ぶことを通じて、学習者はそれまでの既知の言語文化とは異なる世界に触れることになり、新しい世界が開けます。したがって、その言語を教える教師は、その言語を使えるようにするということの上に、そうした新しい世界への道案内人であることにも自覚的であるべきです。 『指針』がめざすのは、このような総合的なコミュニケーション能力育成のためのひとつの教育モデルといえるでしょう。私たちは、言語を学ぶ際に単に文法や語彙、そして機能的側面を学ぶだけでは十分ではなく、それらを運用する力を育むことが肝要だと考えています。そしてそのときに、フランス語を学ぶことと実社会における生活や活動を切り離さず、フラン
8ス語の学習を通して、社会文化的能力をも身につけるようにしたいと考えています。そのためには、学習者が積極的に学ぼうとする態度の育成も重要な位置を占めているのです。 3つの理念と教育目標 理念1 フランス語の基本的運用能力の育成 水泳のクロールの泳ぎ方や自転車の乗り方の講義を受け、それが頭でわかったとしても実際にそれができるかどうかということは別問題です。外国語を身につけるということもこれに似ています。いくら文法や語彙の知識を詰め込んでも、それが実際の場面で使えることには直結しないと言われています。また、実際の場面で使えるようになるためには、その言語についての知識の他に、さまざまな社会的な文脈(世代、性別、階級、状況、慣習等々)において適切に使える力、そして発話とその意図を正確に理解する力などが必要になってきます。そして、そのような基本的な運用能力を身につけるようにするためには、学びの当初からそれが可能になるような教授法の採用が必要です。 教育目標1 やりとりすることを目標にした授業をデザインする ・ コミュニケーション能力指標のスピーチアクトを活用し、言語機能を意識した運用能力を育成する。 ・ 文法は重要であるが、実際のコミュニケーションと切り離さずに教える。 ・ 授業内の活動においては学習者同士のやりとりの機会を積極的に設ける。 ・ 授業では積極的にフランス語を使う(付録「教室のフランス語」参照)。ただし、内容的に高度なことには、知的レベルを落とさぬために日本語を躊躇なく使う。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-9理念2 他者を知る/自己を知る 外国語を学ぶことを通じて、その言語や話されている社会の文化に興味を持ち、それらを尊重する姿勢を養うことができます。そのためには、授業において意識的・計画的にフランス(語圏)の言語文化や社会について触れる必要があります。そしてそれが、自らの言語文化や社会を振り返る機会にもなるようにしたいものです。 また言語活動を通じて、自らの考えをことばにし、仲間と意見交換する体験を多くつくりましょう。それは、積極的に他者とかかわり、共に問題を解決しようとする姿勢の育成へとつながります。 教育目標2 フランス(語圏)の社会、文化的項目を授業に取り入れる ・ 批判的思考能力、メディアリテラシーを養う。 ・ フランス(語圏)の社会や文化的側面を授業に取り入れる(「 社会・文化項目」の活用)。 ・ 社会文化的な相違点や類似点を探して文化比較をする。 ・ 文化や社会の現象とその背景を考える/調べる時間を設ける。 ・ 調べ学習において発見したことがらについて、意見交換する時間を設ける。(自分の意見を発表し、仲間の意見を聞く機会を設ける。) ・ 学習を授業外活動へつなげる。(ex. 学習成果の発表、各種イベントへの参加、フランス語学習者との交流の場への参加など、フランス語学習と実社会を結びつける。) 理念3 積極的に学習にかかわる 人は一生学び続けます。外国語学習を通じて「学ぶことを学ぶ」姿勢を養うことができれば、人生の他の場面でもきっと役に立ちます。そのためには、生徒自身が考える姿勢を養うように、受け身の授業から学習者主体の授業へもっていく必要があります。そのことは、共同作業を遂行する力、社会性・協調性や他者へ働きかける力の育成へとつながります。
10教育目標3 学習者が主体となる授業づくりをする ・ 教師は「教える者」としてより、学習者が自ら学ぶことを促す存在となるように心がける。 ・ 協働(グループワーク)を活動に取り入れる。 ・ 学習の最後に成果物を求め、生徒が考えたことや作成したものを発表する機会を作る。 ・ 自己評価や学習の振り返り活動を実施し、生徒が自身で目標設定や評価に加われるようにし、主体的な学習を促す。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-11 2.『フランス語の学習指針』の使い方 『指針』の目指す教育理念や理論的基盤についてここまで触れてきましたが、この章では『指針』の特徴について説明しながら、実際にどのように活用できるのか、その使い方について詳しく解説します。 2.1 『フランス語の学習指針』の特徴 (1)コミュニケーション能力指標の16のテーマとその配置 『指針』では、フランス語学習者の興味・関心から教師が授業を設計できるように、16のテーマを設定し、テーマ毎にコミュニケーション能力指標を提案しています。16のテーマとその具体的な内容は次の通りとなっています。 テーマ群 具体的内容 基 幹 テ 丨 マ 1.自分と身近な人々 2.交流・つきあい 3.日常生活 4.趣味・嗜好 自分について/話し相手について/家族や友人について あいさつについて/交流について 一日の生活について/一週間の生活について/スケジュールについて 嗜好について/趣味について 5.衣・ファッション 6.食 7.住 8.職業 9.交通 10.買い物 11.健康 身につけるものについて 食習慣について/食欲などについて/食材・料理について/飲食について 住んでいる場所について/住居について/住まい探しについて 職業について 交通機関について/移動について 買い物について 体調・病気について
1212.学校生活 13.旅行・ヴァカンス 14.記念日・行事 15.季節・天候 16.地域社会と世界 学校生活について 旅行、ヴァカンスについて 記念日について/行事について 天気・天候について/季節について 国と言語について/自分の住んでいる国・地域について たとえば、「フランス語で自己紹介できるようになりたい」という学習目標を設定した場合、テーマ「1.自分と身近な人々」のコミュニケーション能力指標を参照するということになります。もちろん、学習者の興味・関心が必ずしも1つのテーマに収まりきらず、2つ以上のテーマが重複する内容であることも考えられます。たとえば、「フランスと日本の高校生の一日の生活について比較し、違いを発見したい」という目標を設定した場合、テーマ「3.日常生活」と「12.学校生活」をどちらも参照することになります。このように、複数のテーマを参照しながら、授業をデザインすることもできます。 テーマは大きく2つのテーマ群に分かれます。1つは「基幹テーマ」と呼ばれるテーマ群で、これは、「挨拶する」や「礼を言う」等の行為のように様々な場面で現れ、言語活動において繰り返し使用されるようなテーマです。 具体的には、「1.自分と身近な人々」、「2.交流・つきあい」、「3.日常生活 」、「 4.趣味・嗜好」という4つのテーマを「基幹テーマ」とし、テーマ群の始めに位置付けました。16のテーマ群のなかに、4つの「基幹テーマ」が設定され、右のような図によって表されるようになります。 テテーーママ群群 基基幹幹テテーーママ テーマ1∼4 テーマ 5∼16
フランス語の学習指針 -ver.2.0-13これら「基幹テーマ」に位置付けられるコミュニケーション能力指標は様々な場面に現れるような汎用性の高いものとなっています。そのため他のテーマに位置付けられる言語活動を検討する場合も、「基幹テーマ」を参照することを推奨しています。 (2)コミュニケーション能力指標の構成 各テーマのコミュニケーション能力指標は、大きく分けて「具体的内容」「コミュニケーション活動」「言語項目」「社会文化項目」の4項目で構成されています。 具体的内容 ・そのテーマで扱う具体的な言語活動の内容が列挙されています。 コミュニケーション活動 ・そのテーマにおいて、学習目標となる具体的な能力記述文(Can-do statements)が提示されています。また、能力記述文の右側にはスピーチアクトも付記してあります。能力記述文は、「やりとり」「受容的活動」「産出的活動」の3タイプの活動別に提案されています。 ・「やりとり」は対話者との口頭あるいは筆記による相互的なやりとりを含む活動を想定しており、『指針』ではこの「やりとり」を中心に能力記述文を提案しています。 ・「受容的活動」は、[電車のアナウンスを聞く]や[広告を読み取る]など、学習者が一方的に情報を受け取る場面での「聴く」活動と「読む」活動を想定しています。 ・「産出的活動」は、[グリーティングカードを書く]や[発表する]など、学習者が一方的に情報を発信する場面での「書く」活動と「話す」活動を想定しています。
14言語項目 ・「表現」「語彙」「文法」で構成されています。 ・「表現」では、「コミュニケーション活動」の中で学習者が身につけてほしい表現が能力記述文に対応する形で提示されています。 ・「語彙」では、表現する上で必要とされる語彙の例が提案されています。 ・「文法」では、表現する上で必要とされ、またそのテーマにおいて学習目標となりうる文法項目が提案されています。 社会文化項目 ・社会文化的な差異への気づきを促すことができる要素をいくつか提案しています。また具体的な授業への導入を示唆する簡単な活動案とその資料も加えました。この社会文化的項目を取り入れながらコミュニケーション活動をデザインすることを『指針』では推奨しています。 以上、「コミュニケーション能力指標」を構成する4項目を提示しましたが、もっとも重要となるのは「コミュニケーション活動」の中で提示している能力記述文になります。この能力記述文が学習目標となり、学習者が授業を通して身につけるべき能力になります。 (3)能力記述文 能力記述文は、コミュニケーション活動の内容を組み立てるのに必要な項目です。この記述文は、様々な場面に頻繁に表れるようなものを先に示し、比較的具体的な場面が設定されているものを後に提示するように配列しました。たとえば、以下に「2.交流・つきあい」の「やりとり」活動の能力記述文を例として挙げます。 【2-I-1】会ったとき、別れるときにあいさつができる 【2-I-2】礼を言う・礼に応えることができる
フランス語の学習指針 -ver.2.0-15【2-I-3】謝る・謝罪に応えることができる 【2-I-4】連絡先を交換するやりとりができる 【2-I-5】約束を交わすやりとりができる 【2-I-6】電話での対応ができる ここでは、「会ったとき、別れるときにあいさつができる」のように、家族・友人との日常のあいさつだけではなく、買い物の時に店員とあいさつするなど様々な場面が想定できるものを先に示し、「約束を交わすやりとりができる」のように具体的な目標がある行為や、「電話での対応ができる」のように電話での会話という特定の場面をもつ能力記述文を後に示してあります。汎用性の高いものから順に示すことで扱いやすさを促し、コミュニケーション能力指標の運用性を高めています。 (4)社会文化項目 近年、国際理解教育や異文化理解教育などの重要性が強調され、フランス語の授業の中で文化的なトピックが扱われるのが望ましくなってきました。しかしながら、教師が外国滞在の体験談を語ったり、教科書にある文化的なトピックについて解説するコラムを紹介するなど、文化に関する知識を学習者に伝える知識伝達型の異文化理解教育が主流となっているのが現状です。このような知識伝達型の異文化理解教育を否定するわけではありませんが、学習者が旅行や留学などにより海外で生活する場合や、国内外で外国語話者と接する場合のように、今日の社会を考慮すると、単なる文化的な知識の伝達・蓄積だけでは必ずしも十分とはいえないのではないでしょうか。 『指針』では、外国の社会や文化に関する知識を伝達するようなこれまでの異文化理解教育から脱却し、学習者が文化的な事象に自ら気づき、自文化と他文化を比較する中で様々な差異を発見し、異文化に開かれた態度を育むような学習者主体の異文化コミュニケーション教育を推奨しています。 『指針』は、外国語教育における異文化間能力の養成の重要性を説いて
16いる Byram(1997)1による異文化コミュニケーション能力(Intercultural communicative competence)のモデルに強く影響を受けています。バイラム(2011)2は異文化コミュニケーション能力として 5 つの要素を挙げています。 態度(savoir-être): 好奇心と開かれた心、他文化への不信と自文化への信頼を保留する心構えができていること 知識(savoirs): 自身の国、また対話する相手の国における社会集団とその生産物と慣習について、そして社会的な、また個々の相互行為の一般的な過程について 解釈と関連付けのスキル(savoir comprendre): 他の文化の文書や出来事を解釈する能力、それを説明し、自文化の文書や出来事と関連させる 発見と相互交流のスキル(savoir apprendre/faire):文化及び文化的慣習について新しい知識を得る能力と、即時的状況のコミュニケーションと相互行為において知識、態度と技能を運用する能力 批判的な文化的気づき(savoir sengager): 批判的に、そして明確な基準にもとづいて、自文化および他文化、他国の視点、慣習、生産物を評価する能力 『指針』においても、これらの 5 つの構成素に働きかけるような学習活動を提供する必要があると考えて、社会文化項目を提示してあります。 『指針』では、CEFR の A1、A2 レベルの初習者を主な対象としていま 1 Byram, M. (1997). Teaching and assessing intercultural communicative competence. Clevedon: Multilingual Matters. 2 バイラム・マイケル(2011)「外国語教育から異文化市民の教育へ」(齊藤美野訳)、鳥飼玖美子他(編)『異文化コミュニケーション学への招待』, pp.121-149. みすず書房:東京.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-17すが、このレベルの学習者のように語彙・文法の知識が限られていても学習者主体の異文化コミュニケーション活動が実現できると考えています。コミュニケーション能力指標で提示している能力記述文を授業の学習目標としながらも、その能力記述文と相性のいい社会文化項目を意識的に授業に組み込むことで、フランス語の知識やスキルだけではなく、フランス(語圏)文化について触れる機会も設けることができるでしょう。 『指針』では、フランス語の授業の中で扱うことができる社会文化項目が、テーマごとにいくつか提案されています。たとえば、「5.衣・ファッション」であれば、「若者の服装」「服・靴のサイズ」、「服の生産国の違い」などが記載されています。もちろん、『指針』の社会文化項目に提示されていないものでも、現場の教師が着想したものや、学習者のニーズを踏まえて応用したものなど、自由に追加しながら活用していただければ結構です。 また、『指針』の提案する異文化コミュニケーション活動がイメージしやすいように、活動例をテーマ毎に一つ掲載してあります。その際に、①導入→②比較・発見→③省察・議論→④コミュニケーション活動という学習の流れを設定しました。 ① 導入:学習活動の中でどのような文化的なトピック(社会文化項目)を扱うか学習者に提示します。 ② 発見・比較:学習者自身が、目標文化に関する資料を観察し、文化的な特徴などを発見します。また、自文化と比較することを通して、目標文化との差異に気づいてもらいます。 ③ 省察・議論:文化的な特徴や自文化との差異についてより深く考え、コメントシートや学習日誌などに書き出します。また、他の学習者と意見交換することを通して、目標となる社会文化項目についてより一層深めていきます。 ④ コミュニケーション活動:①∼③における学びから得られたものを、学習者は反映させながらコミュニケーション活動を実践します。
18 このように、コミュニケーション能力の育成を目指す学習活動をデザインする中で、言語項目だけではなく、社会文化項目を意識的に統合することが容易になります。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-192.2 コミュニケーション能力指標の使い方 ここでは、具体的にこのテーマ別コミュニケーション能力指標の使い方について紹介します。以下で示した流れで、コミュニケーション能力指標を使って学習指導案を作成します。 コミュニケーション能力指標の使い方の流れ ①テーマの選択 学習者のニーズに応じて 16 のテーマから該当するテーマを選ぶ ②能力記述文の選択 学習者のニーズに合った学習目標をコミュニケーション能力指標の能力記述文から決定する ③言語項目の参照と設定 能力記述文と対応する表現を参照し、表現に必要な 文法・語彙項目を設定する ④社会文化項目との関係づけ テーマ内で提案している社会・文化項目が 学習者に意識されるような学習活動を検討する 授業デザイン 学習指導案の作成、教材の準備、評価方法の設計など 学習者のニーズ 学習者の興味・関心から学習者のニーズを抽出する
20① テーマの選択 『指針』では、学習者の興味・関心など学習者のニーズから学習目標を設定することを推奨しています。たとえば、ある学習者から、フランスのパン屋でパンを買えるようになりたいという希望があったとします。その場合、16 のテーマから最も関連の深いテーマ「10.買い物」を選び、そのコミュニケーション能力指標を参照します。 ② 能力記述文の選択 テーマ「10.買い物」の「やりとり」からこのニーズを満たすために必要となる能力記述文を決定します。「フランスのパン屋でパンを買えるようになる」という学習目標の達成のためには、以下の2つの能力記述文が該当すると考えられます。 【10-I-1】 店でほしいものについてやりとりができる 【10-I-2】 店で商品購入についてやりとりができる ③ 言語項目の参照と設定 言語項目の「表現」から能力記述文【10-I-1】、【 10-I-2】に対応する目標となる表現を参照します。それらの表現を参照し、表現する上で必要となる語彙・文法項目を設定します。未習の語彙・文法項目がある場合は、コミュニケーション活動を実践する前に十分に練習できるような学習活動を取り入れることを推奨します。語彙・文法項目の指導については「2.3『指針』における語彙・文法の学習について」を参照してください。 ④ 社会文化項目との関係づけ 『指針』では、テーマに沿って日本とフランス(フランス語圏)の文化的差異への気づきや発見を促すような要素をいくつか提案し、そのような要素をコミュニケーション活動内に取り入れることを推奨しています。たとえば、上記で示した「フランスのパン屋でパンを買えるようになる」という場面を想定すると、日本では主にセルフサービスでパンを取って購入しますが、フランスでは口頭で店員とやりとりをしながら注文して購入し
フランス語の学習指針 -ver.2.0-21ます。このように購入の仕方に違いがあります。その他にも、パンの包装の仕方や、お釣りの数え方など文化的な差異が多数挙げられます。このような社会文化項目をコミュニケーション活動に関係づけることを通して、異文化理解の促進を図ります。 上記の解説のなかで、事例として紹介した「フランスのパン屋でパンを買えるようになる」という学習目標を、コミュニケーション能力指標の使い方の流れに当てはめたものが以下になります。 コミュニケーション能力指標の使い方の流れの具体例 ①テーマの選択 テーマ 10「買い物」を選択 ②能力記述文の選択 【10-I-1】ほしいものについてやりとりができる 【10-I-2】商品購入についてやりとりができる ③言語項目の参照と設定 注文する表現 (Je voudrais..., s’il vous plaît.., etc.) パンに関する語彙 (une baguette, un croissant, etc.) 値段の表現など (Ça fait combien ?, Ça coûte ..., etc.) ④社会文化項目との関係づけ 口頭での注文、お釣りの返し方など 授業デザイン 学習指導案の作成、教材の準備、評価方法の設計など 学習者のニーズ フランスのパン屋でパンを買えるようになりたい
222.3 『フランス語の学習指針』における語彙・文法の学習について 『指針』は、学習者がやりとりの中でフランス語を習得することを前提とした授業活動を中心に授業設計することを提案しています。この授業設計に語彙や文法の習得を促す授業活動を組み込むために、語彙習得の専門家である Nation(2013)3と日本語教育や言語習得理論を研究領域とする當作(2017a, b)4の理論を基に構築した「語彙・文法学習モデル」を取り入れています。 このモデルは、①気づき、②精緻化、③検索という語彙を覚える活動の3つのプロセスを経て、語彙を使う活動(創造的使用)と呼ばれる、語彙を使用しながら徐々に文法を意識するための3つの段階、④メカニカル、⑤ミーニングフル、⑥コミュニカティブによってまとめられるものです。 以下に、それぞれのプロセスについて説明し、具体的な活動例を提示します。なお、ここでは、「覚えるべき語彙」を「目標語」と表記します。 語彙を覚える活動 ① 気づき ある語彙が、ある課題を遂行するために重要であり、学習する対象であると認識することです。気づきが起こるきっかけは様々で、教室内では、学習者が提示された語彙をみたり、発音してみたり、意味を知ったりすることを含みます。一方で、教師は重要な語彙をピックアップして学習者に提示したり、その語彙の訳や絵などを用いて学習者に説明したりすると気づき促すことになります。 活動例: a) 目標語の形式と絵を提示する(例.chat ) 3 Nation, I.S.P. (2013). Learning vocabulary in another language (2nd ed). New York: Cambridge University Press. 4 當作靖彦(2017a)「5+5 Step Plan Sample 1」,「めやす」マスター強化研修配付資料. 當作靖彦(2017b)「5+5 Step Plan Sample 2」,「めやす」マスター強化研修配付資料.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-23b) 目標語の形式と母語訳を提示する(例.chat−猫) c) TPR (Total Physical Response)を使う(例.« Levez la main. »と発音しながら手を挙げる) d) documents authentiques を使い、何が書かれているのか解読する e) 目標語を含んだ例文と質問を提示して、それが何のことを言っているか当てる/選ぶ 例) - Tokyo:Hiroko porte un t-shirt. Elle fait du tennis. (目標語:porter) - Quel temps fait-il à Tokyo ? - Il fait beau. /Il pleut.(どちらか選ぶ) ② 精緻化(語彙を様々な情報につなげる活動) ①気づきで形成した目標語の形式と意味(和訳や絵など)の結びつきに、新しい情報を結びつけることです。そうすることで覚えたい語彙の学習が深まるだけでなく、後々思い出しやすくなります。精緻化に使う情報は学習者既に知っている知識やフランス語がいいでしょう。 活動例: a) 目標語と絵のマッチング 目標語 絵 lhôpital b) 目標語とそれに関連する疑問文とのマッチング 例)食べ物に関する目標語について gâteau chocolat pomme viande céréales 次の質問に自分に当てはまる目標語を上からあるだけ選びましょう。 • 誕生日には何を食べますか? • コーヒーと一緒によく何を食べますか?
24• 健康に良い食べ物は何ですか? • 小腹がすいたときに何を食べますか? • 朝、食べたくない食べ物は? (補足)目標語を学習者それぞれの経験や知識に関連付ける活動です。グループやペアで話し合いながら行うと、目標語について話し合う機会になります。そうすることによって、語彙の学習が深まります。学習者の習熟度によっては、質問文はフランス語にしてもよいと思います。 c) 目標語とそのコロケーションのマッチング 例)目標語と一緒に使うことができると思う語を選びましょう。 目標語 コロケーション église visiter manger acheter boire restaurant chanter tourner donner manger (補足) 答えは一つに限定する必要はなく、学習者に自由に選択させるのが良いと思います。例えば、restaurant と言えば、manger が良く使われるかと思いますが、コンサートを聞くことができるレストランもあります。学習者がchanter や danser を選んだ場合は、その理由を説明してもらうといいでしょう。説明をする学習者もそれを聞く他者も語彙の学習が深まります。 d) 目標語と提示された定義のマッチング 例)次の目標語に対応する定義を選びましょう。 1. thé ( ) 2. jus de fruits ( ) 3. jus de légumes ( ) 4. eau ( ) 定義 a. boisson faite de pommes, bananes, oranges, etc. b. boisson faite de choux, tomates, carottes, etc. c. boisson sortant du robinet d. boisson infusée faite avec des feuilles
フランス語の学習指針 -ver.2.0-25(補足) 上記の例では、infusée や robinet などの頻度が高くない語彙が使われています。学習者のレベルにもよりますが、彼らが知っている語彙だけで定義を表すのは困難です。そのため、正解にこだわらず初学者でも知っていそうなbanane, orange, tomate, carotte などから a や b の意味を推測させ、わからない選択肢 c, d などはヒントを与えるか、答え合わせをした後で robinetや feuilles の意味を推測させるのもいいでしょう。 e) 目標語について知っている連想語を挙げる 例)次の単語から連想できるフランス語を挙げましょう。 目標語 連想語 lion ライオン 連想語の例)chat, roi, animal, Afrique, etc. f) 目標語についてそれと一緒に使える単語を挙げる 例) 目標語 一緒に使える動詞 veste ジャケット 一緒に使える単語の例)porter, essayer, acheter, grise, noire, etc. g) 目標語をカテゴリーとして、提示された他の単語を分類する(上位語と下位語の関係) 例) 次のお店で売っている商品を下の選択肢から選んでください。 店 売っている商品 boulangerie パン屋 poissonnerie 魚屋
26librairie 本屋 選択肢 porc livre baguette macaron saumon crevette magazine croissant dictionnaire h) 目標語をある規則に沿って順番に並び変える 例)以下に提示された動詞表現を早く行う順に並び替えてください。 prendre une douche se promener prendre le petit déjeuner shabiller aller au lycée (補足) 並べ方が学習者によって異なる場合がありますので、グループやペアで結果を話し合うと学習が深くなります。 i) 目標語を目標言語で説明する、定義付けする 例)次の目標語を、知っているフランス語で説明しましょう。 目標語 定義 tomate Cest un légume rouge et rond. (補足) 定義は完璧である必要はなく、定義をするために必要な語彙(légume, rouge, rond)を挙げるだけでもよいでしょう。 ③ 検索(語彙を思い出す活動) 一度覚えた語彙を、何らかの手がかりを頼りに思い出すことです。例えば、chat をその和訳である「猫」と一緒に覚えた後に、「猫はフランス語で何と言いますか?」と学習者に聞くとします。この時、学習者は「猫」
フランス語の学習指針 -ver.2.0-27を手がかりに自身の記憶の中で chat を検索していることになります。このように、手がかりから目標語の形式を思い出すことを(A)産出的検索と言います。反対に、chat を手がかりとして対応する意味(ここでは和訳である「猫」)を思い出すことを(B)受容的検索といいます。検索活動には様々なタイプがあり、それをうまく教室活動に組み込むことによって、語彙学習が促進されます。また、検索の回数は 1 回よりも複数回の方が語彙の記憶に効果的です。さらに検索の方式も同じものを繰り返すよりは異なるものを組み合わせた方が効果的です。 活動例: (A)産出的検索(目標語の形式を思い出す活動) a) 目標語の訳語を提示し、対応する形式を書いたり言ったりする 例)猫−??? 解答:chat b) 目標語の絵を提示し、対応する形式を書いたり言ったりする 例) −??? 解答:chat c) 連想語から対応する目標語の形式を書いたり言ったりする 例)次の連想語から思い浮かぶ単語は何ですか? 目標語 連想語 ??? chat, roi, animal, Afrique, etc. 解答例):lion d) 提示された質問に目標語で答える 例) 目標語:食べ物・料理 • 誕生日には何を食べますか? • コーヒーと一緒によく何を食べますか? • 健康に良い食べ物は何ですか? • 小腹がすいたときに何を食べますか? • 朝、食べたくない食べ物は? (補足) 学習者のレベルによっては、質問はフランス語でもよいでしょう。
28(B)受容的検索(目標語の意味を思い出さなければできない活動) a) 目標語の形式を提示し、意味を言ったり書いたりする 例)chat−??? 解答:猫 b) 提示された目標語について、連想語を言ったり書いたりする 例)次の単語から連想できる単語を挙げましょう。 目標語 連想語 lion 連想語の例)chat, roi, animal, Afrique, etc. c) 仲間外れ探し 例)次の単語で仲間外れを見つけましょう。 table voiture lit chaise 解答例)voiture (補足) 4 つの中で唯一「-e」で終わっていない lit を選ぶ学習者もいるかもしれません。正解は 1 つに限定せず、なぜその単語を選んだか説明してもらうといいでしょう。 d) 提示された目標語をある規則に沿って並び替える 例)1 個当たりが重い順に並べてください。 orange pastèque framboise melon fraise ( ➡ ➡ ➡ ➡ ) 例)次の飲み物を色の濃い順に並べてください。 vin rouge thé coca limonade lait ( ➡ ➡ ➡ ➡ ) e) 目標語を意味的なカテゴリーに分類する 例)次の国名を… ① lEurope, lAsie, lAmérique に分類してください。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-29② 公用語にフランス語がある国を抜き出してください。 la France / le Japon / lAllemagne / le Maroc / le Canada / les États-Unis / la Suisse / la Corée / le Viêtnam / la Chine / la Belgique / le Mexique 語彙を使う活動(創造的使用) ①気づき∼③検索で覚えた語彙を使うことです。『指針』では、このプロセスを以下の④メカニカル∼⑥コミュニカティブに分け、これらの活動を通して語彙を使用しつつ文法に学習者の意識を向けていきます。教師は必要に応じて、学習者にフィードバックを与えたり、文法の補足説明を加えたりするのも良いでしょう。 以下に提示する④メカニカル∼⑥コミュニカティブの活動例では、早稲田大学高等学院で実施されたアウトプット活動例を紹介します。ここでは、コミュニケーション能力指標の「13.旅行・ヴァカンス」をテーマに設定し、旅行先で訪れるべきお勧めの場所を紹介することを目標に、場所に関する語彙(le temple, léglise, le musée, la plage, etc.)を①気づき∼③検索ですでに学んでいるものとします。 ④ メカニカル(語彙を機械的に使う活動) 覚えた語彙を使いながら、文法の処理を促します。産出内容は限定されており、文字通り「機械的な」活動となりますが、訂正がしやすく、エラーをきっかけに文法に注意を向けさせることができます。 活動例:観光地の語彙を当てはめて、行き先を伝える。 例)Je [le temple] → Je vais au temple. Je [la plage] → Je vais à la plage. (補足) 前置詞 à と le の縮約について、必要であれば補足説明を加えてもよいでしょう。 ⑤ ミーニングフル(語彙を自分に関連付けながら使う活動) メカニカルと同様に、覚えた語彙を使いながら文法の定着を強化します。産出はコンテクストによってある程度限定されていますが、その内容は学
30習者自身のこれまでの経験やこれまで得た知識などに委ねられているという点で④メカニカルよりもやや自由度が高くなっています。 活動例: ペアの片方が好きなものを言い、それに対してもう片方が、おすすめの場所を言う。 例) A : Jaime le shopping. B : Je te conseille daller au magasin. (補足) この活動では、「Jaime…」と「Je te conseille daller…」の使用は固定しますが、「…」の内容は学習者に委ねます。研究授業では「Jaime…」は既習で、「Je te conseille daller…」を新しく導入しました。 ⑥ コミュニカティブ(語彙をコミュニケーションの中で自由に使う活動) これまで学んだ語彙や文法、またそのほかの知識を使い、与えられたコンテクストを考慮しながら自由にフランス語で表現します。産出の制限がミーニングフルよりも緩く、それゆえ自由度が高いです。そのため、メカニカルやミーニングフルでしっかり語彙や文法を使えるようになる準備をする必要があるでしょう。 活動例:フランスの高校生にお勧めする観光地を3つ紹介しよう。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-312.4 『フランス語の学習指針』における評価 『指針』における評価の考え方:多角的な評価 『指針』では、評価の対象である学習目標に沿って多角的な視点で生徒たちを評価することを推奨しています。語彙・文法に関する知識や、「読む」「聞く」という受容的スキルを数量的に測定し、評価する場合は、ペーパーテスト(客観テスト)を使用します。生徒たちが実際にフランス語を使用するコミュニケーションタスクや問題解決タスクなどにおいては、ルーブリックを活用してそのパフォーマンスを評価します。また、生徒たちの学習態度や異文化に対する態度などの育成を目指す場合は、自己省察を促すような振り返りシートを活用します。 主な学習目標(評価対象) 評価の特徴 ① ペーパーテスト (客観テスト) 語彙・文法に関する知識 受容的スキル(内容理解力) 客観評価:公正性を重視 量的到達点の測定 ② パフォーマンス評価 (5技能の)パフォーマンス 語彙・文法・発音の使用 主体性・協調性など学習態度 記述文による質的評価 質的評価の段階化(数値化) 自己評価・相互評価も可 ③ 振り返りシートによる省察 学習態度 異文化に対する理解・態度 省察による自己評価 質的評価 これらの多様な評価を組み合わせて、生徒たちのフランス語学習に関する情報をできる限りくみ上げ、教師は指導や学習の支援に役立てます。また、生徒たちに自身の学習活動の点検や改善ができるように促します。以下にそれぞれの評価方法について具体例を交えて詳しく紹介します。
32① ペーパーテストによる客観評価 ペーパーテストはもっともよく利用されている評価方法だと思います。文法や語彙の知識がどの程度定着しているか、読解や聴き取りの内容をどの程度理解できているかなどを確認するためにとても有効な方法です。多肢選択問題、正誤判定問題(Vrai/Faux)、穴埋め問題、書き換え問題など様々な問題形式があります。多くの場合、問題の正答が決まっており、評価者の主観が影響しにくく、客観的な評価が下しやすいという特徴を持っています。ペーパーテストによって生徒たちの評価は得点化され、生徒間の差も数値によって明確に示すことができます。そのため、学期末のテストなど学期の最終到達度を客観的に測定する際であったり、検定試験など評価の公平性を求める場において活用されるなど、「量的到達点(合格点)」が評価として求められる場合、中心的な役割を担います。 『指針』に基づいた授業においても、コミュニケーション活動につなげるための文法・語彙の学習活動において、学習した内容の定着度を測るためにペーパーテストを実施し、生徒たちを評価しています。たとえば、「道案内の表現を使って、案内することができる」(テーマ「9.交通」)というコミュニケーションタスクの準備段階において、目印となる店舗名に関する語彙の定着を図るために、以下のようなペーパーテストが考えられます。 図 2-4. 客観テストの例 問.「そこでできること」から施設名を特定してください。 そこでできること 施設名 A. manger, dîner, déjeuner, etc. B. acheter un livre C. envoyer une lettre D. acheter des légumes, de la viande, etc. E. voir un médecin F. boire un thé ① librairie ② hôpital ③ restaurant ④ poste ⑤ supermarché ⑥ café A. B. C. D. E. F.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-33このように、選択式の問題などで語彙の理解などを確認することができ、簡単に得点として算出できます。しかしながら、ペーパーテストは頻繁に活用され、大変有効な評価手法ではありますが、万能ではありません。評価の客観性を求めるがゆえに、ペーパーテストで測定することができるのは、語彙や文法に関する知識の定着であったり、「読む」「聴く」のような内容理解活動など限られたスキルであることを意識しなければなりません。『指針』のコミュニケーション能力指標で中心に据えている「やりとり」や、「書く」「話す」など産出的活動のように自由度の高い活動においては、生徒たちのパフォーマンスを評価する他の枠組みが必要になります。 ② ルーブリックによるパフォーマンス評価 パフォーマンスとは生徒たちが課題などを実際に遂行することを意味します。フランス語教育では、例えば「食材などの買い物ができる」「道案内をすることができる」など具体的な課題を実際に生徒たちがフランス語で遂行することになります。 このようなパフォーマンスを評価する手法として、『指針』ではルーブリックによる評価を採用しています。ルーブリックとは、設定した複数の評価項目(評価規準)ごとに達成度の度合いを記述文により示したものです。自由作文、ロールプレー、発表など自由度の高い課題における生徒たちのパフォーマンスを総合的に評価したいときに有効な評価方法になります。 次に、『指針』に基づいた研究授業で使用したルーブリックを具体的に示しながら、ルーブリックの構成について紹介します。「パン屋でパンを買う」(テーマ「10.買い物」)という場面設定で、生徒たちにロールプレーを行ってもらいました。その際に、生徒たちに配布したルーブリックが次ページの表になります。このルーブリックでは、縦軸に評価項目(4 項目)、横軸に達成度の度合い(4段階)が設定されており、具体的に評価項目ごとに記述文によりその達成度の度合いが示されています。たとえば、評価項目「フランス語の表現」の達成度「目標を達成(3 点)」であれば、「必要な語彙・文法や表現をおおむね正しく使っている」という記述文が示されています。このように、ルーブリックでは、実際にパフォーマンスを行う生徒たちでも理解できるように評価基準を平易な言葉で表現し、到達目
34標を質的に示すことができます。 達成度の度合いに配点を設定することで、質的に示した達成度の度合いを数値的な尺度に置き換えることができます。以下の表では、「目標以上に達成」を 4 点、「目標を達成」を 3 点、「目標達成まであと少し!」を 2 点、「目標達成まで努力が必要」を 1 点としています。また、評価項目「フランス語の表現」の欄に「2」とあるように、他の評価項目よりも重要であるとみなすものには、2 倍というように重み付けすることもできます。このルーブリックはすべての評価基準で「目標以上に達成」をすると 20 点満点になるように設定されています。 ルーブリック (à la boulangerie) 目標以上に達成 (4 点) 目標を達成 (3 点) 目標達成まであと少し!(2点) 目標達成まで努力が必要(1点) フランス語の表現 2 様々な語彙・文法や表現を適切に使っている。 必要な語彙・文法や表現をおおむね正しく使っている。 時々語彙・文法や表現の間違いが見られる。 語彙・文法や表現の間違いが多く、意味を伝えるのに苦労している。 内容の的確さ パンを買うやりとりの演技ができていて、さらに、文化的な特徴をしっかりと表現できており、ストーリー性があって見る人の興味を惹く。 パンを買うやりとりの演技ができており、文化的な特徴を理解できているが、表現するまでには至っていない。 パンを買うやりとりの演技ができているが、文化的な特徴を理解できていない。 パンを買うやりとりの演技が十分にできていない。 発声・声の大きさ・表現力 発音が正確で聞き取りやすい。さらに流暢である。表現や身体全体で感情をあらわ発音が正確で聞き取りやすい。内容に沿い自然な動作をつけて演技をしている。 発音が正確だが、声が小さく聞き取りづらい。または、声ははっきり聞こえるが発音の正確さ何を言っているかわからない。 動作がない。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-35し、見ている人が興味を惹くような演技ができる。 にかける。動作がほとんどなく、感情が伝わらない。 協働 目標達成のために努力し、ペアと協力しあっている。また、相手の意見に耳を傾け、積極的にサポートしている。 目標達成のために努力し、ペアと協力しあっている。 目標達成のために努力はしているが、個人行動が多く、ペアとの協力が不十分である。 目標達成に向けた努力が不十分で、ペアと協力する姿勢がみられない。 生徒たちに課した課題において、教師が重視する複数の観点を評価項目として設定し、その評価項目ごとに達成の度合いを記述文で示してルーブリックを作成します。そのため、フランス語運用能力だけでなく、異文化間能力など客観テストなどで数量的に測定することが難しい能力や、主体性や協調性などの学習態度に関する要素を評価項目として導入しやすくなります。また、平易な記述文により評価基準を提示するため、教師はパフォーマンス課題を実施する前に生徒たちにルーブリックを配布することで、生徒たちに学習目標を明確に示すことができるようになります。さらに、ルーブリックに基づいて生徒たちにパフォーマンスの改善を促すようなフィードバックを提示しやすくなります。その他にも、生徒たちが自身のパフォーマンスを自己評価したり、生徒同士で相互的に評価し合うなどルーブリックによる評価を通して、自分たちでパフォーマンスを改善することも可能になります。 一方で、客観テストと比較して、ルーブリックによる評価は評価者の主観が入るため、ルーブリックの信頼性を担保したい場合は、生徒たちのパフォーマンスを多数評価したり、複数の評価者が生徒たちのパフォーマンスを評価することを通して、ルーブリックの内容を再検討し、改訂をし続ける必要があります。
36③ 振り返りシートを通したリフレクション(省察) 近年、評価方法の一つとしてポートフォリオによる評価が重視されています。ポートフォリオに生徒たちの学習成果であったり、生徒自身による学習に関するリフレクション(省察)を含む自己評価を記録することで、生徒たちの学びに対する意欲を促進したり、主体的に学習に取り組む態度の育成を試みます。 『指針』に基づいた授業では、主に振り返りシートを取り入れて、フランス語学習や異文化理解についてのリフレクションを図っています。たとえば、「フランス人高校生に観光情報を伝える」(テーマ「13.旅行・ヴァカンス」)という単元では、日本人とフランス人の観光したい場所の比較をしつつ、フランス人高校生におすすめの観光地を勧めるというタスクを実施した後に、生徒たちに以下のような振り返りシートを配付し、フランス語学習、異文化理解活動についてリフレクションしてもらいます。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-37 振り返りシートの例 今日のこの授業を通して、学習したことや考えたことや興味を持ったことをまとめてみましょう。 【フランス語学習】 学習したこと(文法、発音、語彙など)を書きましょう。 実際に使えるようになったことを書きましょう。 既習言語(英語や第二外国語)と比較して気づいたこと、興味を持ったことを書きましょう。 語学面で疑問に思ったこと、質問したことを書きましょう。 【フランス人の観光スタイルおよびその裏にある価値観の発見、 日本文化の相対化】 日本人に人気のフランスの都市はどこだと思いますか?いくつかあげましょう。 その理由は何だと思いますか? 日本とフランスが観光に求めるものの違いに関して、気づいたことを書きましょう。
38 このような振り返りシートによる実践は、フランス語によるコミュニケーション活動や異文化理解活動など授業内で経験したことについて問い直し、言語化し、分析・考察することを可能にし、生徒たちが自身のフランス語の学びや異文化理解について深めることに寄与します。また、これらのリフレクションに対して、教師がフィードバックすることで生徒たちの学びの促進や改善が期待できます。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-39おわりに 急速なグローバル化の進展は、日本では高等教育のみならず、中等、初等教育段階にまで及ぶ、外国語教育の更なる充実と強化をもたらしています。一方で、グローバル人材を目指す対応や指導が声高に求められているものの、中学校、高等学校におけるフランス語教育をはじめ、他の多様な外国語教育の現場に目を向けると、相も変わらず、大変厳しい環境の下で教育実践を強いられている現実が目に飛び込んできます。 多様な外国語教育を実施している現場では、学習時間も学習年次も実に様々ですが、多様な環境の中でも外国語教育を担い、孤軍奮闘している教師に対して、何らかの〈道しるべ〉となるものを提示したいと考え、『指針』が作成され、改訂を重ねてきました。こうした中、世界中がコロナ禍を経験し、授業のオンライン化や外国との交流の在り方は変容を余儀なくされ、外国語教育界は大きな影響を被りながら、ポストコロナを見据えた新たな教育方法の検討や模索が続けられています。 そのような厳しい状況のなかにあって今回刊行された『フランス語の学習指針∼日本の中等教育におけるフランス語教育のために∼ ver.2.0』( 以下、『指針 2.0』) は 、 2018 年 3 月の『フランス語の学習指針(ver. 0.1)』、そして 2019 年 3 月の『フランス語の学習指針∼日本の中等教育におけるフランス語教育のために∼ ver.1.0』に続くものとして完成しました。2018 年版から 2019 年版に至る過程では、主に「コミュニケーション能力指標」におけるテーマ系の再構成、ならびに「社会文化項目」の具体例や活動案の追加を行い、『指針』の中で提示している「コミュニケーション能力指標」や「社会文化項目」を、実践の場でより活用していただけるものとすべく、改訂作業に努めました。 しかしながら、2019 年版をまとめ、この指針で提示している「コミュニケーション能力指標」や「社会文化項目」に基づいて行った研究授業と生徒による授業評価アンケート等から、新たな課題も浮き彫りになりました。一つは語彙や文法項目をどう教えるべきかという課題でした。授業評価アンケートを通して明らかになったことは、『指針』に基づいて設計され
40た授業に対する満足度や理解度は高いものの、そこに組み込んでいる語彙・文法項目の習得および定着の度合いについて、生徒自身の評価は必ずしも積極的なものではなかったことです。これは、単に語彙の意味や文法の規則を紹介して学びを促す手法とは異なり、『指針』に基づいて設計された授業では、コミュニケーション活動の中に語彙・文法項目を組み込んでいるため、このような学びに生徒たちが十分に慣れていないことがその一因として指摘できると考えられます。それでも、〈総合的コミュニケーション能力〉の養成に資する教育活動を実施する場合には、発見や比較、さらにはコミュニケーション活動を視野に入れたアプローチの導入が必要であり、その中で語彙・文法項目もしっかりと定着していくような活動デザインをする必要が生じました。今回の『指針 2.0』の第2章にある「『フランス語の学習指針』における語彙・文法の学習について」はこの課題に応えるものです。 また、2019 年版に取り組む過程で、『指針』が提示している学習活動の中では、グループワークや発表、他者とのインタビューやアンケートを用いた活動も多く、従来通りの評価方法では評価しにくい活動をどのように評価すべきかが、重要な課題になりました。ちょうど 2019 年初頭には文部科学省から学習評価および指導要録の改善にかかる通知も出されました。そこで、関係者間の協議に留まらず、評価にかかわる研究会(読書会)や実践を重ね、今回の『指針 2.0』の第2章にある「『フランス語の学習指針』における評価」の通り、『指針』における理論付けと考え方を示すことができました。 振り返れば一定の年月を費やしてきましたが、今回の『指針』の中で、ようやく授業デザインから授業評価に至るまで、具体例を添える形で、教育活動の一連の流れを盛り込むことができました。今後も可能な限り『フランス語の学習指針』の検証と、この『指針』にまつわる活動を広げつつ、『指針 2.0』が、模索と挑戦を続けているすべてのフランス語教員の〈道しるべ〉となることを、このプロジェクトに関わったメンバー一同願ってやみません。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-41 資 料 1 コミュニケーション能力指標 2 研究授業学習指導案例 3 これまでの歩みの記録 付録 教室のフランス語
42コミュニケーション能力指標資料1 コミュニケーション能力指標 この章では『指針』の核となるテーマ別コミュニケーション能力指標の構成について詳しく説明します。 テテーーママ群群 テーマ 1 「自分と身近な人々」( p.48 ) テーマ 2 「交流・つきあい」( p.58 ) 基幹テーマ テーマ 3 「日常生活」( p.68 ) テーマ 4 「趣味・嗜好」( p.76 ) テーマ 5 「衣・ファッション」( p.86 ) テーマ 6 「食」( p.94 ) テーマ 7 「住」( p.104 ) テーマ 8 「職業」( p.114 ) テーマ 9 「交通」( p.124 ) テーマ10 「買い物」( p.132 ) テーマ11 「健康」( p.140 ) テーマ12 「学校生活」( p.150 ) テーマ13 「旅行・ヴァカンス」( p.158 ) テーマ14 「記念日・行事」( p.166 ) テーマ15 「季節・天候」( p.174 ) テーマ16 「地域社会と世界」( p.182 ) ココミミュュニニケケーーシショョンン能能力力指指標標ににつついいてて コミュニケーション能力指標は、『指針』において核をなすものです。このコミュニケーション能力指標は、その名が示す通り、学習者が実現できるコミュニケーション言語活動(「やりとり」、「受容的活動」、「産出的活
フランス語の学習指針 -ver.2.0-43動」)を目標に据えた授業を教師が設計する一助となるように構想されています。フランス語のレベルとしては、基本的にCEFRが定めるAレベル(A1、A2)の範囲に収まるように配慮されており、とりわけ中等教育機関での活用を前提にフランス語の初習者を対象としていますが、既修者や大学での活用を妨げるものではありません。 『指針』では、16のテーマを設定し、テーマ毎にコミュニケーション能力指標を提示しています。このようにテーマ別にコミュニケーション能力指標を提示したのは、現場の教師が授業内容やニーズ等に応じて必要なコミュケーション活動を選択しやすいようにするためです。したがって、すべてのテーマを扱うことや、提示しているすべてのコミュニケーション活動を実施するように強制しているものではありません。あくまでCEFRのAレベルにおけるコミュニケーション能力を実現するために、その範囲を規定しているものです。 コミュニケーション能力指標は、「∼することができる」という能力記述文によって記述されています。従来のフランス語教育に見られたように、文法項目や語彙数を習熟度の基準とするのではなく、学習者自身がフランス語を使って何ができるようになるかを基準としています。能力記述文を軸に授業を組み立てることで、学習者にも何を目指した授業なのかが伝わるというメリットがあります。この能力記述文の提示という発想はCEFRから援用したものですが、日本のフランス語教育現場を考慮した上で能力記述文をテーマ別に提示していることが『指針』の特徴といえます。また、テーマに応じた具体的な場面を想定し、設定した場面に関連する「表現」「語彙」「文法」といった補助的な記述を追加し、現場の教師が活用しやすいように考えられています。 このように、日本のフランス語教育という文脈を考慮し、現場の教師が活用しやすいことを追求したことで、CEFRではなかなか見えてこない部分を『指針』では可視化できたと、私たちは考えています。
44コミュニケーション能力指標テーマ11:健康 具体的内容 ・体調・病気について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 8-I-1�自分の身体の特徴についてやりとりができる [(身体について)尋ねる・説明する] 8-I-2�気分・病気・体調についてやりとりできる [(体調について)尋ねる・説明する]8-I-3�病院・薬局などでやりとりできる [希望を伝える] [(薬について)尋ねる・説明する] cf. 10「買い物」 受容的活動 産出的活動 8-R-1�医師の指示を聞いて理解できる [(体調や薬について)情報を聞きとる] 8-P-1�問診票に記入できる [(個人について)情報を記入する] コミュニケーション能力指標のテーマ番号とテーマ名。他のテーマとの関連を示す。スピーチ・アクト(acte de parole)により、発話することによる言語機能を明示。コミュニケーション能力指標の仕様について以下に提示する16のテーマのコミュニケーション能力指標は、次のようなルールで記述されています。能力記述文。「∼ができる」という形式で、具体的な学習目標となる。参照記号。【テーマ番号+活動内容+固有番号】で表す。テーマで扱われる具体的な言語活動の内容。示されたコミュニケーション能力指標に対する具体的なコミュニケーション活動は、3つのタイプによって記述。(1)やりとり(interaction → I と表示)対話者との相互的なやりとりを含む活動(2)受容的活動(réception → R と表示)一方的に情報を受けとる場面での活動(3)産出的活動(production → P と表示)学習者が一方的に情報を発信する場面での活動
フランス語の学習指針 -ver.2.0-45[ 言語項目 ] 表現 11-I-1 Je suis | grand(e). | gros(se). | mince. Je fais | un mètre 65. | 55 kilos. Je mesure .... Je pèse … ☞ Je suis plus petite que Mika. ☞ Je suis le plus grand de ma famille. ☞ Je suis plutôt grand dans ma classe. Je fais un mètre 80. Je fais 55 kilos. Je ne suis pas gros. Je suis plutôt mince. ☞ Tu mesure combien ? - Je mesure un mètre 55. 11-I-2 Ça va. / Je vais bien. / Je suis en forme. Je suis | stressé(e) | fatigué(e). | malade. | enrhumé(e). | allergique aux … ☞ Comment ça va ? - Ça va très bien. Merci. ☞ Comment tu vas ? Tu es en forme ? - Je vais très bien, merci. Et toi ? ☞ Tu vas bien ? - Non, ça ne va pas aujourd’hui. Je suis fatigué. このコミュニケーション指標のテーマにおいて学習すべき基本的な文と、文のバリエーションを提示。男性形/女性形が異なる場合には女性形も表記(発展形ではどちらか一方を表記)。☞で示されている文は、基本的な文の発展として、より実際的なやりとりの例。できればコミュニケーション活動などを行う際に参考にしたい例。やりとりに具体的に示された内容に対応する参照記号。コミュニケーション活動として例示された活動の言語的内容を3つの要素で記述。((11))表表現現じっさいの表現の基本文とその具体的なコミュニケーションの提示((22))語語彙彙コミュニケーション活動に関連づけられる語彙の例示((33))文文法法この活動で取り上げることのできる文法項目の例示コミュニケーション活動をより段階的に取りくめるよう、相手との単純なやりとりから、説明的なやりとりへ、より具体的な場面での対応も含めて例を段階的に示しました。
46 11-I-3 [ chez le médecin ] Qu’est-ce que vous avez ? Qu’est-ce qui ne va pas ? Qu’est-ce qui vous arrive ? ☞ Qu’est-ce que vous avez, madame ? - J’ai mal au cou depuis hier. ☞ Qu’est-ce qui vous arrive ? - J’ai mal aux doigts de pied. Hier, je suis tombé dans l’escalier. [ à la pharmacie ] Voici mon ordonnance... Je voudrais | un paquet de | « Doliprane » | une boîte de | Tu prends ce(s) médicament(s) | tous les jours. | pendant 7 jours. | après le repas. ☞ Il faut que tu prennes ce médicament 2 fois par jour. ☞ Bonjour Madame. Je peux vous aider ? - Oui, je viens de chez le médecin. Voici mon ordonnance. 11-R-1 ☞ Il faut rester à la maison. / arrêter de fumer. ☞ Reposez-vous bien ! ☞ Prenez soin de vous ! ☞ Ouvrez la bouche. ☞ Allongez-vous. Je vais vous examiner. ☞ Respirez bien fort. ☞ Enlevez votre chemise. 語彙 文法 活動によって、具体的な場面を設定する必要がある場合には、場面を指示。内容も、場面に特化した形で示す。ここでは、薬局でのやりとりに必要な表現を理解し、使えればよいのです。やりとりとしてではなく、受動的活動、あるいは産出的活動として考えられる例。ここでは、医師の言葉としてこの文が理解できればよいと思われるため。コミュニケーション活動に関連付けられる語彙と文法の例。文法項目は、テーマで扱うことができるものを記述。冠詞、人称代名詞など基本的な文法事項については、とくにテーマに特化していないものは明示することを避けました。冠詞の使い分け、人称代名詞の使い分けなど、必要最低限の文法知識は運用できることを前提としています。語彙項目は、あくまでもテーマで扱うことができると考えられるものを集めました。必ずしも表現の中で使えるものに限定されているわけではありません。コミュニケーション能力指標
フランス語の学習指針 -ver.2.0-47学習活動例 YF^ K(PV9^11-I-1 '%E@)1&国ごとの平均寿命の比較を通して、どのような特徴や傾向があるのか理解することを伝え、日仏の 平均寿命推移と男女差の資料1を提示する。 フランス語で書かれた平均寿命のグラフを読み取り、どれがフランスのものなのか、どうしてそう 考えたか考える。 Z5M6[Q49?1&"IJ語彙(espérance de vie, évolution, chez les femmes/hommes, en/depuis 2015, évoluer, changer, etc.)に関する 語彙や、比較級などの文法を導入・確認する。 作文や練習問題を通して、語彙・文法を学ぶ。 DN">Uさきほど提示した日仏の平均寿命推移のグラフから、性別や年代別に傾向や特徴が見いだせないか、 グラフの読み取りを促す。また、諸外国の平均寿命の表2を提示し、その伸び率についても何が見いだ せるか、グラフの読み取りを促す。 フランスと日本の平均寿命を比較し、また、諸外国の平均寿命とその伸び率についても情報を読み取 り、共通点と相違点を意識しながら、傾向や特徴について検討する。 G/"TRグループかペアで、文化項目について意見交換を促し、傾向や特徴の背景に何があるかについても 考察するよう促す。 文化比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。また、特徴や傾向、 共通面や相違面の背景としてどのような事象があるかについても意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 女性の方がどちらの国でも平均寿命が長いこと、日本では戦後 50 年で急速に伸びたこと、世界の 諸地域(平均寿命が短い国)と比べて日本・フランスの平均寿命と何歳くらいの差があるか、など。 #!@)平均寿命について個人かグループの意見をまとめるよう促す。 比較を通して気づいたことなどを意識しながら、個人かグループの意見をまとめ、クラスで発表する。 [ 社会文化項目 ] YFFE"=M3-0*【活】 フランスの平均寿命は何歳だろうか。時代別や性別で違いはあるだろうか。日本の平均寿命と比較し、それぞれの特徴や傾向についてどのような違いがあるか検討し、その背景にあるものを探る。 CX 日仏の医療制度に違いはあるのだろうか。日仏で、医療機関を受診する場合の手続きや特徴についてどのような違いがあるか検討する。 +Bフランスの喫煙率は何%くらいだろうか。また、どのような場所で喫煙が許可されているだろうか。日仏の違いを検討する。 OA?様々な原因で感じるストレスを、フランス人はどのように解消しているのだろうか。フランスと日本のストレス解消法の違いについて検討する。 L"L2フランス人はどのような薬を服用し、どのような薬を薬局で買うのだろうか。日仏の薬・薬局事情について比較し、検討する。 7<$Wフランスではマスクなど病気の感染予防をするのだろうか、どのように病気の感染予防しているのだろうか。日仏の感染予防の方法の違いについて検討する。 社会文化項目は、授業でいかに文化を導入できるかという例を示す。協働学習を促し、学習者に考えさせることを主眼においたテーマを提示。示された社会文化項目には、必ず1つ、具体的な授業での実践例が、具体的な資料とともに用意されています。資料の例 Z\[:;!3-0*8H
48コミュニケーション能力指標 テーマ1:⾃分と⾝近な⼈々 具体的内容 ・自分について ・話し相手について ・家族や友人について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【1-I-1】 自分と話し相手についてやりとりができる [自己紹介する] cf. 7「住」、8「職業」、12「学校生活」 【1-I-2】 家族や友人についてやりとりができる [他者を紹介する] cf. 7「住」、8「職業」、12「学校生活」 【1-I-3】 人の外見や性格についてやりとりができる [(人について)語る・伝える] 受容的活動 産出的活動 【1-R-1】身分証明書の情報を理解することができる [(個人について)情報を読みとる] 【1-P-1】届出書・申込書に自身の情報を書き込むことが できる[(個人について)の情報を記入する]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-49 [ ⾔語項⽬ ] 表現 【1-I-1】 Je suis ... ☞ Je suis Takehiko Kazuo, enchanté. Et vous ? - Moi, je m’appelle Sophie Decroix, enchantée. C’est ... ☞ Moi, c’est Shigeru Tanaka. ☞ Mon prénom, c’est Hugo. ☞ Mon surnom. c’est Matsu. ☞ Qui est-ce ? - C’est Yasuko, mon voisin. ☞ Vous êtes ... ? - Yasuko Tachibana. ☞ Votre prénom, s’il vous plaît ? - C’est Kaoru, K, A, O, R, U. ☞ Quel est votre nom ? - C’est Shigeharu Matsui. Je m’appelle ... ☞ Je m’appelle Kiyoshi Sato. ☞ Tu t’appelles comment ? - Je m’appelle Kiyoshi. - Comment ça s’écrit, Kiyoshi ? - K, I, Y, O, S, H, I. ☞ Vous vous appelez comment ? - Je m’appelle Paul. ☞ Quel est votre nom ? - Je m’appelle Kenzo Iwai. Je suis | japonais(e). | italien(ne). ☞ Tu es chinoise ? - Non, je suis japonaise. ☞ Quelle est votre nationalité ? - (Je suis de nationalité) japonaise. - Je suis japonais.
50コミュニケーション能力指標 Je suis | de Paris. | du Japon. ☞ Tu es d'où ? - Je suis de Tokyo. Je viens | de France. | des États-Unis. ☞ Tu viens d’où ? - Je viens du Japon. Je suis né(e) | au Japon. | en France. | le 21 janvier 1980. ☞ Tu es né au Japon ? - Non, je suis né en France. ☞ Tu es né où ? - Je suis né en France. Je suis français. ☞ Quelle est ta date de naissance ? - Je suis né le 1er mai. Je vis | au Japon. | en France. J’habite | à Tokyo. | au Japon. | en Suisse. ☞ Je vis au Japon. J’habite à Tokyo. ☞ Tu vis toujours au Japon ? - Non. Je vis en France depuis l’année dernière. ☞ Tu habites où ? - J'habite à Hiroshima. ☞ Tu habites où dans Tokyo ? - J’habite (dans) l’arrondissement de Setagaya. ☞ Je vis au Japon depuis 2010. J’ai toujours habité à Tokyo. J’ai … ans. ☞ Tu as quel âge, Sophie ? - Moi, j’ai 21 ans. ☞ Quel âge as-tu ? - J’ai 21 ans. Je suis | étudiant(e). | célibataire. | marié(e).
フランス語の学習指針 -ver.2.0-51 ☞ Tu es étudiant ? - Oui. J’étudie à la faculté d’économie de l’université Waseda. ☞ Vous êtes professeur ? - Oui. J’enseigne à la faculté des lettres de l’université Keio. ☞ Tu es marié ? - Non, je suis célibataire. ☞ Qu’est-ce que tu fais dans la vie ? - Je suis étudiant à l'université d’Osaka. ☞ Qu’est-ce que tu étudies à l’école ? - J’étudie les maths, le français et la sociologie. Je travaille | dans un café. | pour Takashimaya. ☞ Tu travailles ? - Non, je ne travaille pas. Je suis étudiant. ☞ Vous travaillez ? - Oui. Je travaille au bureau. Je suis employé. ☞ Tu travailles où ? - Je travaille dans une librairie à Tokyo. ☞ Qu’est-ce que tu fais dans la vie ? - Je suis architecte. 【1-I-2】 C'est … ☞ C’est qui ? - C’est ma sœur. ☞ Qui est-ce, cette femme ? - C’est ma belle-sœur. Elle s’appelle Miki. Voilà ... ☞ Voilà ma fille, Sophie. Elle a 20 ans. Je te présente … ☞ Je te présente mon fils. Il s’appelle Thomas. Il a 15 ans. ☞ Je te présente Marie, c'est une amie à moi. ☞ Je te présente une amie. Voici Mari. ☞ Je vous présente Monsieur Tanaka, c’est le père de Satoshi. J'ai | une sœur. | trois enfants. ☞ J'ai un frère et une sœur. ☞ J'ai un petit frère de 2 ans.
52コミュニケーション能力指標 ☞ Tu as des frères et sœurs ? - Oui, j’ai un frère. - Non. Je suis fils unique. Il / Elle s’appelle … ☞ Ma mère s’appelle Yukiko. ☞ Il s’appelle comment, ton frère ? - Il s’appelle Thao. Il / Elle est ... ☞ Qu’est-ce qu’il fait, ton père ? - Il est informaticien. Il travaille pour Sony. ☞ Quelle est la profession de votre mère ? - Elle est ingénieur de TOYOTA. Il a ... / Elle a ... ☞ Il a des frères et sœurs ? - Oui, il a un frère. Il a … ans. / Elle a ... ans. ☞ Il a quel âge, ton frère ? - Il a 21 ans. 【1-I-3】 Il / Elle a | les cheveux longs. | les yeux bleus. Il / Elle est | blond(e). | châtain(e). Ses cheveux / Ses yeux sont … ☞ Julie a de grands yeux. Et ses cheveux sont noirs. ☞ Elle est comment,Christèle ? - Elle a les yeux bleus et les cheveux courts. Il / Elle est | grand(e). | petit(e). | beau / belle. | gentil(le). | agréable. | souriant(e). | sportif / sportive.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-53 ☞ Sophie est très belle. Elle est aussi gentille. ☞ Il est comment, ton père ? - Il est grand et il est sympa. ☞ Tu trouves Paul comment ? - Il est un peu timide. Il / Elle a | bon caractère. | mauvais caractère. | l’air drôle. | l’air heureux ☞ Tu trouves Sophie comment ? - Elle a l’air vraiment drôle. Il / Elle aime (beaucoup / bien) | rire. | parler. Je le / la trouve ... ☞ J’ai rencontré hier Mikako. Je la trouve très sympa. Elle aime bien bavarder. ☞ Tu trouves Lisa comment ? - Je la trouve charmante. En plus, elle est souriante et elle a de beaux yeux. Elle est belle.
54コミュニケーション能力指標語彙 文法 ・名前に関わる語彙:nom, prénom, surnom, etc. ・身分証などに関わる語彙:Nom de famille / Nom de jeune fille / Prénom / Date de naissance / Lieu de naissance / Nationalité / Sexe / État civil, etc. ・国名:Allemagne, Canada, France, Italie, etc. ・国籍:français, anglais, chinois, etc. ・職業:étudiant, professeur, employé, etc. ・身分・属性:marié, divorcé, célibataire, etc. ・身近な人:ami, père, mère, frère, sœur, etc. ・学校の種類:école, collège, lycée, université, etc. ・教科:maths, français, anglais, science, etc. ・身体:cheveux, dents, jambe, nez, taille, yeux, etc. ・外見を表す形容詞:grand, petit, beau/belle, etc. ・性格を表す形容詞:gentil, intelligent, etc. ・日付の表現:le 20 août, 1er janvier, etc. ・自己紹介に関わる動詞:se présenter, s’appeler ・出生に関する動詞:naître, vivre, être ・居住に関する動詞:habiter, vivre ・直説法複合過去 ・人称代名詞:on ・形容詞の性数一致 ・所有形容詞 ・代名動詞 ・目的補語代名詞:le/la ・疑問代名詞:qui, que ・疑問形容詞:quel (le) ・疑問副詞:comment, où ・前置詞:au/en/aux+国名, du/de/des+国名 ・提示表現:C’est 〜, Voilà〜 ・être:être+属詞,être+de+国・場所 ・avoir:avoir+年齢, avoir l’air+形容詞 ・venir:venir de +国・場所 ・aimer:aimer+inf.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-55 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 家族・カップルのありかた【活】 フランスではどのような家族のあり方やカップルのあり方があるのだろうか(mariage, pacs, union libre, famille recomposée, mono-parentalité, etc.)。日本と比較して、どのような違いがあるか検討する。 名前 フランスではどのような名前があるだろうか。名前の特徴や流行などを検討する。 姓名の書き方 フランスではどのように姓名を表記するだろうか。フランス人の名前を観察し、どちらが姓か、どちらが名かを識別することを通して、この表記の仕方について検討する。 出身地の聞き方 フランスではどのように国籍や出身地について表現するだろうか。日本との違いを検討する。
56コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:家族・カップルのありかた 能力記述文:【1-I-2】家族や友人についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランスのカップルに関する統計データ(1)を提示する。 [App]フランスのカップルに関する統計データを読み取り、mariage、pacs、union libre などがどういう ものか考える。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]婚姻関係(célibataire, marié, etc.)やカップルに関する語彙や、意見を述べる表現(Je pense que…, À mon avis, etc)を導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・表現を学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]婚姻・カップルについてフランス人が意見している資料(2)を提示し、日本の状況との比較を促す。 [App]婚姻・カップルについてフランス人が意見している資料を読み(聞き)、日本の婚姻関係と比較し ながら、その特徴について検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促す。 [App]文化比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。また、共通する 面や相違する面が現れる理由について意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。mariage, pacs, union libre などの多様なカップルのあり方が存在し、人々は自分たちに合う形態を選択している。famille recomposée, mono-parentalité などの家族のあり方も多様である。 ④コミュニケーション活動 [Ens]フランスの婚姻や家族のあり方について発表するように促す。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら、フランスの婚姻や家族のありかたについて、 自分たちの考えをクラスで発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-57資料の例 (1)新たなカップルが選択する形態(2011 年~14 年の平均)のデータ (2)カップルのあり方に関する意見 unionlibremariage pacscouple546000 240000 1640000100000200000300000400000500000600000coupleOn est en union libre. On vit ensemble sans mariage ni pacs. C’est le plus simple : on n’a aucune formalité. On pourra se marier ou se pacser plus tard, si on le veut. Je suis pacsée. Le pacs, c’est un contrat entre deux personnes pour organiser leur vie commune. C’est plus simple que le mariage. On est allés au tribunal pour le pacs. On paie moins d’impôt. Je suis mariée. Le mariage, c’est plus officiel. J’avais envie de porter une robe blanche et de faire une grande fête avec notre famille et nos amis. <参考Webサイト>https://www.lemonde.fr/les-decodeurs/article/2017/11/21/les-couples-en-union-libre-plus-jeunes-moins-riches-mais-plus-egalitaires-que-les-couples-maries_5218277_4355770.html
58コミュニケーション能力指標 テーマ2:交流・つきあい 具体的内容 ・あいさつについて ・交流について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【2-I-1】会ったとき、別れるときにあいさつができる [あいさつする] 【2-I-2】礼を言う・礼に応えることができる [礼を言う・礼に応える] 【2-I-3】謝る・謝罪に応えることができる [謝る・謝罪に応える] 【2-I-4】連絡先を交換するやりとりができる [依頼する] 【2-I-5】約束を交わすやりとりができる [約束する] 【2-I-6】電話での対応ができる [電話をする] 受容的活動 産出的活動 【2-R-1】招待状を理解することができる [(予定について)情報を読みとる] cf. 14「記念日・行事」 【2-R-4】聞こえた電話番号を理解することができる 【2-R-1】広告に記載されている電話番号を理解できる 【2-P-1】メール・電話で友人に休日遊びに行く提案をする ことができる [約束する] 【2-P-2】メール・電話で友人をクリスマスパーティに誘う ことができる [お祝いの気持ちを伝える] cf. 14「記念日・行事」 【2-P-3】招待にお断りの連絡をする [謝る・謝罪に応える]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-59 [ 言語項目 ] 表現 【2-I-1】 Bonjour. / Bonsoir. / Salut. / Coucou. ☞ Bonjour, Sébastien, ça va ? - Oui, ça va. Et toi ? ☞ Salut, Elodie. - Salut, Midori, tu vas bien ? ☞ Bonjour Monsieur Duma, comment allez-vous ? - Bonjour Kenji, je vais très bien. Merci. Et vous ? Au revoir. / À bientôt. / À demain. / Ciao. / À la prochaine. / À tout à l’heure. / À tout de suite. ☞ Au revoir, Sylvie, à demain. - Au revoir, madame. ☞ Au revoir, Emi. À bientôt ! - À bientôt, Takeshi. ☞ Salut, Thomas, à tout à l’heure. Bonne journée. / Bon après-midi. / Bonne soirée. / Bonne nuit. ☞ À demain, Sylvie, bonne journée. - Merci, toi aussi. ☞ Bon après-midi, à demain. - À demain, au revoir. Ça va ? / Tu vas bien ? / Tu es en forme ? / En forme ? / Comment ça va ? / Vous allez bien ? / Comment vas-tu ? / Comment allez-vous ? ☞ Julien, ça va ? - Oui, ça va, et toi ? Tu es en forme ? ☞ Bonjour, Satoshi, ça va bien ? - Non, ça ne va pas. - Alors, qu’est-ce qu’il y a ? 【2-I-2】 Merci ( beaucoup / infiniment / bien ). De rien. / Je vous en prie. / Je t’en prie. / Il n’y a pas de quoi. / Avec plaisir. / Ça me fait plaisir. / Pas de problème. ☞ Merci beaucoup. - Je vous en prie. ☞ Merci pour ce soir, au revoir, à demain. - Je t’en prie. À demain.
60コミュニケーション能力指標 Je vous remercie. ☞ Je vous remercie. - De rien. Merci | pour votre aide. Je vous remercie | ☞ Merci pour votre invitation. - C’est mon grand plaisir. 【2-I-3】 Je suis (vraiment) désolé(e). / Désolé(e) Ce n’est pas grave. / Ce n’est rien. ☞ Je suis vraiment désolé. - Ce n’est pas grave. Je suis désolé pour … ☞ Je suis désolé pour mon retard. - C’est rien. Excusez-moi. / Excuse-moi. Pardon. ☞ Excusez-moi, je dois partir. ☞ Pardon madame, l’addition s’il vous plaît. ☞ Excuse-moi, je me suis trompé. - Non, ce n’est pas grave. - Merci. Je regrette … ☞ Je regrette votre absence. Je regrette que … ☞ Je regrette que tu ne sois pas avec nous ce soir. 【2-I-4】 Tu me donnes | ton numéro de portable ? / de téléphone ? | ton adresse (mail) ? | tes coordonnées ? ☞ Tu me donnes ton mail ? - Oui. Voilà mon mail et numéro de téléphone / de portable. Tu as un compte | Facebook ? | Twitter ?
フランス語の学習指針 -ver.2.0-61 ☞ Tu as un compte de Twitter ? - Mon compte, c’est @france.com L’adresse mail, | c’est ... Le compte, | Le numéro, | ☞ Mon adresse mail, c’est h.i.s.a.s.h.i.@wanado.fr. ☞ Quel est ton numéro de portable ? - Mon numéro est 56 64 06 11. ☞ Quel est ton compte de Facebook ? - Mon compte c’est AKIRA NAITO, A.K.I.R.A. N.A. I. T. O. 【2-I-5】 Tu veux | aller au cinéma | cet après-midi ? | visiter le musée | | dîner ensemble ? ☞ Tu veux aller au parc de Yoyogi tout à l’heure ? - Pourquoi pas. ☞ Tu veux aller à la cantine maintenant ? - Non, pas maintenant. Dans une demi-heure. ☞ Voulez-vous faire une randonnée ce week-end ? - C’est une bonne idée. Tu peux | venir chez moi ? | nous rejoindre cet après-midi ? ☞ Tu peux passer me voir jeudi matin ? - Impossible. Mais vendredi matin, c’est OK. ☞ Tu peux me chercher à la gare maintenant ? - OK. Ça marche. ☞ Pouvez-vous participer à la réunion cet après-midi ? - Non, je ne peux pas. Désolé. ☞ Pouvez-vous venir à la soirée ? - Ce n’est pas possible. Tu es libre | ce soir ? | cet après-midi ? ☞ Tu es libre ce soir ? - Non, je ne suis pas libre ce soir. ☞ Quand est-ce que vous êtes libre ? - Je suis libre demain soir. Tu es d’accord pour | visiter le musée d’Orsay ce week-end ? | voir ce film ? ☞ Tu es d’accord pour passer les vacances ensemble ? - Oui. Sans problème.
62コミュニケーション能力指標 ☞ Vous êtes d’accord pour la réunion de demain ? - OK. À quelle heure ? On va | au restaurant ce soir ? | voir un film ? ☞ On va au cinéma ce soir ? – Avec plaisir. ☞ On va manger au restaurant ce soir ? - Pourquoi pas ! ☞ Est-ce qu’on va au déjeuner ? - Désolé, j’ai un rendez-vous. On se voit ... ☞ On se voit lundi prochain ? - OK. ☞ On se voit samedi prochain ? - Je préfère dimanche prochain. On sort ? ☞ On sort ? Ça te dit ? - OK. On va où ? - On prend quelque chose dans un café ? On se retrouve | à midi à la salle de réunion. | lundi matin. Ça te dit ? ☞ Aller voir un film, ça te dit ? - C’est une bonne idée ! ☞ Venir chez moi pour le dîner. Ça vous dit ? - Volontiers. Je | ai | | (te) donne | (un) rendez-vous... | prends | ☞ J’ai un rendez-vous avec mon professeur cet après-midi. Et demain, j’ai un autre rendez-vous après ce rendez-vous. ☞ On peut se donner rendez-vous ? le 11 janvier ? - Oui, c’est possible. ☞ J’ai pris rendez-vous avec Magali pour le 3 octobre. ☞ Qu’est-ce que tu fais ce week-end ? - Ce week-end, j’ai un rendez-vous avec un ami à moi. On va aller à la piscine ensemble. Je t’ / vous invite | à mon anniversaire. | à dîner dans un bon restaurant ce soir.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-63 ☞ Ce soir, je mange avec ma grand-mère chez elle. Je t’invite. Tu peux venir avec moi ce soir ? - Avec grand plaisir. J’ai le plaisir de | vous inviter. | vous accueillir. Le rendez-vous est ... ☞ Notre rendez-vous sera le 12 novembre. ☞ Quand a lieu notre rendez-vous ? - Le rendez-vous est le 21 juin à 10h. 【2-I-6】 Allô. / Allô oui. / Oui, j’écoute. Qui est à l’appareil ? C’est Takeshi ( à l'appareil ) . Je voudrais parler | à Monsieur Dupont ? Puis-je parler | Est-ce que Monsieur Dupont est là ? Est-ce que je peux parler à … s’il vous plaît. C’est de la part de qui ? Ne quittez pas. ☞ Allô, je voudrais parler à M. Tavernier ? - Ne quittez pas. C’est de la part de qui ? - C’est Takayuki à l’appareil. ☞ Allô, je peux parler à M. Tavernier ? - Désolé, il n’est pas là. - Je peux laisser un message ? - Oui, bien sûr. ☞ C’est Julien Parmentier à l’appareil, est-ce que M. Deschamps est là ? Je t’appelle | ce soir. Je te téléphone | Je te rappelle | ☞ Tu m’appelles à 8 heures du soir ? - D’accord. À ce soir ! ☞ Je peux te rappeler dans 10 minutes ? - OK. Ça marche. ☞ Pourriez-vous me rappeler plus tard ? - Bien sûr. ☞ Monsieur Martin est là ? - Non, désolé. Il n’est pas là. Vous pouvez le rappeler à midi ?
64コミュニケーション能力指標語彙 文法 ・曜日:lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, etc. ・月:janvier, février, mars, avril, mai, juin, etc. ・数字:un, deux, trois, ... treize, quatorze, etc. ・時刻の表現:une heure vingt, cinq heures, etc. ・日付の表現:le 20 août, 1 er janvier, etc. ・連絡に関する動詞: appeler, téléphoner, rappeler ・要求を伝える動詞:vouloir, pouvoir, demander ・直説法複合過去 ・命令法 ・条件法:je voudrais, je pourrais ・接続法:regretter que ... ・近接未来 ・非人称構文:il y a ・人称代名詞:on ・代名動詞 ・目的補語代名詞 ・疑問代名詞:qui, que ・疑問副詞:comment ・aimer:aimer+inf. ・devoir:devoir+inf. ・pouvoir:pouvoir+inf. ・vouloir:vouloir+inf.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-65[ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 SMS(ショートメッセージ)【活】 日本とフランスでは SMS を送る場合に違いはあるのだろうか。メッセージの形式、省略語の使用、約束の仕方など日仏の SMS を検討する。 手紙 フランスではどのような時に手紙を送るだろうか。そして、どのような形式で書くだろうか。日本における手紙を送る習慣や手紙の書き方と比較して、共通点・相違点を検討する。 招待状・案内状 日本とフランスでは季節のあいさつやお祝いを伝えるカードを書く場合にどのような違いはあるのだろうか。決まり文句、内容を検討する。さらにカードを送る時期、頻度、市販のものか手作りのものかも考える。 あいさつ 日本とフランスではあいさつの仕方は違うのだろうか。さまざまな場面(家庭、学校、店、通り、電車の中、など)での、さまざまな人(家族、友人、先生、店員、見知らぬ人、など)とのあいさつの仕方や使われた表現について検討する。 電話 日本とフランスでは電話のかけ方は違うのだろうか。日仏の電話での決まり文句を検討する。 ビズ(bise) どのような相手に対して bise をするのだろうか。また、bise の回数などフランスの地域やフランス語圏の国によってどのように違うか検討する。
66コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:SMS 能力記述文:【2-I-5】約束を交わすやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランス語で SMS を書くことを伝え、実際にフランス語圏の人が書いた SMS を提示する。 [App]フランス語で書かれた SMS を読み取り、SMS 特有の表現がないか観察する。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]あいさつ(Bonjour, Coucou, Ciao, Bises, A bientôt, etc.)、約束する際に必要な疑問詞(où, quand, avec qui, qu’est-ce que, etc.)、約束を受け入れる/断る際の表現(d’accord/désolé, etc.)などを導入、確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 Coucou, tu es libre samedi ? / Où est-ce qu’on se donne rendez-vous ? / Désolé(e), je ne peux pas. ②発見・比較 [Ens]あいさつ、SMS でよく使われる省略語を提示し、比較を促す。 [App]あいさつや省略語を比較し、共通点・相違点を意識しながら特徴・慣習について検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促す。 [App]文化・情報比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。 また、共通する面や相違する面が現れる理由について意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 SMS でのあいさつの仕方(出だしに Bonjour と書く、最後に Bises/Bisous を使う)、省略語の作り方・ 使い方の相違点、日曜日に買い物の約束はしないなどの慣習。 ④コミュニケーション活動 [Ens]既習項目を実際に、SMS を書いてみるように促す。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら、友達と約束することをテーマとして、SMS を 作成し、クラスで 発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-67資料の例 (1)省略語を使った SMS の会話例 Geneviève Amélie - Coucou, ça va ? -Ça va, tu es libre samedi ? - Oui avec Guy, ça te dit de venir avec nous ? - Ça te va un film japonais ? Tu viens avec Kenzo ? - Le film commence à 11h, on mange ensemble avant ? - Ok, va pour les pizzas, mdr. - Devant la librairie, à 12 h ? - Ouais, à samedi, bisous. - Coucou, ça va et toi ? - Oui, tu vas au ciné ? - Ouais, pk pas ? - Ça a l’air cool, Kenzo peut pas, il a un rdv. - D’accord, on mange des pizzas ! - On se retrouve où ? - Ok, à samedi dac ? - Bisous.
68コミュニケーション能力指標 テーマ3:日常生活 具体的内容 ・一日の生活について ・一週間の生活について ・スケジュールについて [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【3-I-1】一日の生活についてやりとりができる [(習慣・出来事について)語る] cf. 12「学校生活」 【3-I-2】一週間の生活についてやりとりができる [(習慣・出来事について)語る] cf. 12「学校生活」 【3-I-3】スケジュールについてやりとりができる [(予定について)語る] 【3-I-4】習慣についてやりとりができる [(習慣について)説明する] 受容的活動 産出的活動 【3-R-1】書かれた予定を読んで理解することができる [(予定について)情報を読みとる] 【3-R-2】簡単な留守電を聞いて理解することができる [(予定について)情報を聞きとる] 【3-P-1】日記をつけることができる [(出来事について)描写する] 【3-P-2】手帳に予定を記入することができる [(予定について)情報を記入する]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-69 [ 言語項目 ] 表現 【3-I-1】 Je me lève | tôt. | à 6 heures. Je prends | le petit déjeuner. | la douche. Je me lave | les mains. | les cheveux. Je me brosse les dents … Je me prépare ... Je vais à ... Je pars pour … Je sors de … Je fais | du sport. | mes devoirs. | la vaisselle. | le ménage. | les courses. | la cuisine. Je joue … Je me promène ... Je déjeune ... Je rentre chez moi / à la maison ... Je regarde la télévision ... Je me couche ...
70コミュニケーション能力指標 ☞ En général, je me lève tôt le matin. ☞ Le matin, je me lève à 7 heures. ☞ Tu te lèves à quelle heure ? - Je me lève à 6 heures. ☞ Qu’est-ce que tu fais après les cours ? - D’habitude, je fais du tennis avec mes amis. ☞ Qu’est-ce que tu vas faire cet après-midi ? - Je vais voir un film avec mes amis. ☞ Qu’est-ce que tu as fait hier soir ? - Je suis rentré à la maison vers 19 heures. J’ai dîné en famille et j’ai fait mes devoirs et je me suis couché à 11h30. ☞ J’ai sommeil. Parce que je me suis couché tard hier. ☞ Le matin, je me lève à 6 heures. Je sors de chez moi à 8 heures et j’arrive au lycée à 8 heures et demie. Dans la journée, j’étudie à l’école. Le soir, je rentre à la maison à 18 heures. Je me couche vers 23 heures. ☞ En général, je me lève à 6 heures. D’abord, je prends le petit-déjeuner, ensuite je me brosse les dents, et après, je m’habille. Enfin, je pars pour le lycée vers 7 heures. à… heure(s) / de … heures à … heures. ☞ Tu étudies à la bibliothèque de quelle heure à quelle heure ? - J’étudie à la bibliothèque de 15 heures à 18 heures. 【3-I-2】 Le lundi / Le mardi / Le mercredi … De … à ... ☞ Le lundi, je fais du sport à l’école. Le mardi, je vais à la piscine avec mes amis. Le mercredi après-midi, je passe à la bibliothèque pour faire mes devoirs. Le jeudi soir, je mange chez mes grands-parents. Le vendredi, je sors avec mes amis. ☞ Du lundi au vendredi, j’étudie à l’école de 8h à 16h. Après l’école, je fais du judo le mardi. J’ai un cours de piano le jeudi. ☞ Qu'est-ce que tu fais après l’école ? - Après l’école, le lundi et le mardi, j’ai des cours à la prépa. Le mercredi, je rentre tout de suite. Le jeudi et le vendredi, je sors avec mes amis. ☞ Lundi dernier, j’avais des examens. C’était difficile. ☞ Dimanche dernier, j’ai fait mes courses avec ma mère au centre commercial.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-71【3-I-3】 Je vais | faire ... | visiter ... | partir pour ... | sortir avec ... ☞ Je vais faire du ski ce week-end. ☞ Qu’est-ce que tu vas faire ce week-end ? - Je vais faire du camping avec ma famille. ☞ Tu fais quoi ce week-end ? - Je (ne) sais pas encore, mais j’ai envie d’aller au cinéma. ☞ Qu’est-ce que tu fais le week-end ? - Le week-end, normalement, je reste à la maison. Je suis libre ... Je suis disponible ... Je suis occupé … Je suis pris J’ai rendez-vous avec ... J’ai le temps de ... On se voit ... On se rencontre ... ☞ Vous êtes libre jeudi prochain ? - Oui, j’ai le temps dans l’après-midi. On se voit à quelle heure ? - À 13h. - Parfait. ☞ Je vous propose lundi après-midi, ça vous va ? - Voyons, je ne suis pas libre lundi après-midi. Mais dans la matinée, je suis disponible. ☞ Je suis très occupé cette semaine, on peut se rencontrer la semaine prochaine ? - OK. On se rencontre donc mardi prochain. 【3-I-4】 … tous les jours / … toujours / … souvent / … parfois / ... de temps en temps / … rarement/… ne...jamais / … tous les matins ( jeudis , week-ends ), une ( deux ) fois par jour ( semaine ), chaque matin ( soir ) ☞ Tu te lèves tôt tous les jours ? - Oui, je me lève à 5 heures tous les jours. ☞ Vous venez souvent ici ? - Pas souvent. Mais j’aime bien venir ici pour faire du jogging.
72コミュニケーション能力指標 ☞ Mon père est sportif. Il fait souvent du jogging dans la matinée. Il fait aussi de la natation deux fois par semaine. Il joue au foot tous les samedis. ☞ Je jouais souvent de la guitare avant. Mais je ne joue plus de guitare. ☞ Avant, je faisais la cuisine tous les jours. Mais maintenant, je la fais rarement. 語彙 文法 ・曜日:lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, etc. ・回数・頻度の表現:parfois, souvent, etc. ・順序の表現:d’abord, ensuite, et après, enfin, etc. ・時刻の表現:... et quart, ... et demie, etc. ・時の表現:demain, hier, tôt, tard, matin, soir, etc. ・日常に関する動詞:se coucher, se lever, etc. ・移動に関する動詞:aller, venir, partir, sortir, etc. ・スケジュールで使う動詞:se rencontrer, etc. ・直説法複合過去 ・直説法半過去 ・近接未来形 ・人称代名詞:on ・部分冠詞:faire+部分冠詞+スポーツ ・代名動詞 ・目的補語代名詞:le / la ・疑問代名詞:qui, que ・疑問形容詞:quel (le) ・前置詞:à + 時刻 ・faire:faire+部分冠詞+スポーツ / 楽器 ・aimer:aimer+inf. ・pouvoir:pouvoir+inf.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-73[ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 大人の一日(平日)の過ごし方 【活】 日本とフランスにおいて、大人の一日(平日)の過ごし方にはどのような違いがあるのだろうか。どんな違いがあるか日仏の大人の一日の過ごし方の違いを検討する。 家事の分担の仕方 日本とフランスの家庭で、家事の分担にはどのような違いがあるのだろうか。どんな違いがあるか、日仏の違いを検討する。 高校生の一日(平日)の過ごし方 日本とフランスの高校生の一日の過ごし方にはどのような違いがあるのだろうか。どんな違いがあるか、日仏の高校生の一日の過ごし方の違いを検討する。 週末の過ごし方 日本とフランスにおいて、人々の週末の過ごし方にはどのような違いがあるのだろうか。日仏の週末の過ごし方にどんな違いがあるかを検討する。 ホームパーティー ホームパーティー開催の頻度に関して日仏の違いはあるだろうか。日仏のホームパーティー文化の違いを検討する。フランス人はホームパーティーでどんなものを食べるのだろうか。もしフランスでホームパーティーに招待されたら、何を持っていけばよいか考える。 洗濯 フランスの洗濯の方法、干す場所、洗濯機の設置場所、洗濯の頻度等について、日本との違いはあるだろうか。日仏の洗濯の仕方における違いについて理解し、背景にあるものを探る。
74コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:大人の一日(平日)の過ごし方 能力記述文:【3-I-1】一日の生活についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランス人(1 人称)の典型的な一日を記したタスクシート(1)を配布(となる表現(起きる、 朝ごはんを食べる、など)や時間表現を空欄にする)。フランス語のテキストを 2 回読みあげ、 空欄を埋めさせる。 [App]一回読み上げた段階で、隣と人と答えを比較する。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]日常生活に関する語彙(se lever, prendre son petit déjeuner, etc.)や時間の表現(à six heures, etc.)や 文法を導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 Le matin, je me lève à 6 heures. ②発見・比較 [Ens]フランスの典型的な一日を時間ごとに箇条書きにさせ(3 人称)、日本人の一日との比較を促す。 [App]単にフランスの生活リズムの理解にとどまらず、家事の分担などについても意識させ、フランスの 日常生活の特徴について検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促す。 [App]比較により気づいたことについて、クラスメートと意見交換し、共有する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 男性も家事の多くを担っている点、仕事の後に同僚と飲み会に行かない点など。 ④コミュニケーション活動 [Ens]各自が将来の理想の一日のスケジュールを作成するように促す。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら自分の理想の一日を作成して、クラスで発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-75資料の例 (1)タスクシート:( )を空欄にして配布し、読み上げて空欄を補充させる。 <参考 Web サイト> ・Ma journée type https://www.youtube.com/watch?v=1Ekd9RxWV5k ・Ma journée https://www.francaisavecpierre.com/raconter-sa-journee-en-francais/ ・La journée type d'un Français en 2010 https://www.lepoint.fr/societe/la-journee-type-d-un-francais-en-2010-10-11-2011-1394882_23.php ・La journée type de Christophe et Céline https://uk.ambafrance.org/Regarde-la-France-La-journee-type Je ( me lève ) à six heures. À six heures et demie, je prends mon petit-déjeuner et je (m’habille). Je vais au lycée à ( sept ) heures. ( De ) huit heures et demie à midi, je travaille. Je déjeune à ( midi ) et demie. Je rentre à la maison à six heures. Je dîne à ( sept ) heures. Je fais la vaisselle à huit heures. Je regarde la télé de ( neuf ) heures à dix heures. Je me couche à ( minuit ).
76コミュニケーション能力指標 テーマ4:趣味・嗜好 具体的内容 ・嗜好について(食べ物・飲み物・有名人など) ・趣味について(スポーツ・音楽・読書など) [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【4-I-1】好きなこと/もの/ひと、嫌いなこと/もの/ひとについてやりとりができる[好き嫌いを言う] 【4-I-2】やりたいこと、やりたくないことについてやりとりができる [好き嫌いを言う] 【4-I-3】感想、印象についてやりとりができる [感想を言う] cf. 5「衣・ファッション」、6「食」 【4-I-4】習慣的に行っている活動についてやりとりができる [(習慣について)語る・伝える] cf. 3「日常生活」 受容的活動 産出的活動
フランス語の学習指針 -ver.2.0-77 [ 言語項目 ] 表現 【4-I-1】 Jʼaime ( beaucoup ) | la musique classique. | le sport. | cet acteur. Jʼadore … J’apprécie ... Je nʼaime pas ( du tout ) ... Je n’apprécie pas ... Je déteste ... ☞ Tu aimes le cinéma ? - Oui, jʼaime beaucoup ça. / Non, je nʼaime pas ça. / Non, je nʼaime pas du tout ça. / pas beaucoup ça. ☞ Tu aimes ce gâteau ? - Oui, j’adore ça. / Ça, j’aime bien. ☞ Tu aimes le rock ? - Non, pas du tout. Je déteste le rock. ☞ Quʼest-ce que tu aimes comme sport ? - Jʼaime le ski. ☞ J’apprécie beaucoup cet acteur. Tu l’aimes ? - Non, il n’est pas à mon goût. Je suis fan de ... Je suis passionné(e) de ... Je suis fou / folle de ... ☞ Tu es fan de qui ? - Je suis fan d’Utada. Elle chante bien. ☞ Je suis passionné de musique classique. Je vais souvent au concert. ☞ Je suis folle de foot. Je regarde des matchs à la télé tous les week-ends.
78コミュニケーション能力指標 Mon sport préféré, | c’est ... Ma musique préférée, | Ma passion, | ☞ Mon sport préféré, c’est le rugby. J’aime bien l’équipe nationale de France. ☞ Ma passion, c’est me promener dans la campagne 【4-I-2】 Jʼaime | danser. | rester à la maison. | me promener. Je veux | faire du foot. | jouer du piano. J’ai envie de(d’) | aller au camping. | chanter au karaoké. Je n’aime pas ... Je ne veux pas … Je n’ai pas envie de ... ☞ Quʼest-ce que tu aimes faire après les cours ? - Jʼaime faire du shopping en ville. ☞ Quʼest-ce que tu veux faire le dimanche ? - Je veux lire. ☞ Tu veux jouer du violon ? - Non, je ne veux pas. ☞ Tu as envie d’aller au cinéma ? - Oui, pourquoi pas. Qu’est-ce que tu veux voir comme film ? 【4-I-3】 C’est | joli |, cette robe. | grand | Cette robe est | jolie. | grande. Faire du judo, | cʼest amusant. Écouter de la musique, | Regarder la télé, |
フランス語の学習指針 -ver.2.0-79 ☞ Tu joues du violon ? - Oui. Jouer du violon, cʼest reposant. ☞ Le foot, ce nʼest pas dur ? - Non, pas du tout. Cʼest amusant. J’aime bien cette fleur, parce que (quʼ) | elle est vraiment jolie. | sa couleur est très claire. | je préfère sa couleur. Je préfère cette robe parce que (quʼ) | j’aime son style. | elle me va très bien. ☞ Tu aimes quelle couleur ? - J’aime bien cette couleur, parce que la couleur me va bien. ☞ Quel est ton modèle préféré ? - Je préfère ça parce que c’est plus stylé. Ça me plaît (beaucoup). Ça ne me plaît pas. ☞ Ça te plaît, cette soirée ? - Oui, ça me plaît vraiment. ☞ Ça ne te plaît pas, cette veste ? - Si, ça me plaît beaucoup. ☞ Ça m’a beaucoup plu, cette chanson. Vous voulez l’écouter ? C’est mon ( ma ) ... préféré(e). C’est … que | j’aime ( bien ). | je préfère. ☞ Rock, c’est ma musique préférée. ☞ Qu’est-ce que tu préfères comme sport ? - Le judo, c’est mon sport préféré. ☞ Vous vous êtes bien amusés à Kobe ? - Oui, beaucoup. Kobe, c’est la ville que nous aimons bien. ☞ Le cassoulet, c’est le plat que j’ai beaucoup aimé pendant mon séjour en France. Je trouve | que cette robe est très belle. J’ai l’impression | Il me semble | ☞ Je trouve que ce plat est trop gras. Qu’est-ce que tu en penses ? ☞ Comment tu trouves cette musique ? - Je l’aime bien. Je la trouve intéressante.
80コミュニケーション能力指標 ☞ Qu’est-ce que vous pensez de cette peinture ? - J’ai l’impression qu’elle est un peu sombre. ☞ Il me semble que cette chanteuse n’a pas de talent. Tu es d’accord ? ☞ Il me semble que la ville de Lyon est la plus belle ville de France. 【4-I-4】 … en général ( généralement ) / … tous les jours / … toujours / … souvent / ... de temps en temps / … rarement / … ne...jamais ☞ Quʼest-ce que tu fais comme sport ? - Je fais du judo. Je vais au club de judo tous les jours. ☞ Tu fais souvent de la natation ? - Non, pas souvent. Je fais de la natation toutes les deux semaines. ☞ Je vais de temps en temps au stade. J’aime beaucoup le rugby. ☞ Tu n’as jamais fait de piano ? - Non, jamais. Ça fait … que … depuis ... pendant ... ... dans toute ma vie. ... au cours de l’année. ☞ Tu fais du tennis depuis longtemps ? - Depuis sept ans. ☞ Tu joues du piano depuis combien de temps ? - Ça fait dix ans. ☞ Ça fait un an que je fais du jogging.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-81語彙 ⽂法 ・スポーツ:tennis, football, base-ball, randonnée, etc. ・⾳楽:classique, jazz, chanson, etc. ・楽器:piano, violon, guitare, flûte, etc. ・本:livre, roman, journal, manga, dictionnaire, etc. ・⾷べ物・飲み物:pain, lait, café, vin, cuisine, etc. ・評価を表す形容詞:intéressant, fatigant, facile, etc. ・程度の表現:un peu, bien, beaucoup, mieux, etc. ・頻度の表現:de temps en temps, ...fois par... etc. ・好みを伝える動詞:aimer, adorer, détester, etc. ・趣味を表す動詞:chanter, se promener, écouter, etc. ・直説法複合過去 ・定冠詞:aimer+定冠詞+名詞 ・部分冠詞:faire+部分冠詞+スポーツ/楽器 ・否定の de ・否定の表現:ne ... pas, ne ... jamais, ne ... pas toujours ・代名動詞 ・⽬的補語代名詞:le/la ・疑問代名詞:qui, que ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:comment ・faire:faire+部分冠詞+スポーツ / 楽器 ・aimer+inf. ・pouvoir+inf. ・vouloir+inf.
82コミュニケーション能力指標 [ 社会⽂化項⽬ ] 項目 目的・概要 趣味【活】 フランス語圏の人々は趣味としてどのようなことをするのが好きだろうか。どのような違いがあるかを検討する。 スポーツ 日本とフランスで、人気のスポーツに違いがあるのだろうか。どのような違いがあるのか検討する。 ゲーム フランスでは、友達や家族とどのようなゲーム(カードゲーム、ボードゲームなど)をするのだろうか。日本との違いを検討する。 映画 フランスにおいて、映画はどのくらい身近なのだろうか。フランスで映画を見に行く頻度や値段を調べて、日本との違いを検討する。 観劇 フランスにおいて、観劇はどのくらい身近なのだろうか。フランスで観劇を見に行く頻度や値段を調べて、日本との違いを検討する。 美術館・博物館 フランスにおいて、美術館や博物館はどのくらい身近なのだろうか。フランスで美術館や博物館を見に行く頻度や値段を調べて、日本との違いを検討する。 読書 フランスと日本では読書量に違いがあるのだろうか。また、どんな本が読まれているのだろうか。 テレビ フランスでは、どのくらいテレビを見ているのだろうか。また、どんな番組が見られているのだろうか。 音楽 フランスでは、どのような音楽を聴いているのだろうか。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-83学習活動例 項目:趣味 能力記述文:【4-I-2】やりたいこと、やりたくないことについてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]ケベックの人々の趣味についてを学ぶことを伝える。3∼4人グループで自分の趣味について フランス語で話し合ってもらう。(例:暇なとき何をするか、趣味はあるか等) [App]グループで話し合い、その内容を発表する。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]趣味に関する表現(J’aime + inf.)や語彙(jouer au ping-pong, faire du tennis, chanter, voir un film)を 確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 Qu’est-ce que tu aimes faire pendant ton temps libre ? J’aime jouer au ping-pong/chanter/danser/ voir un film, etc. ②発見・比較 [Ens]ケベックで好まれている趣味に関する情報(リストや図表)(1)を配布または提示する。 [App]グループで、日本との違いを考えたり、ケベックで好まれている趣味の理由を考える。 ※次のような点に気づくことが好ましい。 ケベックで好まれている冬の活動は北海道に似ている。 ③省察・議論 [Ens]グループで話し合ったことをクラスで共有することを促す。 [App]クラスメートと上記の事柄について話し合い、まとめて発表する。 ④コミュニケーション活動 [Ens]状況を説明し、モデル会話を提示し、それを参考に会話文を作ってもらい練習するように促す。 状況:あなた達はケベックに住んでいます。 モデル会話: A : Qu’est-ce que tu veux faire ce week-end ? B : Je veux faire des raquettes. Et toi ? A : Moi, je veux faire du ski de fond. B : Bonne idée. Je veux faire ça aussi ! [App]ペアでフランス語圏の地域を選択し、会話文を作り、練習した後、発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
84コミュニケーション能力指標資料の例 (1)ケベックで好まれている趣味・嗜好に関する情報 <参考 Web サイト> ・43 loisirs des Québécois sous la loupe http://veilletourisme.ca/2016/02/09/43-loisirs-des-quebecois-sous-la-loupe/ 74400010150001454000215000027260000 500000 1000000 1500000 2000000 2500000 3000000canotpêchecampingvélomarche ou randonnéeaaccttiivviittééss eenn ééttéé32000044800067300069100013250000 200000 400000 600000 800000 1000000 1200000 1400000motoneigeski de fondski alpinraquettepatinageaaccttiivviittééss eenn hhiivveerr
フランス語の学習指針 -ver.2.0-85
86コミュニケーション能力指標 テーマ5:⾐・ファッション 具体的内容 ・身につけるものについて [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【5-I-1】自分の身につけているものについてやりとりができる[(身につけるものについて)尋ねる・説明する] 【5-I-2】身につけるものの好みについてやりとりができる [好き嫌いを言う] cf. 4「趣味・嗜好」 【5-I-3】身につけるものへの評価(きれい、(値段が)高いなど)についてやりとりができる [感想を言う] 【5-I-4】店などでやりとり(種類、色、素材、形、サイズ)ができる [希望を伝える] [(身につけるものについて)尋ねる・説明する] cf. 10「買い物」 受容的活動 産出的活動 【5-R-1】雑誌やカタログ等を見て身につけるもの(種類、 色、素材、形、サイズ、値段など)などについて 理解できる [(身につけるものについて)情報を読みとる]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-87 [ ⾔語項⽬ ] 表現 【5-I-1】 Je mets | un pantalon. Je porte | ☞ Je mets aujourd’hui une chemise blanche. ☞ Je vais mettre le manteau pour sortir. ☞ Qu’est-ce que tu veux mettre pour ce soir ? - Je vais mettre cette robe rouge. ☞ Quels vêtements tu portes pour une fête ? - Je porte cette robe blanche. Je suis | en jean. Je m’habille | ☞ Je suis en uniforme. ☞ On s’habille comment en automne ? - On ne mets pas le manteau. Il fait assez chaud. Pourquoi … ? / Parce que … ☞ Moi, je porte le manteau aujourd’hui, parce qu’il fait froid. ☞ Je m’habille toujours en noir. Pourquoi ? - Parce que le noir me va très bien. ☞ Pourquoi mets-tu une écharpe ? - Parce que je suis un peu enrhumé. 【5-I-2】 J’aime bien | cette robe. Je veux | cette couleur. | ce style. J’aime bien | mettre une casquette. Je veux | m’habiller en noir. | porter les lunettes de soleil.
88コミュニケーション能力指標 ☞ Tu aimes cette couleur ? - Oui, je l’aime bien. ☞ Tu n’aimes pas ce style ? - Non, je n’aime pas. ☞ Tu préfères quelle couleur pour une robe ? - J’aime les robes rouges. ☞ Qu’est-ce que tu veux mettre pour sortir ? - Je veux porter ce jean. Je préfère ... à ... ☞ Je préfère la jupe jaune à la rouge. C’est ma couleur préférée. ☞ Tu préfères quel style ? - Le style classique. 【5-I-3】 ... est plus / moins | élégant(e) | chic | léger (légère) ... est trop | grand(e) | petit(e) ☞ Cette robe est plus chic que celle-là. ☞ Ce pantalon est trop grand pour moi. Ça te va très bien. ☞ Ça me va bien, ce pull ? - Oui, ça te va très bien. Je trouve ... ☞ Je trouve ce style très à la mode. ☞ Comment tu trouves cette robe ? - Elle est très élégante, mais sa couleur est trop sombre. - Ça te va très bien, mais je la trouve trop chère. ☞ Mon jean est trop grand. Tu ne trouves pas ? - Si, je trouve ça long et large. Ça ne te va pas. ☞ Tes chaussures sont sympas ! - Merci. En plus, elles ne sont pas chères.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-89【5-I-4】 Je cherche... / Je veux... / Je voudrais ... Vous avez … ... plus / moins / trop | grand(e) / petit(e) / cher (chère) ☞ Bonjour monsieur, je cherche un T-shirt. Vous en avez ? ☞ Vous désirez ? - Oui. Vous avez des jupes longues jaunes ? ☞ Vous avez les chaussures plus petites que celles-ci ? - Oui, bien sûr. Vous avez | d’autres couleurs ? | d’autres styles ? | d’autres modèles ? ... pour homme / ... pour femme / ... pour enfant ☞ Ça ne me plaît pas. Vous avez d’autres styles ? ☞ Je cherche le rayon pour enfant. C’est où ? Quelle est votre taille ? Quelle est votre pointure ? Quelle taille faites-vous ? ☞ Quelle taille faites-vous, monsieur ? - Je fais du 41. Je peux essayer ? ☞ Cette jupe ne me va pas bien. Je peux l’essayer ? Vous faites les soldes ? On fait les soldes... ☞ Vous faites les soldes ? – On fait les soldes d’été ou les soldes d’hiver. ☞ Je vais acheter ce sac | en soldes. | pendant les soldes.
90コミュニケーション能力指標語彙 ⽂法 ・衣服:vêtement, jupe, robe, jean, chemise, pull, etc. ・靴:chaussures, baskets, bottes, talons hauts, etc. ・鞄:sac, sac à dos, sac à main, valise, etc. ・小物:lunettes, bonnet, casquette, chapeau, etc. ・アクセサリー:bijoux, bracelet, bague, collier, etc. ・素材:coton, laine, soie, rayonne, cuir, doré, etc. ・サイズ:taille, pointure ・外見を表す形容詞:petit, grand, long, court, etc. ・色の形容詞:bleu, blanc, jaune, rouge, noir, or, etc. ・身につける動詞:porter, mettre, essayer, etc. ・好みを伝える動詞:aimer, désirer, plaire, etc. ・条件法:je voudrais ・近接未来 ・比較級 ・人称代名詞:on ・所有形容詞 ・指示形容詞 ・代名動詞 ・目的補語代名詞:le/la ・指示代名詞:celui(celle)-ci, celui(celle)-là ・疑問代名詞:qui, que ・疑問形容詞:quel (le) ・疑問副詞:combien, comment, où ・faire:faire+サイズ ・aller:ça va+人 ・aimer:aimer+inf. ・pouvoir:pouvoir+inf. ・vouloir:vouloir+inf.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-91 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 若者の服装【活】 若者たちがどのような服装をしているだろうか。日本の若者の服装とどこが同じで、どこが違うかを検討する。 服・靴のサイズ 服や靴などのサイズの表記の仕方にどのような違いがあるだろうか。日本のサイズと対照させることを通して、違いを検討する。 服の生産国の違い フランスで着られている服は、どこで生産されているだろうか。日本で自分たちが着ている服の生産地と比較することを通して、流通において関係の深い国や地域について検討する。 バーゲン フランスではいつ、そしてどのようにバーゲンが行われるか。日本のバーゲンとの違いを検討する。 ブランド どのようなブランドが好まれているか。日本で好まれているブランドとの違いを検討する。また、フランスでは若者が高級ブランド品を持つのだろうか。日仏における高級ブランド品に対する考え方の違いを検討する。
92コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:若者の服装 能力記述文:【5-I-1】身につけるものについてやりとりができる 【5-I-3】身につけるものの好みについてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランスの若者のファッションに関するイメージはどのようなものか聞いてみる。 [App]フランスの若者のファッションに関するイメージについて意見を述べる。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]洋服(pantalon, jean, tee-shirt, pull, chaussures, baskets, etc.)や色に関する語彙、Il porte ...などの表現を 導入・確認する。 [App]自分たちの服装を表現するなどの練習問題を通して、語彙・文法を学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]学生が登場する映画やティーンズ向けの雑誌・サイトなどを提示し、若者の服装について、自分たちの 服装との比較を促す。 [App]学生が登場する映画やティーンズ向けの雑誌・サイトなどを参照し、フランスの高校生がどのような 服装をしているのかワークシート1に書く。また、自分たちの服装とフランス人の若者の服装とを 比較し、共通点や相違点を記述する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 学校での服装、普段着ている服装(ブランド、ファストファッションなど)、各シーズンで着ている 服装など ③省察・議論 [Ens]グループかペアで日仏の若者の服装について意見交換を促す。 [App]文化比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。 ④コミュニケーション活動 [Ens]フランス語話者にどんな服装をしていて、どういうブランドが好きなのかなどについてやり取りする 会話を考えるように促す。 [App]フランス語話者と服装やファッションについて話し合う会話を作成し、クラスで発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-93資料の例 (1)ワークシート(高校生の服装について) <参考 Web サイト> ・tenue pour lycée https://www.tendances-de-mode.com/tag/lycee I. Répondez à ces questions (en français) ? 1) Qu’est-ce que les lycéens français portent à l’école ? (回答例:Ils portent un tee-shirt, un jean et des basckets. ) 2) Qu’est-ce que vous portez à l’école ? (回答例:Nous portons l’uniforme scolaire. Nous portons un chemisier blanc et une jupe bleu foncé.) Ⅱ. フランスの若者の服装についてどのように感じましたか。自分たちの服装とどのような点が似ていますか。あるいは、異なりますか。 Ⅲ. フランスの若者の服装と自分たちの服装の類似点や相違点についてクラスメートと話し合ってください。
94コミュニケーション能力指標 テーマ6:食 具体的内容 ・食習慣について ・食欲などについて ・食材・料理について ・飲食について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【6-I-1】自分の食習慣についてやりとりができる [(習慣について)尋ねる・説明する] cf. 3「日常生活」 【6-I-2】食欲などについてやりとりができる [(体調について)尋ねる・説明する] cf. 11「健康」 【6-I-3】食材などの買い物ができる [希望を伝える] cf. 10「買い物」 【6-I-4】カフェ、レストランで注文などのやりとりができる[希望を伝える] 【6-I-5】食事の場面で簡単なやりとりができる [感想を言う] 受容的活動 産出的活動 【6-R-1】カフェやレストランのメニューを理解できる [(食べ物について)情報を読みとる] 【6-R-2】値札に書かれている食材の名称・値段を理解 できる [(食べ物について)情報を読みとる]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-95 [ 言語項目 ] 表現 【6-I-1】 Je mange | du pain | au déjeuner. | de la salade | | des pâtes | ☞ Je mange souvent du pain au petit-déjeuner. ☞ Tu manges du riz le matin ? - Non. D’habitude, je mange du pain. ☞ Qu’est-ce que tu manges au déjeuner ? - En général, je mange des pâtes. ☞ Qu’est-ce qu’on mange ? - Du poulet. Ça te plaît ? ☞ Vous mangez souvent des sushis au Japon ? - Pas souvent. Je prends | du lait. | le dîner. | un verre d’eau. ☞ Qu’est-ce que tu prends au petit-déjeuner ? - D’habitude, je prends du café et des croissants. Je bois | du thé. | de l’eau. ☞ Je bois souvent du café sans sucre. ☞ Qu’est-ce que tu veux boire ? - Je veux de l’eau, merci. Je déjeune … Je dîne … ☞ Je déjeune avec ma mère cet après-midi. ☞ Tu dînes avec qui ? - Avec un ami à moi. ☞ Où est-ce que vous dînez ce soir ? - En ville. Je connais un bon restaurant.
96コミュニケーション能力指標 Je goûte ... Ça se mange... ☞ Je peux goûter un petit morceau ? - Oui, bien sûr, voilà. ☞ Tu veux goûter ma cuisine ? - Avec plaisir. ☞ Qu’est-ce que c’est ? Ça se mange ? - C’est un bonbon japonais. Goûte-en-un. 【6-I-2】 J’ai | faim. | soif. Je n’ai pas d’appétit. Je n’ai plus faim / soif. ☞ J’ai vraiment soif. Je veux boire quelque chose. ☞ Tu as faim ? - Oui, j’ai très faim. / Non. Je n’ai pas d’appétit. Je mange | bien. | assez. ☞ Je mange bien ce soir. Je n’ai plus faim. ☞ Tu as bien mangé ? - Oui, ça me suffit. ☞ Tu n’as plus faim ? - Non, j’ai assez mangé. Je veux | manger | de la viande. | du poisson. | boire | du café. | du whisky. | de l’eau minérale. ☞ Je veux manger des gâteaux. J’ai faim. ☞ Qu’est-ce que tu veux ? - Je veux boire quelque chose. ☞ Tu veux boire quoi, du café ou du jus d’orange ? - un jus d’orange s’il te plaît. ☞ Tu veux encore des bonbons ? - J’en prends un. ☞ Tu veux encore du thé ? - Non merci. Je n’en veux plus.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-97 J’ai envie de … ☞ Tu as soif ? - Oui. J’ai envie de boire de l’eau. ☞ Tu as envie de manger quelque chose ? - Non merci. Je n’ai plus faim. 【6-I-3】 Je veux | du saumon. voudrais | de la viande. | un kilo de pommes de terre. | 500 grammes de cerises. | 5 tranches de jambon. Je veux / voudrais acheter... Je cherche … ... s’il vous plaît. ☞ Je voudrais du jambon et des carottes. ☞ Je voudrais acheter du poulet pour deux personnes. ☞ Vous désirez ? - Je voudrais un kilo de pommes de terre. ☞ Vous avez choisi ? - Oui, un pain aux raisins et trois croissants, s’il vous plaît. ☞ Vous cherchez quelque chose ? - Je cherche un bon vin blanc pour ce soir. ☞ Qu’est-ce que vous voudriez ? - Je voudrais un kilo de tomates. Vous avez | des fraises ? | de la confiture ? ☞ Vous avez des crevettes roses ? - Oui, j’en ai. ☞ Je voudrais acheter des tartes au citron. Vous en avez ? - Non, désolé. ☞ Vous en voulez combien ? - J’en voudrais 500 grammes, s’il vous plaît. ☞ Qu’est-ce que vous avez comme vin blanc ? - Nous avons un bon bourgogne et un alsacien. C’est combien ? Ça coûte combien ? Ça fait combien ? un kilo de... / un litre de … / un morceau de … / un paquet de … / une tablette de … / une bouteille de … / une boîte de ...
98コミュニケーション能力指標 ☞ Les carottes, c’est combien le kilo ? - Six euros. ☞ Je prends 8 tomates, une salade et un concombre. Ça fait combien ? - 3 euros 50, s’il vous plaît ! ☞ Combien ça coûte, un kilo de bananes ? - C’est 2, 30 euros. 【6-I-4】 ..., s’il vous plaît. Je prends ... Je veux / voudrais … Vous avez … ? ☞ Qu’est-ce que vous prenez ? - Je prends un menu à 20 euros. ☞ Vous avez choisi ? – Un confit de canard pour elle et un steak frites pour moi, s’il vous plaît. ☞ Vous avez un menu végétarien ? – Oui, bien sûr. Qu’est-ce que vous prenez | comme entrée ? | comme plat ? | comme boisson ? | comme dessert ? ☞ Qu’est-ce que vous avez comme dessert ? - Aujourd’hui, nous avons le gâteau à la crème, la mousse au chocolat. 【6-I-5】 Bon appétit ! C’est | bon. | délicieux. ☞ Vous en voulez encore ? - Non merci. J’ai bien mangé. ☞ Terminé ? - Oui. C’était délicieux. Ça a l’air bon. ☞ Voilà, la tarte aux pommes. - Merci. Ça a l’air bon !
フランス語の学習指針 -ver.2.0-99 語彙 文法 ・店の種類:marché, supermarché, boulangerie, etc. ・飲⾷店の種類:restaurant, café, bar, bistro, etc. ・メニュー:plat du jour, menu, carte, etc. ・料理の種類: entrée, plat, dessert, soupe, etc. ・料理:sandwich, croque-monsieur, steak frites, etc. ・飲み物:boisson, eau, vin, bière, jus de fruit, etc. ・⾷べ物:pain, fromage, viande, légume, fruit, etc. ・調味料:sel, poivre, sucre, huile, etc. ・⾷器:cuillère, fourchette, couteau, serviette, etc. ・味覚表す形容詞:bon, mauvais, sucré, amer, etc. ・数量の表現:un kilo de, une bouteille de, etc. ・⾷事に関する動詞:goûter, déjeuner, dîner, etc. ・要求を伝える動詞:vouloir, aimer, demander, etc. ・好みを伝える動詞:aimer, préférer, plaire ・直説法複合過去 ・条件法:je voudrais, j’aimerais ・中性代名詞:en ・部分冠詞:部分冠詞+⾷べ物・飲み物 ・⽬的補語代名詞 ・疑問代名詞:qui, que ・疑問形容詞:quel ( le ) ・疑問副詞:combien ・avoir:avoir envie de+inf. ・vouloir:vouloir+inf.
100コミュニケーション能力指標 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 昼食【活】 フランスでは、昼食に何を食べるのだろうか。自分が普段昼食として食べるものとどんな違いがあるかを検討する。 朝食 朝食について、日仏で違いがあるのだろうか。食べる時間や料理など、どんな違いがあるのか検討する。 夕食 夕食について、日仏で違いがあるのだろうか。食べる時間や料理など、どんな違いがあるのか検討する。 飲み物 フランスではどんなものを飲むのだろうか。自分が普段飲む物と比べてどのような違いがあるのかを検討する。 冷凍食品 日仏で、それぞれの国で売られている冷凍食品にはどのような違いがあるのだろうか。 おやつ・間食 フランスでは、間食に何を食べるのだろうか。どんな違いがあるか、フランスで購入できる軽食について検討する。 外食 フランスではどのくらいの頻度で外食をするのだろうか。値段や頻度を調べて日本との違いを検討する。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-101 学習活動例 項目:昼食 能力記述文:【6-I-1】食習慣についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]食に関する文化事象を学ぶことを伝え、生徒に普段のお昼事情を確認する。 [App]お弁当を持参するか、給食かなど答える。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]食べ物(viande, salade, fromage, etc.)や料理の種類(entrée, plat, dessert, etc.)に関する語彙や、 部分冠詞を導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 Au déjeuner, je mange de la salade, du riz et de la viande. ②発見・比較 [Ens]あるフランスの中学校の食堂の様子をビデオで提示する。 [App]ワークシート(1)で「どこで、誰が、何を」の 3 項目について観察し、気づいたことを書き出す。 ③省察・議論 [Ens]グループを作り、文化項目について意見交換を促す。 [App]クラスメートと文化項目について話しあい、その理由について意見交換する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 日本の学校では、お昼にお弁当か給食をたべるが、フランスではお弁当を持っていくことはなく、 食堂(約 6 割)か自宅に戻ってお昼を食べる。 ④コミュ二ケーション活動 [Ens]昼食(お弁当や学食のメニュー)の例とモデル会話を提示する。 モデル会話 A : Qu’est-ce que tu prends ? B : Je prends du poulet comme plat. A : Ça a l’air bon/mauvais ! [App]グループやペアで理想の昼食を想像し、モデル会話を参考にしながら、発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
102コミュニケーション能力指標 資料の例 (1)ワークシート(昼食について) <参考 Web サイト> À table :フランスの学校の食堂の様子がわかる動画 https://enseigner.tv5monde.com/fiches-pedagogiques-fle/table-1016 I. Répondez à ces questions (en français) ! 1) Qui prend le déjeuner ? 2) Où les élèves prennent-ils le déjeuner ? 3) Qu’est-ce qu’ils mangent à midi ? 4) Où prenez-vous le déjeuner ? 5) Qu’est-ce que vous mangez à midi ? Ⅱ. フランスの中学⽣たちの昼⾷はどのようなものでしたか。気づいたことを書いてください。 Ⅲ. フランスの中学⽣たちの昼⾷についてクラスメートと話し合って、⽇本との共通点や相違点を話し合ってください。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-103
104コミュニケーション能力指標 テーマ7:住 具体的内容 ・住んでいる場所について ・住居について ・住まい探しについて [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【7-I-1】自分の住んでいる場所(住居)についてやりとりができる[(場所について)尋ねる・説明する] 【7-I-3】部屋(家具、設備など)についてやりとりができる [(部屋について)尋ねる・説明する] 【7-I-4】住居・部屋の様子についてやりとりができる [感想を言う] 【7-I-2】住居に関する希望についてやりとりができる [希望を伝える] 受容的活動 産出的活動 【7-R-1】不動産の広告を見て理解する(住居形態、 間取り、価格・家賃など) [(住居について)情報を読みとる] 【7-R-2】家具、家庭用品等の広告を見て理解する [(商品について)情報を読みとる]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-105 [ 言語項目 ] 表現 【7-I-1】 J’habite | en France. | à Paris. | rue Saint-Martin. ☞ J’habite à Paris, dans le 16ème arrondissement. ☞Vous habitez où ? - J’habite à Shibuya, près de la gare d’Ebisu. ☞ Tu habites où, à Tokyo ? - J’habite à Toshima-ku. Dans le quartier Higashi-Nagasaki. ☞ Vous habitez dans quel quartier à Paris ? - Près de Saint-Germain-des-Prés, dans le 6ème arrondissement. Mon adresse, | c’est ... Mon quartier, | ☞ Donne-moi ton adresse ? - Oui, mon adresse, c’est 24 rue Saint-Michel. ☞ Quelle est votre adresse ? - Mon adresse, c’est 3-11-1 Shimura, Tokyo. ☞ Pouvez-vous me donner l’adresse de votre domicile, s’il vous plaît ? - Oui, c’est 35 rue Raspail. ☞ Où habites-tu exactement à Tokyo ? - Mon quartier, c’est Ogikubo, à 15 minutes de la gare Shinjuku. Mon appartement | est | dans ... | se trouve | | se situe | ☞ Mon studio est au troisième étage de cet immeuble. ☞ Où se trouve ta maison ? - Ma maison, elle est près de la gare de Shinjuku. À 10 minutes à pied. ☞ Où est situé ton logement ? - Il se situe dans la banlieue de Paris.
106コミュニケーション能力指標 Près de mon appartement, | il y a une station de métro. Dans mon quartier, | ☞ Près de chez moi, il y a un grand parc. ☞ Dans mon quartier, il y a des restaurants partout. Tu vas tout droit / jusqu’à … Tu continues ... Tu tournes à droite / à gauche ... Tu prends … Tu traverses ... Tu descends ... ☞ J’habite à Yotsuya. Tu descends à la gare de “Yotsuya”. Tu prends la route “Oume” jusqu’au deuxième feu. Tu tournes à droite. Et tu trouves une maison avec un petit jardin. C’est ma maison. ☞ Pour venir chez moi, d’abord, tu descends à la station de métro, Myogadani, ensuite, tu prends la rue Kasuga-dori à gauche, tu vas tout droit jusqu’à l’université Ochanomizu. C’est juste en face de l’université. 【7-I-2】 J’ai | une cuisine et une chambre | dans mon appartement. Il y a | trois pièces | | un ascenseur | | cinq étages | ☞ J’habite dans un petit appartement. J’ai une chambre et une petite cuisine. ☞ Est-ce que tu as une salle à manger dans ton appart ? - Oui, j’ai une petite cuisine avec une salle à manger. ☞ Chez moi, il y a deux chambres, une salle de bains et une salle à manger. ☞ Dans ton immeuble, il y a un ascenseur ? - Non, c’est un immeuble sans ascenseur. ☞ Qu’est-ce qu’il y a dans ta chambre ? - Dans ma chambre, il y a un lit, une armoire et un bureau, c’est tout.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-107 Mon studio | a une grande salle de bains. | fait 25 mètres carrés. ☞ Mon appartement a un ascenseur. ☞ Ma chambre fait 12 mètres carrés. La salle de bains | est | en face de ma chambre. | se trouve | ☞ Où sont les toilettes ? - Elles se trouvent là-bas, derrière la porte. ☞ C’est où, la cuisine ? - Elle est au fond du couloir. ☞ Tu es content de ton appartement ? - Oui, je suis vraiment content. Il y a aussi une machine à laver au rez-de-chaussée. Je peux l’utiliser n’importe quand. ☞ Voilà ma maison. C’est une maison à deux étages. Derrière la maison, il y a un petit jardin. Au rez-de-chaussée, il y a une cuisine et une salle à manger. La salle de bains se trouve également au rez-de-chaussée. 【7-I-3】 Ma chambre est | petite. | bien meublée. ☞ Mon appartement est petit, mais il y a une salle de bains. ☞ Ma chambre est bien équipée : il y a une télé, une lampe et un chauffage. Je la / le trouve | sympa. | agréable. ☞ Alors, comment est-ce que tu trouves ma chambre ? - Je la trouve très confortable. ☞ C’est comment, ton studio ? - Je le trouve assez petit, mais agréable. Je trouve | qu’il y a trop de bruits. Il me semble | Il me paraît | ☞ Comment trouves-tu cette salle ? - Je trouve qu’elle est jolie, mais un peu bruyante.
108コミュニケーション能力指標【7-I-4】 Je cherche un appartement | avec ascenseur. | de trois pièces. | près de la gare. ☞ Je cherche un studio près du centre-ville. Vous en avez ? - Voyons, vous avez du choix. L’un se trouve à 5 minutes à pied. ☞ Vous cherchez quel type d’immeuble ? - Je cherche un appartement avec salle de bains. Pas loin de la gare de Yotsuya. Je voudrais | un appartement. | visiter une maison. | louer un studio. ☞ Je voudrais une maison près de l’école. Vous en avez ? - Une maison avec jardin ? - Pas forcément. ☞ Je voudrais visiter un appartement. - Vous voulez quel type d’appartement ? - Un appartement avec ascenseur. Je préfèrerais | une maison en face de la gare. ☞ Je préfèrerais une maison en face de la gare. Je vous demande si vous avez … ☞ Je vous demande si vous avez un appartement près de la gare de Lyon, pas très cher. Ça me plaît beaucoup, | cette chambre. | cette salle de bains. ☞ Ça vous plaît, cet appartement ? - Oui, vraiment. Mais ça coûte combien, le loyer ? - 1500 euros.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-109語彙 文法 ・住居形態:maison, appartement, studio, cité, etc. ・間取り:pièce, chambre, cuisine, toilettes, etc. ・階数:rez-de-chaussée, premier étage, etc. ・家具・設備:table, bureau, chaise, fauteuil, etc. ・序数:1er, 2ème, 3ème, etc. ・評価を表す形容詞:agréable, confortable, etc. ・意見・感想を言う動詞:trouver, sembler, paraître ・好みを伝える動詞:aimer, préférer, plaire ・要求を伝える動詞:chercher, vouloir, demander ・居住に関する動詞:habiter, louer, vivre ・位置などを示す動詞:être, se situer, se trouver ・移動に関する動詞:aller, changer, partir, etc. ・命令法 ・条件法:je voudrais ・非人称構文:il y a ・比較級 ・目的補語代名詞 ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:combien, où ・ vouloir:vouloir+inf.
110コミュニケーション能力指標 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 間取り【活】 日本とフランスの住居タイプ、間取り、面積の単位の違いについて検討する。 家賃相場 東京や住んでいる街、フランスの都市における家賃相場に違いはあるのだろうか。資料から家賃相場について検討する。 住所 日本とフランスでは、住所の表し方に違いはあるだろうか。日仏の住所の表記方法の違いについて検討する。 建物の階数 フランスと日本では建物の階数の表記の仕方に違いはあるのだろうか。階数の表現の違いについて検討する。 家の中で靴を履くか フランスでは家の中で靴を履くのだろうか。どういう時は靴で、どういう時はスリッパに履き替えるのだろうか。日仏の違いについて検討し、その背景にあるものを探る。 ルームシェア フランスではルームシェアはどのように行われているのだろうか。日仏のルームシェアの違いについて検討する。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-111学習活動例 項目:間取り 能力記述文:【7-I-3】部屋(家具、設備など)についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]東京や住んでいる街、または外国の都市における家賃相場を比較することを伝え、様々な住居の 間取り図(1)を提示する。 [App]フランス語で書かれた家賃情報、間取りを読み取る。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]住居に関する語彙(studio, payer, loyer, chambre, entrée, cuisine, etc.)や、il y a∼などの文法を導入・ 確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]日本とフランスの住居の間取りを提示し、比較を促す。 [App]日本とフランスの住居の間取りを比較し、共通点と相違点を意識しながら、それぞれの特徴に ついて検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促す。 [App]文化・情報比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。また、 共通する面や相違する面が現れる理由について意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい 玄関のスペースの有無、和室の有無、広さの表し方の違いなど。 ④コミュニケーション活動 [Ens]既習項目を用いて住みたい間取りを想像し、書いてみるように促す。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら、自分の理想の家を作成して、クラスで発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
112コミュニケーション能力指標資料の例 (1)日本の住居の間取りとフランスの住居の間取り 表現例 - Voici le plan d’une maison en France : il y a une entrée, une cuisine, un séjour avec une terrasse et 3 chambres. - Dans la chambre, il y a un grand lit et une salle d’eau/salle de bains. - En France, on utilise le m2 pour la superficie/surface, au Japon, généralement c’est le « jyo ».
フランス語の学習指針 -ver.2.0-113
114コミュニケーション能力指標 テーマ8:職業 具体的内容 ・職業について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【8-I-1】自分の職業や仕事についてやりとりができる [自己紹介する] cf. 1「自分と身近な人々」 【8-I-2】職場や仕事の様子についてやりとりができる [(仕事について)尋ねる・説明する][感想を言う] cf. 3「日常生活] 【8-I-3】将来就きたい職業についてやりとりができる [希望を伝える] 【8-I-4】求職についてやりとりができる [自己紹介する][希望を伝える] 受容的活動 産出的活動 【8-R-1】求人広告を読むことができる [(仕事について)情報を読みとる] 【8-P-1】申請書などの職業欄に所属と職業名を書くことが できる [(個人について)情報を記入する]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-115 [ ⾔語項⽬ ] 表現 【8-I-1】 Je suis | cuisinier / cuisinière. | enseignant(e). | employé(e). | au chômage. Je travaille | dans un café. | pour Hitachi. | chez Shôgakkan. Qu’est-ce que tu fais dans la vie ? ☞ C’est Hiroshi Sato. Je suis ingénieur. Enchanté. ☞ Tu travailles ? - Non, je ne travaille pas. Je suis étudiant. ☞ Qu’est-ce que tu fais dans la vie ? - Je suis acteur. 【8-I-2】 Je vais | travailler | à 8 heures du matin. | partir pour le travail | Je travaille de ... à ... ☞ Je vais travailler tous les matins à 7 heures. ☞ Je travaille du lundi au vendredi. ☞ Quand est-ce que tu vas travailler ? - Je pars pour le travail à 8 heures. ☞ Tu travailles quels jours ? - Je travaille le lundi et le mercredi.
116コミュニケーション能力指標 Je commence à travailler à … , et je finis à ... Mon travail | commence à | finit à ☞ Je commence à travailler à 9 heures, et je finis à 17 heures tous les jours. ☞ Ton travail commence à quelle heure ? - Le travail commence à 9 heures du matin et finit à 17 heures du soir. Je travaille à … Je vais aller à … pour le travail. Mon bureau | est | à ... | se trouve | | se situe | ☞ Je travaille à Shinjuku. Je prends le train pour y aller. ☞ Je vais aller à Yokohama pour le travail. Le bureau se trouve près de la gare de Yokohama. ☞ Tu travailles où ? - Je travaille à Ginza. Je travaille dans une société d’importation. ☞ Où est le bureau ? - Le bureau se trouve près de la gare de Shinjuku. J’aime (bien) travailler comme ... Je suis | content(e) | de travailler comme ... | fier/fière | d’être musicien(ne). ☞ Je suis architecte. J’aime bien travailler comme architecte. ☞ Aimez-vous votre métier ? - Oui, j’aime beaucoup travailler comme professeur. ☞ Tu es content de travailler comme pâtissier ? - Oui, bien sûr. C’est intéressant. ☞ Tu es content de travailler comme ingénieur ? - Oui, bien sûr. Je suis très fier de travailler comme ingénieur. C’est très | intéressant. | dur. | fatigant. | ennuyeux.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-117 Ça m’intéresse ( beaucoup / peu ) de ... ☞ C’est intéressant, mon travail. ☞ Travailler comme pâtissier, c’est vraiment fatigant, mais intéressant. ☞ Ça t’intéresse de travailler en équipe ? - Oui, beaucoup. ☞ Il est intéressant, ton travail ? - C’est dur, fatigant, mais vraiment intéressant. Je trouve que … Je pense que … ☞ Je trouve que mon métier est très dur. Je veux changer d’emploi. ☞ J’aime bien travailler comme ingénieur. Je pense que c’est le métier idéal pour moi. ☞ Travailler comme pâtissier, c’est intéressant. Mais je trouve que c’est dur. 【8-I-3】 Je veux | être | fonctionnaire. Je voudrais | devenir | médecin. | journaliste. ☞ Je voudrais être professeur après mes études. ☞ Qu’est-ce que tu voudrais faire après tes études ? - Je voudrais être scientifique. ☞ Qu’est-ce que tu veux faire dans l’avenir ? - Je voudrais devenir musicien. Parce que c’est intéressant. Je rêve de(d’) | être | travailler comme ... Travailler comme … , | c’est mon rêve. Devenir …, | ☞ Je rêve d’être peintre. J’aime peindre. Un jour, je vais étudier l’art en France. ☞ Devenir informaticien, c’est mon rêve. Je veux faire un logiciel pour aider mes parents. ☞ Je rêvais d’être cuisinier depuis mon enfance. Je travaillerai dans un hôtel après mes études.
118コミュニケーション能力指標 【8-I-4】 Je veux | travailler comme ... Je voudrais | changer | d’emploi. | de métier. | de poste. Je cherche | un emploi | de … | un poste | ☞ Bonjour. Je m’appelle Shigeru Hara. J’ai vingt ans. Je voudrais travailler comme cuisiner. Est-ce que vous cherchez quelqu’un comme cuisinier ? ☞ Je voudrais changer d’emploi. Je cherche un emploi de coiffeuse. Est-ce qu’il y a une place de coiffeur chez vous ? ☞ Je cherche un poste chez vous. Vous cherchez quelqu’un ? Je suis | courageux/courageuse. | motivé(e). | créatif/créative. | patient(e). | à l’aise en public. ☞ Bonjour. Je m’appelle Keiko Tanaka. Je suis stagiaire en ce moment. Je cherche un poste comme secrétaire. Je suis bien motivée pour travailler chez vous. ☞ Je cherche un emploi de dessinateur chez vous. Je suis assez créatif et patient.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-119 語彙 ⽂法 ・職業・仕事:profession, travail, métier, boulot, etc. ・職業名:étudiant, professeur, médecin, etc. ・職場:bureau, entreprise, société, boulangerie, etc. ・曜⽇:lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, etc. ・⽉:janvier, février, mars, avril, mai, juin, etc. ・評価を表す形容詞:bon, intéressant, fatigant, etc. ・仕事に関する動詞:travailler, finir, commencer, etc. ・条件法:je voudrais, j’aimerais ・⾮⼈称構⽂:il y a ・代名動詞:sʼappeler ・疑問代名詞:qui, que ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:comment, quand, où ・être:être+属詞 ・aller:aller+inf. ・aimer:aimer+inf. ・vouloir:vouloir+inf.
120コミュニケーション能力指標 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 人気の職業【活】 日本とフランスにおいて、若者に人気の職業にはどのような違いがあるのだろうか。どんな違いがあるか検討する。 進路 フランスの高校生は卒業後にどのような進路に進むだろうか。日仏でどのような違いがあるか検討する。 失業 フランスの失業率は何%だろうか。日仏ではどのような違いがあるのだろうか検討する。 就職活動 日本とフランスの就職活動にはどのような違いがあるのだろうか。どんな違いがあるか検討する。 働き方 フランス人は週に何日働き、どれくらい休みを取っているのだろうか。日仏の働き方にはどのような違いがあるか検討する。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-121
122コミュニケーション能力指標 資料の例 (1)日本(A)とフランス(B)の高校生に人気の職業ランキング A B 1 professeur (enseignant(e)) médecin 2 fonctionnaire vétérinaire 3 chercheur / chercheuse acteur / actrice 4 médecin chef d’entreprise 5 informaticien / informaticienne professeur (enseignant(e)) <参考になる Web ページ> ・日本の高校生に人気職業ランキング: https://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/kodomoseikatu_data/2009_soku/soku_15.html ・フランスの高校生に人気職業ランキング: https://www.cnews.fr/france/2015-04-29/sondage-exclusif-les-jobs-qui-seduisent-les-francais-703616
フランス語の学習指針 -ver.2.0-123 学習活動例 項目:人気の職業 能力記述文:【8-I-3】将来就きたい職業についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]日仏の高校生に人気の職業ランキング(1)を、国名を明記せずに配布。 [App]リストに書かれている職業名を推測する。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]職業に関する語彙(professeur, avocat, etc.)、将来なりたい職業を伝える表現 (je voudrais devenir ~ plus tard)などの文法を導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 - Qu’est-ce que tu voudrais faire plus tard ? - Je voudrais devenir avocat. Parce que j’aime la justice. ②発見・比較 [Ens]どちらの表がフランス人、どちらの表が日本人の若者の就きたいリストかをグループで考えさせ、 発表させる。つぎに日仏の若者の将来就きたい職業に関して比較を促す。 [App]日仏の違いを比較させ、それぞれの国の高校生の将来の職に対する意識の違いについて検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、日仏の高校生の職業意識について意見交換を促す。 [App]職業意識の比較により気づいたことについて、クラスメイトと意見交換し、共有する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい 日本では公務員が人気で安定志向、フランスでは医者・獣医など医療系が人気である ④コミュニケーション活動 [Ens]ペアで将来就きたい職業をたずね、それに答える活動を促す。なぜ、その職業に就きたいかも 説明できるようにする。 [App]将来就きたい職業に関するコミュニケーションを、クラスの前で行う。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
124コミュニケーション能力指標 テーマ9:交通 具体的内容 ・交通機関について ・移動について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【9-I-1】移動手段について(種類、行き先、乗り換え)やりとりができる [(手段について)尋ねる・説明する] 【9-I-2】行きたい場所までの行き方・道順についてやりとりができる [(道順について)尋ねる・説明する] cf. 13「旅行・ヴァカンス」 【9-I-3】乗車券の入手について(購入・予約)やりとりができる [希望を伝える] cf. 10「買い物」 受容的活動 産出的活動 【9-R-1】時刻表の情報を理解できる [(乗り物の時刻について)情報を読みとる]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-125 [ 言語項目 ] 表現 【9-I-1】 Je vais à ... | à pied / à | en vélo / en train / en voiture. Je vais aller à... | ☞ Tu vas à la gare comment ? - Je vais à la gare à vélo. ☞ Vous allez où en vacances ? - Je vais à Nice. ☞ Où vas-tu ? - Je vais aller à Shinjuku. - Tu y vas comment ? - En bus. ☞ On va au restaurant comment ? - On y va à pied. Je peux aller à … ☞ Je peux aller à la gare de Lyon à pied ? - Oui, tu peux y aller à pied. ☞ Comment est-ce que je peux aller à Nice ? - Tu peux y aller en train ou en avion. ☞ Comment peut-on aller à la gare de Tokyo ? - On peut y aller en bus. ☞ Où est-ce que je peux prendre le train pour Odawara ? - À la gare de Tokyo. Je prends le train / un taxi pour … Je change de train à … ☞ Je prends un taxi pour aller à la gare de Lyon. ☞ Tu vas à l’aéroport comment ? - Je vais prendre un taxi. ☞ Comment aller à Nice ? - Tu dois prendre l’avion. ☞ Pour aller à la gare de Tokyo, tu prends le train à Oyama, et puis tu changes de train à Ikebukuro. 【9-I-2】 Pour aller à ... , s’il vous plaît. Je veux | aller à la gare de Kyoto. Je voudrais | J’ai envie de | J’aimerais visiter ...
126コミュニケーション能力指標 Il y a ... C’est loin / à gauche / à droite / près de … / en face de … / à côté de … ☞ Pour aller à l’université Waseda, s’il vous plaît. - Vous prenez le métro Tozai-sen, et vous descendez à Waseda. ☞ Je veux aller à la poste. Est-ce qu’il y a une poste près d’ici ? - Oui, là-bas, c’est en face de la cathédrale. ☞ Je voudrais aller à la tour Eiffel, s’il vous plaît. - Alors, continuez tout droit dans cette rue, et tournez à gauche au premier feu. ☞ J’aimerais bien visiter les châteaux de Versailles. Est-ce que c’est loin ? - Oui, tu dois prendre le train. Ça (Cela) | prend | une heure en train. | fait | ☞ Je vais à l’école à pied. Ça fait 15 minutes. ☞ J’aimerais visiter le musée Rodin. C’est loin d’ici ? - Oui, c’est loin. Ça prend une heure à pied. ☞ Ça fait combien de temps pour aller à la gare près d’ici ? - Ça fait à peu près 20 minutes. Tu tournes | à gauche | au deuxième feu à droite. Tu continues | jusqu’au feu. | tout droit. Tu traverses | la rue. | la place. Tu | montes | la rue ... | descends | ☞ Pour aller au stade Saitama, tu prends d’abord le train pour Ikebukuro, et puis tu changes de train pour Omiya. ☞ Pour le musée de Louvre, s’il vous plaît. - Vous allez prendre cette rue jusqu’au deuxième feu, et vous tournez à droite, et vous continuez tout droit. Vous allez voir un grand bâtiment. C’est là-bas. ☞ Je voudrais aller au parc de Yoyogi. Je peux y aller comment ? - D’abord, tu continues dans cette rue, et tu traverses la rue au premier feu. Tu vas voir l’entrée. Tu dois | prendre … Il faut | ☞ Pour venir chez moi, il faut prendre le train pour Hachioji à Shinjuku. Tu descendras à la gare de Kichijoji. Ça fait 15 minutes. ☞ Pour l’hôtel Marunouchi, tu dois prendre le bus à la gare de Tokyo. Ça fait 15 minutes de trajet.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-127 【9-I-3】 Je voudrais | un billet pour Marseille. | acheter trois tickets de métro. | réserver une place pour Marseille. ..., s’il vous plaît. C’est combien ? / Ça coûte combien ? / Ça fait combien ? ☞ Je voudrais réserver une place pour Marseille. - En première classe ou en seconde classe ? ☞ Un aller-retour pour Toulouse, s’il vous plaît. Ça coûte combien ? Je pars | demain. | ce soir. | vers 16 heures. Il y a | un train | pour Nice. | un vol | ☞ Je voudrais un billet d’avion pour Nice. - Vous partez quand ? - Je pars demain, à 10 heures. ☞ Vous partez quand ? - Je pars demain matin pour Paris, est-ce qu’il y a des trains vers 8 heures ? - Alors, il y a un train à 8 heures 15. Je peux payer | par chèque ? | par carte ? | en liquide ? | en espèces ? Vous avez | une réduction ? Il y a | ☞ Voilà, le ticket pour Paris. 18 euros. - Je peux payer par carte ? - Oui, bien sûr. ☞ Vous payez comment ? - En liquide. Est-ce qu’il y a une réduction ?
128コミュニケーション能力指標語彙 ⽂法 ・乗り物:train, TGV, métro, bus, avion, bateau, etc. ・施設:gare, quai, voie, station de métro, etc. ・チケットに関する語:ticket, billet, carnet, etc. ・交通案内:ligne, entrée, sortie, correspondance, etc. ・位置の表現:devant, derrière, près de, à côté de, etc. ・時の表現:demain, ce soir, dans ... heure, etc. ・順序の表現:dʼabord, et puis, ensuite, enfin, etc. ・移動に関する動詞:aller, changer, partir, etc. ・予約や購⼊に関する動詞:réserver, acheter, etc. ・単純未来形 ・命令法 ・動詞(条件法):je voudrais, j’aimerais ・近接未来 ・⾮⼈称構⽂:il y a, il faut ・⼈称代名詞:on ・中性代名詞:y ・疑問副詞:combien, comment, quand, où ・前置詞:en/à+乗物(交通⼿段) ・faire:faire+時間、faire+値段 ・aimer:aimer+inf. ・devoir:devoir+inf. ・pouvoir:pouvoir+inf.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-129 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 通勤【活】 フランス人はどのような通勤手段を使い、通勤時間はどれくらいなのだろう。自分たちの家族の通勤手段・通勤時間との違いを検討する。 通学 フランス人の高校生や学生はどれくらい通学に時間をかけているのだろうか。またどのような通学手段を使って通っているのだろうか。自分たちの通学手段・通学時間との違いを検討する。 ラッシアワー フランスではラッシュアワーはあるのだろうか。朝のラッシュアワーはどのような様子なのだろうか。日本との違いを検討する。 レンタルサイクル フランスでは自転車の貸出サービスはどの程度使われているのだろうか。なぜこういうサービスが広まっているのか検討し、その背景にあるものを探る。 車の相乗り フランスでは、どのような時に車の相乗りが行われるのだろうか。その背景にあるものを探る。 交通規則 フランスでは左側通行なのだろうか、それとも右側通行なのだろうか。日仏の交通規則の違いについて検討し、その背景にあるものを探る。 ロータリー フランスでは、どのような場所にロータリーがあるのだろうか。日本でロータリーがある場所を考え、ロータリーと交差点ではどのような違いがあるか検討し、その背景にあるものを探る。
130コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:フランス人の通勤について 能力記述文:【9-I-1】目的地までの行き方・道順についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランス人は、職場へどのような通勤手段で、どれくらいの通勤時間をかけているのか予測する ように促す。 [App]自分の親や近親者から、フランスの通勤時間や通勤手段を考える。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]交通手段に関する語彙(en métro, en bus, en train, en voiture, en vélo, à pied, etc.)や時間に関する表現 (combien de temps, mettre – pour aller au bureau)を確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]資料を示して、フランス人の通勤(1)について説明するよう促す。 [App]資料を見ながら、フランス人の通勤に関して説明する。また、自分の親や近親者の通勤事情と 比較する。 ③省察・議論 [Ens]ペアかグループで気づいたことについて意見交換を促す。 [App]資料を見て、考えたことをクラスメートと共有し、意見交換する。また、共通する面や相違する 面が現れる理由について意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい 通勤時間が日本と比べて短い、車で通勤している割合が多い、通学は徒歩の人が多い ④コミュニケーション活動 [Ens]フランス人の通勤について口頭で説明してみよう。両親や近親者の通勤について話してみよう。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら、ペアやグループで紹介し合う。 クラスグループで発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-131資料の例 (1)フランス人の通勤時間と交通手段 63%18%9%4%2%4%Quel moyen de transport les Français utilisent-ils pour aller au travail ?voituretransport en communà piedvélo, motocovoiturageaucun2514192326440 10 20 30 40 50temps de trajet moyenà piedvélo, motovoiturecovoituragetransport en communminutesCombien de temps les Français mettent-ils pour aller au travail ?<参考Webサイト> ・Combien de temps les Franciliens mettent-ils pour aller au travail https://www.cnews.fr/france/2017-06-01/combien-de-temps-les-franciliens-mettent-ils-pour-aller-au-travail-756811 ・temps de trajet et transport en commun http://resources.grouperandstad.fr/decryptages/6-francais-sur-10-utilisent-leur-voiture-pour-se-rendre-au-travail/
132コミュニケーション能力指標 テーマ10:買い物 具体的内容 ・買い物について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【10-I-1】店でほしいものについてやりとりができる [希望を伝える] 【10-I-2】店で商品購入までのやりとりができる [希望を伝える] 【10-I-3】店について説明ができる [(施設・店について)尋ねる・説明する] 受容的活動 産出的活動 【10-R-1】広告やカタログ、タグ、商品表示などを見て、 商品情報を理解できる [(商品について)情報を読みとる] 【10-R-2】看板、案内図、パンフレットなどを見て、 店や売り場についての情報を理解できる [(施設・店について)情報を読みとる] 【10-R-3】購入品のレシートを理解できる [(商品について)情報を読みとる] 【10-P-1】小切手を書く [(値段について)情報を記入する]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-133 [ 言語項目 ] 表現 【10-I-1】 Je cherche | un sac à main. | une cravate bleue. ☞ Je peux vous aider ? - Je cherche un livre de cuisine. Est-ce qu’il y a des livres de cuisine ? ☞ Que désirez-vous ? - Je cherche une cravate pour mon père. Je veux | une bouteille d’eau. Je voudrais | acheter une bouteille d’eau. ☞ Je voudrais une tranche de jambon. ☞ Que désirez-vous, monsieur ? - Je voudrais acheter des oranges. Je prends … J’achète … ☞ Que désirez-vous ? - Je vais prendre un kilo de tomates et 500 g de poivron. ☞ Je vais prendre des oignons. - Ce sera tout ? - Oui, c’est tout. Vous avez ... ? Il y a ... ? ☞ Qu’est-ce qu'il y a comme boisson ? - Il y a de l’eau minérale, du café, du jus d’orange et du Coca. ☞ Vous avez des robes blanches ? - Oui, bien sûr, j’ai celles-ci. ☞ Je peux vous aider ? - Est-ce que vous avez une chemise, c’est pour porter en soirée ? - Non merci, je veux juste regarder. ☞ Vous n’avez pas d’autres couleurs ? - Si, voilà. / Désolé, il n’y a que ça. ☞ C’est un peu cher pour moi, est-ce que vous avez moins cher ? - Oui, bien sûr.
134コミュニケーション能力指標【10-I-2】 Je prends | ce pantalon. Je voudrais | un kilo de tomates. ..., s’il vous plaît. C'est combien ? / Ça coûte combien ? / Ça fait combien ? ☞ Une baguette, s'il vous plaît. - Ce sera tout ? - Oui, c’est tout, c’est combien ? ☞ Je prends une tranche de jambon. - Et avec ça ? - Non, merci, c’est tout. Ça coûte combien ? ☞ Vous désirez ? - Je prends 1 kilo de tomates et 500g de carottes. Ça fait combien ? ☞ Combien coûte cette jupe ? - 48 euros. - OK. Je la prends. Je peux payer | par chèque. | par carte de crédit | en liquide. | en espèces. ☞ Vous payez comment ? - En liquide. ☞ Je peux payer par carte de crédit ? - Oui, bien sûr. ☞ Ça fait 14 euros, s'il vous plaît. - Je peux payer par carte ? 【10-I-3】 Je voudrais des renseignements sur ... Vous savez où est ... ? Est-ce qu’il y a ... ? ☞ Je voudrais des renseignements sur cette ville. - Oui, bien sûr. Je vous écoute. ☞ Excusez-moi, est-ce qu’il y a une boutique de vêtement près d’ici ? - Prenez cette rue tout droit. - Merci. ☞ Pardon, vous savez où est ce restaurant ? - Je ne sais pas où il est. … est ouvert | tous les dimanches. … est fermé | ☞ Cette boulangerie est ouverte le dimanche ? - Non, elle est fermée le dimanche. Elle est ouverte du lundi au samedi. ☞ Le magasin est ouvert tous les jours ? - Oui, sauf les jours fériés.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-135 Ça ouvre | à quelle heure ? Ça ferme | Vous ouvrez | Vous fermez | ☞ Je peux vous demander des renseignements ; vous fermez à quelle heure ? - À 18 heures. ☞ Quand est-ce que cette boutique ouvre ? – Elle est ouverte le matin à partir de sept heures, tous les jours sauf le dimanche. 語彙 文法 ・店:boulangerie, boucherie, magasin, etc. ・食品:boisson, café, gâteau, fromage, pain, etc. ・衣類:chaussettes, chemise, gants, jupe, etc. ・支払:prix, carte de crédit, argent, monnaie, etc. ・曜日:lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, etc. ・外見を表す形容詞:grand, petit, sombre, etc. ・色を表す形容詞:bleu, blanc, jaune, rouge, etc. ・数量の表現:un kilo de, une livre de, etc. ・時刻の表現: une heure vingt, cinq heures, etc. ・買い物に関する動詞: acheter, coûter, essayer, etc. ・命令法 ・条件法:je voudrais, j’aimerais ・非人称構文:il y a ・不定冠詞 ・部分冠詞 ・否定の表現:ne ... que ・疑問代名詞:qui, que ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:combien, comment, où ・faire:faire+金額 ・pouvoir:pouvoir+inf. ・vouloir:vouloir +inf.
136コミュニケーション能力指標 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 パン屋【活】 日本とフランスのパン屋では違いがあるのだろうか。どんな違いがあるか、店内の様子、おつりの渡し方、店員とのやりとりなど違いを検討する。 営業日・営業時間 日本とフランスでは、店の営業日や営業時間に違いがあるのだろうか。どんな違いがあるか、それぞれの国の営業日や営業時間の特徴を検討し、そこから生活形態についても考える。 包装の仕方 日本とフランスでは、包装の仕方に違いはあるのだろうか。どんな違いがあるか検討する。 スーパーマーケット 日本とフランスでは、スーパーマーケットで売られている商品や商品の買い方において違いはあるのだろうか。どんな違いがあるか検討する。 パッケージの言語 日本で販売されている商品、フランスで販売されている商品のパッケージの言語表示にはどんな違いがあるだろうか。それぞれ調べて、その背景にあるものを探る。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-137学習活動例 項目:パン屋 能力記述文:【10-I-1】ほしいものについてやりとりができる ※[Ens]=教師 [App]=学習者 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランスのパン屋で買い物ができるようになる目的を伝え、フランスのパン屋での買い物の 様子の映像を見せる。 [App]パン屋でのやりとりを見て、様々な共通点や相違点に気づく。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]パンやケーキ(baguette, croissant, pain au chocolat, gâteau au chocolat, mille-feuille, etc.)に関する 語彙や、店での表現(s’il vous plaît, Je voudrais, C’est tout, etc.)や combien などの表現や文法を 導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 Deux croissants et un pain au chocolat, s’il vous plaît. Ça coûte combien ? ②発見・比較 [Ens]店内の様子や会話の映像や店員との会話例(1)を提示し、比較を促す。 [App]店員とのやりとりのあいさつ、パンの買い方、代金の渡し方、品物の受け取り方、包装の仕方の 共通点・相違点について検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促す。 [App]文化・情報比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。また、 共通する面や相違する面が現れる理由について意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 店員と « Bonjour », « Au revoir »などのあいさつをする、対面式が一般的、パンをつかむのに トングを使わない、包装にビニール袋を使わない、おつりの渡し方が足し算方式、など。 ④コミュニケーション活動 [Ens]パン屋でのやり取りの会話を作るように促す。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら、友達とパン屋でのやりとりの会話を作成して、クラスで発表する。
138コミュニケーション能力指標資料の例 (1)パン屋の店員との会話例 Boulangère : Bonjour, Mademoiselle. Cliente : Bonjour. Madame. B : Que désirez-vous ? C : Une baguette, un pain au chocolat s’il vous plaît. B : C’est tout ? (Ça sera tout ?) C : Et deux croissants, s’il vous plaît. B : D’accord. C : C’est combien ? B : (C’est) 4 euros 60, s’il vous plaît. C : Voilà. (La cliente donne un billet de 5 euros à la boulangère.) B : 70, 80, 90 et 5 euros. Voilà. C : Au revoir, Madame. Bonne journée ! B : Merci. Au revoir. Bonne journée ! <参考 Web サイト> ・パン屋のやりとりの参考映像 http://www.bonjourdefrance.com/exercices/contenu/ 15/parlerFrancais/233.html ・パン屋の様子の映像 (検索ワード:Boulangerie Cozic) https://www.youtube.com/watch?v=sw0Iid_DDd0 ・包装の仕方の映像 (検索ワード:Technique Magasin Le paquet monté) https://www.youtube.com/watch?v=NUQNFcR8m-4
フランス語の学習指針 -ver.2.0-139
140コミュニケーション能力指標 テーマ11:健康 具体的内容 ・体調/病気について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【8-I-1】自分の身体の特徴についてやりとりができる [(身体について)尋ねる・説明する] 【8-I-2】気分・病気・体調についてやりとりできる [(体調について)尋ねる・説明する] 【8-I-3】病院・薬局などでやりとりできる [希望を伝える] [(薬について)尋ねる・説明する] cf. 10「買い物」 受容的活動 産出的活動 【8-R-1】医師の指示を聞いて理解できる [(体調や薬について)情報を聞きとる] 【8-P-1】問診票に記入できる [(個人について)情報を記入する]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-141 [ 言語項目 ] 表現 【11-I-1】 Je suis | grand(e). | gros(se). | mince. Je fais | un mètre 65. | 55 kilos. Je mesure .... Je pèse … ☞ Je suis plus petite que Mika. ☞ Je suis le plus grand de ma famille. ☞ Je suis plutôt grand dans ma classe. Je fais un mètre 80. Je fais 55 kilos. Je ne suis pas gros. Je suis plutôt mince. ☞ Tu mesures combien ? - Je mesure un mètre 55. 【11-I-2】 Ça va. / Je vais bien. / Je suis en forme. Je suis | stressé(e) | fatigué(e). | malade. | enrhumé(e). | allergique aux … ☞ Comment ça va ? - Ça va très bien. Merci. ☞ Comment tu vas ? Tu es en forme ? - Je vais très bien, merci. Et toi ? ☞ Tu vas bien ? - Non, ça ne va pas aujourd’hui. Je suis fatigué.
142コミュニケーション能力指標 ☞ Tu n’as pas l’air bien. Qu’est-ce que tu as ? - Je suis un peu malade. ☞ Tu es allergique ? - Oui, je suis allergique au lait. Je ne bois pas de lait. ☞ Je suis un peu enrhumé. Je vais rester à la maison. ☞ Je suis malade depuis hier soir. J’ai pris des médicaments, et ça va mieux maintenant. ☞ Tu étais absente il y a une semaine. Qu’est-ce qui t’est arrivé ? - Il y a une semaine, j’étais malade. J’ai | froid. | un rhume. | de la fièvre. | 39 de fièvre. ☞ J’ai de la fièvre depuis ce matin. ☞ Tu as l’air mal. Tu as de la fièvre ? - Oui, 37. Mais ça va. ☞ Quelle est votre température ? - J’ai 40 ce matin. J’ai mal | à la tête. | au ventre. ☞ J’ai mal au dos. Je vais à l’hôpital cet après-midi. ☞ Tu as mal quelque part ? - Oui, j’ai mal au ventre. Je suis peut-être fatigué. ☞ Qu’est-ce qui se passe ? - J’ai mal à la gorge. Je me sens mal ... ☞ Je me sens très mal aujourd’hui. Je peux rentrer ? ☞ Je suis mal à l’aise. - Qu’est-ce que tu as ? - Je ne sais pas, mais je me repose un peu. ☞ Tu te sens mal ? Qu’est-ce que tu as ? - Je ne me sens pas bien. Je suis peut-être allergique. J’ai un bras / une jambe cassé(e). Je me suis | cassé la jambe. | brûlé la main. | coupé(e) au doigt. | blessé(e) à la tête. ☞ Qu’est-ce qui se passe ? - Je me suis blessé à la tête hier. ☞ Tu as une jambe cassée comme ça ! Qu’est-ce qui t’est arrivé ? - Je me suis cassé la jambe la semaine dernière.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-143 【11-I-3】 [ chez le médecin ] Qu’est-ce que vous avez ? Qu’est-ce qui ne va pas ? Qu’est-ce qui vous arrive ? ☞ Qu’est-ce que vous avez, madame ? - J’ai mal au cou depuis hier. ☞ Qu’est-ce qui vous arrive ? - J’ai mal aux doigts de pied. Hier, je suis tombé dans l’escalier. [ à la pharmacie ] Voici mon ordonnance... Je voudrais | un paquet de | « Doliprane » | une boîte de | Tu prends ce(s) médicament(s) | tous les jours. | pendant 7 jours. | après le repas. ☞ Il faut que tu prennes ce médicament 2 fois par jour. ☞ Bonjour Madame. Je peux vous aider ? - Oui, je viens de chez le médecin. Voici mon ordonnance. 【11-R-1】 ☞ Il faut rester à la maison. / arrêter de fumer. ☞ Reposez-vous bien ! ☞ Prenez soin de vous ! ☞ Ouvrez la bouche. ☞ Allongez-vous. Je vais vous examiner. ☞ Respirez bien fort. ☞ Enlevez votre chemise.
144コミュニケーション能力指標 語彙 文法 ・病名/症状:grippe, rhume, fièvre, allergie, etc. ・⾝体:tête, gorge, cœur, dents, yeux, genoux, etc. ・薬:aspirine, antibiotique, sirop, « Doliprane », etc. ・医師:médecin, chirurgien, dentiste, radiologue, etc. ・頻度の表現:tous les jours, une fois par jour, etc. ・病気/病状に関する動詞:se sentir, tousser, etc. ・病院で聞く指⽰に関する動詞:se reposer, etc. ・直説法複合過去 ・直説法半過去 ・命令法 ・条件法:je voudrais ・接続法:il faut que ... ・⾮⼈称構⽂:il faut ・⽐較級 ・代名動詞 ・疑問詞:qui, que ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:combien, comment ・être:être+属詞 ・avoir:avoir mal à+体の部位 ・faire:faire+⾝⻑ / 体重
フランス語の学習指針 -ver.2.0-145 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 平均寿命【活】 フランスの平均寿命は何歳だろうか。時代別や性別で違いはあるだろうか。日本の平均寿命と比較し、それぞれの特徴や傾向についてどのような違いがあるか検討し、その背景にあるものを探る。 病院 日仏の医療制度に違いはあるのだろうか。日仏で、医療機関を受診する場合の手続きや特徴についてどのような違いがあるか検討する。 喫煙 フランスの喫煙率は何%くらいだろうか。また、どのような場所で喫煙が許可されているだろうか。日仏の違いを検討する。 ストレス解消法 様々な原因で感じるストレスを、フランス人はどのように解消しているのだろうか。フランスと日本のストレス解消法の違いについて検討する。 薬・薬局 フランス人はどのような薬を服用し、どのような薬を薬局で買うのだろうか。日仏の薬・薬局事情について比較し、検討する。 感染予防 フランスではマスクなど病気の感染予防をするのだろうか、どのように病気の感染予防しているのだろうか。日仏の感染予防の方法の違いについて検討する。
146コミュニケーション能力指標 学習活動例 項目:平均寿命 能力記述文:【11-I-1】病気・体調・体質についてやりとりができる ※[Ens]=教師 [App]=学習者 具体的な活動 ①導入 [Ens]国ごとの平均寿命の比較を通して、どのような特徴や傾向があるのか理解することを伝え、日仏の 平均寿命推移と男女差の資料(1)を提示する。 [App]フランス語で書かれた平均寿命のグラフを読み取り、どれがフランスのものなのか、どうしてそう 考えたか考える。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]語彙(espérance de vie, évolution, chez les femmes/hommes, en/depuis 2015, évoluer, changer, etc.)に関する 語彙や、比較級などの文法を導入・確認する。 [App]作文や練習問題を通して、語彙・文法を学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]さきほど提示した日仏の平均寿命推移のグラフから、性別や年代別に傾向や特徴が見いだせないか、 グラフの読み取りを促す。また、諸外国の平均寿命の表(2)を提示し、その伸び率についても何が見いだ せるか、グラフの読み取りを促す。 [App]フランスと日本の平均寿命を比較し、また、諸外国の平均寿命とその伸び率についても情報を読み取 り、共通点と相違点を意識しながら、傾向や特徴について検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促し、傾向や特徴の背景に何があるかについても 考察するよう促す。 [App]文化比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。また、特徴や傾向、 共通面や相違面の背景としてどのような事象があるかについても意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 女性の方がどちらの国でも平均寿命が長いこと、日本では戦後 50 年で急速に伸びたこと、世界の 諸地域(平均寿命が短い国)と比べて日本・フランスの平均寿命と何歳くらいの差があるか、など。 ④コミュニケーション活動 [Ens]平均寿命について個人かグループの意見をまとめるよう促す。 [App]比較を通して気づいたことなどを意識しながら、個人かグループの意見をまとめ、クラスで発表する。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-147 資料の例 (1)日本、フランスの平均寿命の推移
148コミュニケーション能力指標
フランス語の学習指針 -ver.2.0-149 (2)諸外国の平均寿命リスト 表現例: En France et au Japon aussi, les femmes vivent plus longtemps que les hommes. En général, l’espérance de vie chez les hommes est moins élevée/plus faible que chez les femmes. Au Japon, l’espérance de vie en 1950 était d’environ à 60 ans. Elle a bien évolué en 50 ans, mais depuis 2010, ça ne progresse/change plus beaucoup. L’espérance de vie au Nigeria en 2015 est la plus faible de la liste. Pour l’Inde, il y a environ 10 ans d’écart entre 1990 et 2015. <参考 Web サイト> ・世界各国の平均寿命 https://www.ined.fr/fr/tout-savoir-population/chiffres/europe-pays-developpes/esperance-vie/ ・フランスの平均寿命等に関する統計データ情報 https://www.insee.fr/fr/statistiques/3303354?sommaire=3353488 Pays Espérance de vie 1990 2015 Écart 1990-2015 Japon 78,8 83,8 5.0 France 76,6 82,4 5.8 Chine 69,0 76,0 7,0 Inde 58,0 68,3 10,3 Nigeria 46,4 53,0 6,9
150コミュニケーション能力指標 テーマ12:学校⽣活 具体的内容 ・学校生活について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【12-I-1】学校での自分についてはなすことができる [自己紹介する][(生活について)尋ねる・説明する] 【12-I-2】1日のスケジュール(科目、時間割)についてやりとりができる [(スケジュールについて)尋ねる・説明する] cf. 3「日常生活」 【12-I-3】学校への行き来についてやりとりができる[(交通手段について)尋ねる・説明する] cf. 9「交通」 【12-I-4】学校の施設、その用途、場所についてやりとりができる [(場所について)尋ねる・説明する] 【12-I-5】学校行事についてやりとりができる [(予定について)尋ねる・説明する] 受容的活動 産出的活動 【12-R-1】 時間割を理解できる [(スケジュールについて)情報を読みとる]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-151 [ ⾔語項⽬ ] 表現 【12-I-1】 Je suis en première année. / en deuxième année. ☞ Je suis lycéenne au lycée Nishi à Osaka. ☞ Bonjour Monsieur. C’est Ayaka Sato. Je suis en deuxième année au lycée Kitazono. ☞ Tu es en quelle année ? - Je suis en deuxième année. Je suis étudiant(e) | en sociologie. | en deuxième année de biologie. ☞ Tu t’appelles comment ? - Je m’appelle Sachiko Ito. Je suis étudiante en lettres. ☞ Qu’est-ce que tu fais à l’université ? - Je suis étudiant en architecture. J’étudie | l’anglais. | les mathématiques. ☞ J’étudie le français au lycée. ☞ Qu’est-ce que tu étudies à l’université ? - J’étudie la sociologie. ☞ Qu’est-ce que vous étudiez comme langues ? - J’étudie l’anglais et l’espagnol. Je fais | du judo | au club à l’école. | de la musique | ☞ Tu fais du sport après l’école ? - Oui, je fais du foot avec mes amis. ☞ Qu’est-ce que tu fais comme sport au lycée ? - Je fais de la natation. J’aime | étudier la musique. J’adore | C’est | intéressant | de ... | ennuyeux |
152コミュニケーション能力指標 Je m’intéresse à … ☞ J’aime étudier le japonais. C’est amusant. ☞ J’adore l’économie. C’est intéressant. ☞ Qu’est-ce que tu aimes comme études ? - J’aime bien le français. J’ai envie d’aller en France. Pourquoi ... Parce que … ☞ J’aime étudier l’histoire parce que c’est vraiment intéressant. ☞ Je m’intéresse beaucoup aux mathématiques. - Pourquoi ? - Parce que je voudrais être informaticienne. 【12-I-2】 Je | viens | au lycée à 8 heures. | pars | On | commence | à 8 heures. | termine | ☞ Je viens à l’école à 8 heures 20. Et je pars à 18 heures. ☞ Tu viens au lycée à quelle heure ? - À 7 heures et demie. ☞ On termine à quelle heure ? - On termine à 16 heures. J’ai ... le lundi ... / le mardi ... / dans l’après-midi ... ☞ Tu as cours cet après-midi ? - Oui. J’ai deux cours : français et japonais. Non, je n’ai pas cours. ☞ J’ai français de 9 heures à 9 heures 50 le mercredi. ☞ Qu’est-ce que tu as le vendredi ? - J’ai maths, français et japonais, ☞ Qu’est-ce que tu as le mardi après-midi ? - J’ai deux cours de français le mardi après-midi. 【12-I-3】 Je vais | à l’école | à pied / à | en vélo / en train / en voiture. Je viens | ☞ Tu vas à l’école comment ? - Je vais à l’école à vélo.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-153 Je prends le train pour aller au lycée. Je change de train à … ☞ Je prends le bus près de la gare de Nakano. ☞ Pour venir au lycée, je prends le train et je change de train à Shinjuku. ☞ Tu viens à l’université comment ? - J’y viens en train. 【12-I-4】 Mon lycée a | une salle de cuisine. À mon école, il y a | Mon école | est | près de la station Asagaya. | se situe | | se trouve | Où est ... ? ☞ Où est ton lycée ? - Il est à Osaka. Dans le sud d’Osaka. ☞ Où est la bibliothèque ? - Au deuxième étage, au fond du couloir. ☞ Le gymnase, il est où ? - Il est dans l’autre bâtiment. À quoi ça sert … ? Qu’est-ce que c’est … ? ☞ À quoi sert cette salle ? - C’est la salle de cuisine. On fait la cuisine dans la classe. ☞ Qu’est-ce que c’est, la « cantine » ? - C’est un restaurant. On mange ensemble ici à midi. 【12-I-5】 J’ai | un cours de rattrapage. | un club d’activité. | une réunion de classe. | un travail personnel. Je vais | au club de tennis. | voir mon professeur. ☞ Après l’école, qu’est-ce que tu vas faire ? - J’ai une réunion à 16 heures. ☞ Qu’est-ce que tu vas faire après ? - Je vais au club de tennis.
154コミュニケーション能力指標 Nous avons ... | le 13 mars. Il y a ... | ... a lieu | ☞ À 16 heures, il y a une réunion de classe. ☞ La fête de Noël aura lieu le 23 décembre à la salle de réunion. ☞ Qu’est-ce qu’il y a demain ? - Demain, c’est un jour férié. Il n’y a pas de cours. ☞ En mars, nous avons beaucoup d’événements à l’école. Nous avons la cérémonie de remise des diplômes, et les examens de fin d’études. 語彙 ⽂法 ・学校:école primaire, collège, lycée, université etc. ・学校施設:salle de classe, cantine, gymnase, etc. ・学校に関する人々:élève, collégien, lycéen, etc. ・学校関連:cours, devoir, emploi du temps, etc. ・科目:maths, histoire-géo, physique-chimie, etc. ・時間:heure, demi, quart ・曜日:lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, etc. ・位置を表す動詞:être, se situer, se trouver ・始業・就業に関する動詞:commencer, finir, etc. ・学業に関する動詞:étudier, prendre, travailler, etc. ・移動に関する動詞:aller, venir, prendre, changer ・興味関心を示す動詞:aimer, adorer, s’intéresser ・近接未来 ・非人称構文:il y a ・人称代名詞:on ・定冠詞:aimer+定冠詞+名詞 ・部分冠詞:faire+部分冠詞+スポーツ/楽器 ・代名動詞 ・疑問代名詞:qui, que, quoi ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:comment, où ・前置詞:en+科目、en+学年 ・avoir:avoir cours de+科目、avoir lieu ・faire:faire+部分冠詞+スポーツ/楽器 ・aimer : aimer+動詞
フランス語の学習指針 -ver.2.0-155 [ 社会⽂化項⽬ ] 項目 目的・概要 教科【活】 日本とフランスでは時間割に違いはあるのだろうか。日仏の時間割を比較し、どのような違いがあるか検討する。 学校の施設 日本の学校とフランスの学校では教室などの施設の違いはあるのだろうか。学校の施設図などを利用して、どのような違いがあるか検討する。 学校制度 日本とフランスでは学校制度に違いはあるのだろうか。どのような違いがあるか、それぞれの国の教育制度の特徴を検討する。 学校のスケジュール フランスの生徒たちと日本の生徒たちで、学校の年間スケジュールなどで違いはあるのだろうか。それぞれのスケジュールを比較し、違いを検討する。 制服 日本の中高生とフランスの中高生では、学校での服装に違いはあるのだろうか。中高生の学校生活風景などを観察して、どのような違いがあるか検討する。 部活動 フランスの中高生は部活をしているのだろうか。フランスの中高生はどのような課外活動をしているか検討する。 落第 フランスには落第制度などがあるのだろうか。日本とフランスの進級制度の違いについて検討する。
156コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:教科 能力記述文:【12-I-2】1 日のスケジュール(科目、時間割)についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランスの高校の時間割について学ぶことを伝え、日本とフランスの時間割を提示する。 [App]フランス語で書かれた時間割を読み取り、どちらがフランスの高校のものなのか、どうして そう考えたか答える。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]科目名(LV [langue vivante], anglais, maths, philosophie, chimie, etc.)に関する語彙や、 il y a~や j’ai などの文法を導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 J’ai français le lundi. ②発見・比較 [Ens]フランスの高校の時間割(1)を提示し、自分たちの時間割との比較を促す。 [App]フランスの高校の時間割と、自分たちの時間割とを比較し、共通点と相違点を意識しながら、フランスの高校の時間割の特徴について検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促す。 [App]文化比較により気づいたことについて、クラスメイトと意見交換し、共有する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 科目の呼び方(外国語を langue vivante という)、習っている外国語が多い、科目の違い、 français という名前で「国語」ではないことなど。 ④コミュニケーション活動 [Ens]自分の理想の時間割を作成するように促す。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら、自分の理想の時間割を作成して、クラス で発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-157資料の例 (1)フランスの高校の時間割の例 Horaires Lundi Mardi Mercredi Jeudi Vendredi de 8 h à 9 h maths français sciences ingénieur arts français de 9 h à 10 h maths français sciences ingénieur arts maths PAUSE de 10 h 15 à 11 h 15 Éducation physique -sport histoire- géographie LV1 anglais histoire- géographie maths de 11 h 15 à 12 h 15 Éducation physique -sport histoire- géographie LV1 anglais histoire- géographie maths DÉJEUNER de 13 h 30 à 14 h 30 Santé et Social LV2 espagnol ou allemand physique- chimie LV2 espagnol ou allemand de 14 h 30 à 15 h 30 physique -chimie Sciences de la vie et de la Terre physique- chimie science économique PAUSE de 15 h 45 à 16 h 45 LV3 italien ou russe LV2 espagnol ou allemand LV3 italien ou russe éducation morale et civique
158コミュニケーション能力指標 テーマ13:旅⾏・ヴァカンス 具体的内容 ・旅行、ヴァカンスについて [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【13-I-1】旅行・ヴァカンスの計画についてやりとりができる [(予定について)語る・伝える] 【13-I-2】旅行・ヴァカンスの思い出についてやりとりができる [(出来事について)語る・伝える][感想を言う] 【13-I-3】観光施設(ホテル、レストランなど)の予約、利用についてやりとりできる [希望を伝える] cf. 6「食」 受容的活動 産出的活動 【13-R-1】観光施設の案内表示を理解できる [(施設・店について)情報を読みとる] 【13-R-2】観光案内や広告を理解できる [(商品について)情報を読みとる] 【13-R-3】イベント(コンサート、展覧会など)に関する 情報(開催地や開催期間、営業時間)を理解できる [(イベントについて)情報を読みとる] 【13-P-1】絵葉書を書くことができる [描写する][感想を言う]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-159[ 言語項目 ] 表現 【13-I-1】 Je vais | voyager | au Japon pendant les vacances. | aller | ☞ Je vais voyager en France pendant les vacances. ☞ Je vais aller à Sendai la semaine prochaine. ☞ Qu’est-ce que tu vas faire ce week-end ? - Je vais visiter le musée de Tokyo avec ma famille. ☞ Qu’est-ce que tu vas faire pendant les vacances ? - Je vais voyager en Italie avec des amis. ☞ Cet été, je vais aller à Okinawa pour passer mes vacances. Je vais passer quatre jours là-bas. Pour aller à Okinawa, je prends l’avion à l’aéroport de Haneda. Il faut à peu près une heure et demie pour y aller. Je pars pour Paris | à 18 heures. / dans 3 heures. / en avion. / en train. J’arrive à Paris | ☞ Je pars pour Nice à 17 heures. ☞ Est-ce que tu pars en vacances cet été ? - Oui, je pars pour Paris avec ma famille. ☞ Tu pars à Kyûshû comment ? - Je pars en avion. ☞ Quand est-ce que tu pars pour Londres ? - Je pars là-bas demain après-midi. ☞ Quand est-ce que vous êtes arrivé à Narita ? - Je viens d’arriver. ☞ Tu arrives à Osaka à quelle heure ? - J’arrive vers 15 heures. ☞ Tu arrives à Tokyo quand ? - J’y arriverai le 19 mars. Je prends … ☞ Je prends le bus pour aller à l’aéroport. ☞ Qu’est-ce que tu prends pour Nice ? - Je prends l’avion. C’est plus rapide pour y aller. Je veux | visiter le musée. Je voudrais bien | voir les temples à Kamakura.
160コミュニケーション能力指標 J’aimerais bien | ☞ J’aimerais bien visiter Londres cet été. ☞ Qu’est-ce que tu vas faire à Paris ? - Je voudrais bien visiter le musée du Louvre. ☞ À Paris, qu’est-ce que tu veux faire ? - Je veux faire du shopping. ☞ À Okinawa, je vais me baigner, et je vais visiter l'aquarium d’Okinawa. J’aimerais bien visiter le quartier Kokusai-Dôri pour faire du shopping. J’ai l’intention de … ☞ Qu’est-ce que tu vas faire à Paris ? - J’ai l’intention de visiter une exposition du Centre Pompidou. 【13-I-2】 Je suis | allé(e) | à Londres. | arrivé(e) | | resté(e) | ☞ Je suis allé à Paris il y a un mois. ☞ Je suis resté à Rome pendant l’été. J’ai | visité le musée national Picasso. | vu les châteaux de la Loire. | passé une journée à Bordeaux. ☞ J’ai passé une semaine à Osaka. J’ai visité le château d’Osaka. ☞ Qu’est-ce que tu as fait pendant les vacances ? - J'ai voyagé en Europe. J’ai passé deux semaines à Paris, et puis je suis allé à Milan. ☞ Tu as passé de bonnes vacances cet été ? - Oui, j'ai passé de bonnes vacances. Je me suis bien amusé. Il y avait... ☞ Il y avait une exposition au musée d’Orsay. ☞ Il y avait beaucoup de touristes à Paris quand je l’ai visité. Il faisait | beau ... | chaud ... Il pleuvait ... ☞ Il faisait beau à Paris cet été ? - Non. Il pleuvait souvent. ☞ À Paris, il faisait quel temps pendant les vacances ? - Il ne faisait pas toujours beau. Il pleuvait beaucoup. Il y avait aussi de l’orage. Le temps n’était pas agréable.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-161 J’ai ( bien / beaucoup ) aimé … ☞ Qu’est-ce que tu as fait à Osaka ? - J’ai visité le château d’Osaka. Je n’ai pas vraiment aimé. Je trouve ça ... ☞ Comment tu trouves ce tableau de Monet ? - Je le trouve magnifique ! ☞ Je suis allé au musée de Rodin. Je l’ai trouvé très beau. ☞ À Kyoto, j’ai visité le Pavillon d’or. J’ai trouvé ça magnifique. C’était | intéressant. | amusant. | superbe. | nul. | décevant. ☞ Ça s’est bien passé, ton voyage ? - Oui, c’était superbe. ☞ C'était comment, ton voyage au Québec ? - C'était magnifique. J’ai visité beaucoup de monuments historiques. Quel … ☞ Comment tu trouves l’exposition de l’art contemporain ? - Ah, quel ennui ! 【13-I-3】 [ restaurant ] ☞ Vous êtes combien ? - Nous sommes 6. ☞ Je voudrais réserver une table pour 4 personnes. Vous avez des places ? ☞ Pour combien de personnes ? - Pour 4 personnes. ☞ Vous avez un menu pour enfant ? - Oui, voilà. ☞ Vous avez des plats végétariens ? - Bien sûr. [ hôtel ] ☞ Je voudrais une chambre pour une personne. ☞ Je voudrais réserver une chambre pour deux nuits. ☞ Vous avez une chambre avec douche ? ☞ J’ai réservé une chambre pour ce soir. - C’est à quel nom ? - J’ai réservé une chambre au nom de Tanaka. ☞ C’est combien par nuit ? - 120 euros. ☞ Quel est le prix de la chambre ? [ office de tourisme ]
162コミュニケーション能力指標 ☞ Je voudrais visiter le musée du quai Branly. Vous pouvez me donner des renseignements ? ☞ Je voudrais un plan de cette ville. Vous en avez un ? ☞ Je peux vous aider ? - Oui, je cherche des informations sur l’excursion au Mont Saint-Michel. ☞ Où se trouve le pont Mirabeau ? ☞ Qu’est-ce qu’il faut voir à Kyoto ? - Je vous conseille de voir le temple Kiyomizu. C’est vraiment magnifique. 語彙 ⽂法 ・地域:pays, région, ville, village, etc. ・ホテル:hôtel, auberge de jeunesse, accueil, etc. ・飲⾷店:café, restaurant, table, couvert, etc. ・建造物:église, cathédrale, château, monument, etc. ・⾃然:mer, plage, montagne, campagne, jardin, etc. ・時の表現(過去):hier, avant-hier, il y a, etc. ・時の表現(現在):aujourdʼhui, maintenant, etc. ・時の表現(未来):demain, après-demain, dans, etc. ・天候の表現:beau, mauvais, nuageux, etc. ・旅⾏に関する動詞:aller, passer, partir, rester, etc. ・天候に関する動詞:faire, pleuvoir, neiger ・複合過去形 ・半過去形 ・条件法:je voudrais, jʼaimerais ・近接未来形 ・近接過去 ・⾮⼈称構⽂:il y a, il fait ・感嘆⽂:quel ... ・代名動詞 ・疑問代名詞:que ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:combien, comment, quand, où ・前置詞:à / en ・前置詞:depuis, pendant, pour, jusqu'à ・faire:faire+時間 ・aimer:aimer+inf. ・vouloir:vouloir+inf.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-163 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 ヴァカンスの過ごし方 【活】 フランス人がヴァカンス中に何をしているだろうか。日本人の夏休みの過ごし方と比較し、その違いを検討する。 ヴァカンスの時期と長さ フランス人のヴァカンスはどれくらいあるのだろうか。日本の夏休みと比べて、その違いを検討する。 ヴァカンスの行き先 フランス人はヴァカンスでどこに行くのだろうか。人気のある訪問先はどこだろうか。日本人の夏休みの行き先と比べて、特徴の違いなどを検討する。 観光国フランス フランスにはどれくらいの観光客が訪れているでしょうか。訪日外国人観光客数と比べてみよう。また、フランスで人気の観光地はどこだろうか。日本の観光地との違いを検討する。 世界遺産 フランスの世界遺産に登録されている名所はどういうものがあるだろうか。日本で登録されているものとの違いを検討する。
164コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:ヴァカンスの過ごし方 能力記述文:【13-I-1】旅行・ヴァカンスの計画についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]映画や CM のヴァカンスの場面を流して、フランス人が夏のヴァカンスで何をしているのか考える ように促す。 [App]フランス人が夏休みにしていることを調べたり、気づいたりしたことを話し合う。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]ヴァカンスや旅行に関する語彙(vacances, visiter, se reposer, faire des balades, etc.)や文法を導入・確認 する。 [App]導入で考えたことや自分たちのヴァカンスの過ごし方をフランス語で説明できるように語彙・文法を 学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]ヴァカンスに関するデータ(1)を提示し、フランス人がどのようにヴァカンスを過ごしているか観察し、 自身のヴァカンスと比べることを促す。 [App]提示されたデータから、フランス人のヴァカンスの過ごし方について読み取る。フランス人にとって ヴァカンスはどういうものなのか考える。また、日本人のヴァカンスと比べてみる。 ③省察・議論 [Ens]グループないしはペアで、フランス人にとってヴァカンスがどういう位置付けになっているのか意見 交換を促す。 [App]データから読み取れたことや、自分たちとの比較により気づいたことについて、クラスメートと共有 し、意見交換する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい フランス人は散歩をしたり、ゆっくりしたりと気分転換にヴァカンスを利用していること、日本の ように宿題をしていない、など。 ④コミュニケーション活動 [Ens]自分たちがどのようにヴァカンスを過ごしているのか説明してみよう。 [App]クラスメートのヴァカンスついて話し合う会話を作成し、クラスで発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-165資料の例 (1)フランス人がヴァカンス中にする活動ランキング <参考 Web サイト> ・Quels loisirs pour l’été https://www.cnews.fr/france/2015-07-07/sondage-exclusif-quels-loisirs-pour-lete-707219 1 %1 %1 %2 %3 %4 %5 %5 %6 %9 %15 %15 %33 %0 5 10 15 20 25 30 35faire du shoppingjouer à des jeux de sociétéregarder la télévisionfaire du sportlirefaire la fêtebricoler/jardinierfaire des rencontresbronzerfaire de bons repasdormir, se reposervisiter un site culturelfaire des baladesLes activités préférées des Français pendant les vacancesactivités préférées
166コミュニケーション能力指標 テーマ14:記念日・行事 具体的内容 ・記念日について ・行事について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【14-I-1】記念日・行事についてやりとりができる [(祝祭日について)尋ねる・説明する] 【14-I-2】記念日・行事に誘う・参加するやりとりができる [約束する] 【14-I-3】記念日(誕生日など)の定型表現を使うことができる [お祝いの気持ちを伝える] cf. 2「交流・つきあい」 受容的活動 産出的活動 【14-R-1】カレンダーを見て、祝祭日を読み取ることが できる [(祝祭日について)情報を読みとる] 【14-R-2】お祝い・お悔やみなどのメッセージを理解 できる [お祝いの気持ちを理解する][お悔やみを理解する] 【14-R-3】グリーティングカードの絵から何の記念日か を理解できる 【14-P-1】お祝い・お悔みなどのメッセージを作成できる [お祝いの気持ちを伝える][お悔やみを伝える] 【14-P-2】行事に関連したパーティーに友⼈や家族を誘う 連絡ができる
フランス語の学習指針 -ver.2.0-167 [ 言語項目 ] 表現 【14-I-1】 On | fête | Noël. | célèbre | l’anniversaire de ma grand-mère. On fait | la fête de l’anniversaire de ma mère. | la cérémonie d’anniversaire. ☞ On va fêter son anniversaire avec ma famille. ☞ Nous allons célébrer le centenaire de la fondation de mon école. ☞ Quand est-ce qu’on fait la fête des mères ? - Cette année, c’est le 12 mai. Nous organisons … ☞ Nous organisons un match de foot à l’école. ☞ On organise un dîner d’adieu pour toi. La réunion | aura lieu le 21 mars. La fête de Noël | ☞ Le jeudi prochain, la conférence aura lieu à l’amphithéâtre à 15 heures. Quel jour est | Noël ? | l’Épiphanie ? | ton anniversaire ? Quelle est la date de | la fête des Mères ? | la fête de l’Halloween ? ☞ Quelle est la date du jour férié de « Shunbun », Equinoxe de printemps ? - C’est le 21 mars. ☞ Quelle est la date de ton anniversaire ? - Mon anniversaire est le 6 juin.
168コミュニケーション能力指標【14-I-2】 Je t’invite à ... ☞ Je vous invite à la soirée « Halloween » chez moi. - Merci pour votre invitation. Je viens avec plaisir. ☞ Je t’invite à la fête de mon anniversaire. Tu es libre demain après-midi ? - Je suis disponible toute la journée demain. Tu peux venir | à la fête de mon anniversaire ? Tu peux nous rejoindre | ☞ Tu peux venir à la réunion jeudi matin ? - Non, désolé, jeudi, j’ai une autre réunion. ☞ On va à la soirée chez Kazuo, tu peux nous rejoindre ? - OK. On se retrouve à quelle heure ? - À 18 heures. Viens | chez moi. | avec moi. ☞ Nous allons célébrer le Nouvel An chez Maxime. Venez avec nous ? - Avec plaisir. ☞ Viens chez moi. Nous allons faire la fête. - Merci, mais je dois rentrer ce soir. Cela (Ça ) te / vous dit … ☞ Je t’invite au dîner ce soir. Ça te dit ? - Oui. Je viens. À quelle heure est le rendez-vous ? - À 18 heures, Tu es libre ? / disponible ? … ☞ Tu es disponible ce soir ? - Pourquoi ? - Il y a une soirée chez ma tante, tu viens avec moi. - Pourquoi pas. 【14-I-3】 Joyeux anniversaire ! / Joyeux Noël ! ☞ Joyeux Noël ! - Toi aussi. Bonne fête ! / Bonne année ! ☞ On organise une soirée amicale demain, tu viens ? - Non, demain, j’ai un rendez-vous. Bonne fête ! Bravo pour ... Meilleurs vœux pour … ☞ Bravo pour votre bébé. ☞ Meilleurs vœux pour votre mariage. Je suis | heureux / heureuse | d’être ici. | content(e) | | joyeux/joyeuse |
フランス語の学習指針 -ver.2.0-169 Je suis ravi(e) de ... ☞ Je suis content(e) de vous voir. ☞ Je suis très content(e) d’avoir passé un bon moment avec vous, merci beaucoup. ☞ Je suis ravi(e) de faire votre connaissance. J’ai le plaisir de ... ☞ J’ai le plaisir de vous annoncer que notre mariage aura lieu le 22 décembre. Je te remercie | pour ... Merci | de ... ☞ Merci de m’avoir invité ce soir. Je regrette de ... ☞ Je regrette de ne pas pouvoir aller à la fête. Je vous souhaite une bonne fête ! 【14-P-1】 ☞ Bises, / Amitiés, / Amicalement, / Je vous embrasse, / Cordialement, / Bien à toi ( vous ) ☞ Je vous prie d’agréer | mes salutations les plus sincères. | mes sentiments distingués. 【14-R-2】 ☞ Je vous envoie toutes mes condoléances. ☞ Sincères condoléances.
170コミュニケーション能力指標語彙 文法 ・季節:printemps, été, automne, hiver ・フランスの祝祭⽇:Jour de l’an, Épiphanie, etc. ・祝い事:anniversaire, fête, mariage, invitation, etc. ・⽉:janvier, février, mars, avril, mai, juin, etc. ・曜⽇:lundi, mardi, mercredi, jeudi, vendredi, etc. ・誘いに関する動詞: inviter, rejoindre, venir ・要求を伝える動詞:pouvoir ・直説法単純未来 ・命令法 ・近接未来 ・⼈称代名詞:on ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:comment, quand ・avoir:avoir lieu
フランス語の学習指針 -ver.2.0-171 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 記念日の過ごし方【活】 クリスマス、大晦日、バレンタインなど日本にもあるイベントの過ごし方は日本とは、どのような違いがあるだろうか。日本との違いを検討する。 年月日の表記 年月日の表記の仕方はどのように違うだろうか。友人や著名人の誕生日などの表記を観察することを通して、表記の仕方の違いを検討する。 フランスの行事 フランスは季節ごとにどのような行事(galette des rois, Pâques, jour de travail, bac, fête nationale, fête de la musique, rentrée, Toussaint, Noël, etc.)があるのか、日本の行事と比較して、その違いを検討する。 フランスの祝祭日 フランスの祝祭日としてどのようなものがあるだろうか。日本の祝祭日と比較しながら、その特徴や違いについて検討する。 慶弔 フランスでは、お祝い事や、お悔みの時、どのように振舞うのだろうか。日本の慶弔の慣習と比較して、その違いを検討する。
172コミュニケーション能力指標学習活動例 項目:記念日の過ごし方 能力記述文:【14-I-1】記念日・行事(名称・季節・年月)についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランスのクリスマスの過ごし方について学ぶことを伝え、フランスマスに関する動画や資料(1) (marché de Noël, sapin, foie gras, cadeaux, etc.)を提示する。 [App]クリスマスに関する写真を見ながら、それが何かを考える。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]クリスマスに関する資料から関係する語彙や表現(Noël, Père Noël, sapin, marché, bûche, vin chaud, cadeaux, etc.)や、En France on ∼などの文法を導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]フランスのクリスマスの過ごし方を自分たちのクリスマスの過ごし方と比較し、どのような点が 異なるか考えるように促す。 [App]フランスのクリスマスに関する動画や資料を見ながら、日本ではクリスマスをどのように過ごすか 考え、比較し、その特徴と違いを検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、クリスマスの過ごし方の相違点やその背景について意見交換を促す。 [App]文化比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。また、欧米の イベントが日本に入った時の変化についても検討する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 フランスではクリスマスは家族と過ごす、foie gras などを食べるのが一般的である、クリスマス市 が開かれる、vin chaud を飲む、クリスマスツリーは生木を使う、など。 ④コミュニケーション活動 [Ens]日本とフランスのクリスマスの過ごし方の違いについて発表するように、指示する。 [App]文化比較を通して気づいたことなどを意識しながら、日本とフランスのクリスマスの違いをクラス で発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
フランス語の学習指針 -ver.2.0-173資料の例 (1)フランス人が好きなクリマススの料理 <参考 Web サイト> ・Noël en France et les Fêtes de fin d’année ! https://www.youtube.com/watch?v=J2MHCbolHvw ・Noël en France https://www.youtube.com/watch?v=tNpPUmgPY0I ・Quel plat symbolise le mieux le repas de noël ? https://www.cnews.fr/france/2015-12-23/sondage-exclusif-quel-plat-symbolise-le-mieux-le-repas-de-noel-718839 34%23%13%12%11%7%Quel plat symbolise le mieux le repas de Noël ?foie grasbûche de Noëldindechocolatsfruits de mersaumon
174コミュニケーション能力指標 テーマ15:季節・天候 具体的内容 ・天気・天候について ・季節について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【15-I-1】今日の天気(暑い、蒸し暑い、晴れ、雨、曇り、気温など)についてやりとりができる [(天気について)尋ねる・説明する] 【15-I-2】過去、未来の天気(暑い、蒸し暑い、晴れ、雨、曇り、気温など)についてやりとりができる [(天気について)尋ねる・説明する] 【15-I-3】季節についてやりとりができる [(季節について)尋ねる・説明する] cf. 14「記念日・行事」 受容的活動 産出的活動 【15-R-1】天気予報、注意報、警報を理解できる [(天気について)情報を読みとる]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-175 [ 言語項目 ] 表現 【15-I-1】 Il fait | beau. | froid. | doux. plus ... que / moins ... que / le (la) plus … / le (la) moins ... ☞ Il fait chaud aujourd’hui. ☞ Quel temps fait-il ? - Il fait beau. ☞ Il fait froid aujourd’hui. Tu ne trouves pas ? - Oui, il fait plus froid qu’hier. ☞ Il fait quel temps ? - Il fait très mauvais. C’est le jour le plus froid de l’année. Il y a | du soleil | des nuages. | du vent. | du brouillard. ☞ Quel temps fait-il ? - Il fait mauvais. Il y a des nuages partout. ☞ Quel temps fait-il à Paris ? - À Paris, il fait froid, il y a un peu de vent l’après-midi. Il fait ... degré(s). ☞ Il fait combien de degrés demain ? - À peu près 30. Il fait très chaud. ☞ À Paris, il y a des nuages aujourd’hui. Il fait humide et il fait 20 degrés. ☞ Il fait quel temps à Rennes ? - Il y a du soleil. Il fait 15 degrés. Il est | nuageux. | couvert. ☞ Quel temps fait-il à Paris ? - Il ne fait pas beau. C’est couvert. Le ciel est gris.
176コミュニケーション能力指標 Le temps est | agréable / magnifique. | mauvais. ☞ Il fait quel temps ? - Il fait beau. Il y a du soleil. Le temps est agréable. Il pleut. / Il neige. ☞ Il pleut aujourd’hui. ☞ Il pleut beaucoup en juin. C’est la saison des pluies. 【15-I-2】 Il a fait | beau | hier. | très froid | Il a | plu. | neigé. ☞ Il vient de pleuvoir. ☞ Hier matin, il a beaucoup neigé à Tokyo. Il a fait très froid. ☞ Quand j’étais à Paris il y a deux semaines, il a fait vraiment froid. Il va | pleuvoir. | faire beau. ☞ Il y a des nuages. Il va pleuvoir. ☞ Est-ce qu’il va faire beau cet après-midi ? - J’espère ! Il | faisait beau. | pleuvait. ☞ Quand je suis arrivé à Nantes, il pleuvait. 【15-I-3】 ☞ En hiver, il neige souvent au Japon ? - Ça dépend de la région. Au nord, à Hokkaido par exemple, il neige beaucoup. ☞ Au printemps, on fait le « hanami ». - Qu’est-ce que c’est le « hanami » ? - On organise une fête sous les cerisiers en fleurs. ☞ Au Japon, au mois de juin, c’est la saison des pluies. ☞ En été, on va souvent à la mer au Japon ? - Oui, on y va souvent. ☞ En automne, c’est la rentrée en France, et au Japon, c’est quand, la rentrée scolaire ? - C’est au printemps, en avril.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-177【15-R-1】 ☞ Voici la météo pour demain. / Voici le bulletin météo. 語彙 文法 ・天気:temps, beau, mauvais, soleil, nuage, pluie, etc. ・季節:saison, printemps, été, automne, hiver ・⽉:mois, janvier, février, mars, avril, mai, juin, etc. ・天候に関する動詞:faire, pleuvoir, neiger, tomber ・直説法複合過去形 ・直説法半過去 ・近接未来形 ・近接過去 ・⾮⼈称構⽂:il fait, il y a, il pleut ・⽐較級・最上級 ・⽬的補語代名詞:y ・疑問形容詞:quel (le) ・疑問副詞:combien, comment, quand ・前置詞:au/en+季節, à/en+場所 ・faire:faire+温度
178コミュニケーション能力指標 [ 社会文化項目 ] 項目 目的・概要 天気予報【活】 日本とフランスで、天気予報に違いがあるのだろうか。日本とフランスで放送されている天気予報を見て、どんな違いがあるのか検討する。 季節とレジャー フランスでは、季節によってどのようなレジャーを楽しむのだろうか。日本とフランスでは季節によってレジャーに違いがあるのか検討する。 季節と習慣 フランスには季節に因んだ習慣はあるのだろうか。それぞれの季節においてフランスではどのような習慣があるのか、日本と比較をしながら検討する。 季節と食 フランスでそれぞれの季節にどのような料理を食べるのだろうか。日本とフランスでは季節によって旬の食材に違いがあるのだろうか。日仏における季節の食について検討する。 気候と地理 日本とフランスでは、気候に違いがあるのだろうか。フランスと日本の地理を考慮しながら、気候の特徴について検討する。 季節と服装 日本とフランスで、季節によって身に着けるものに違いがあるのだろうか。日仏間での気候の違いを考慮しつつ、フランスではそれぞれの季節に何を身に着けるのか検討する。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-179学習活動例 項目:日本とフランスの天気予報 能力記述文:【15-I-2】過去、未来の天気(暑い、蒸し暑い、晴れ、雨、曇り、温度など)についてやりとりが できる 具体的な活動 ①導入 [Ens]季節・天気に関する文化事象を学ぶことを伝え、ワークシート(1)を配る。生徒に3∼4人 グループで普段見る天気予報について話し合ってもらう。 [App]グループで話し合い、その内容を発表する。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]天気に関する表現(Il fait beau, il fait chaud, il y a des nuages, etc.)や、場所(à…)・時間 (demain, aujourd’hui, etc.)に関する言い方を確認する。また、近接未来(aller + inf.)も確認する。 [App]練習問題(2)などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ※表現例 Demain, il va faire beau à Tokyo. ②発見・比較 [Ens]あるフランスの天気予報番組を見せる。 [App]ワークシートに、どのような情報が流れていたか、気が付いた点を書き出してもらう。 ③省察・議論 [Ens]グループで、日本とフランスの天気予報の違いについて、地理的、社会的、文化的側面を 考慮しながら意見交換を促す。 [App]クラスメートと上記の事柄について話し合い、まとめて発表する。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 日本の天気予報では、春になると花粉情報が流れるなど、日本とフランスの天気予報で流れる 情報に違いがあること。 ④コミュニケーション活動 [Ens]日本の天気予報をフランス語で紹介する2分程度の動画を撮影するタスクを与える。このとき、 紹介する天気予報の場所、時期を各グループで決めてもらう。 [App]天気予報を紹介する日本の地域、時期を決め、天気を想像する。決めた天気予報をどのように 紹介するのか(手書きの絵、パワーポイントに画像を映す等)、またどのような順序で紹介するのか を話し合う。練習やリハーサルを重ね、動画を撮影する。 [Ens]撮れた動画を集め、生徒全員で鑑賞させ、評価させる。 [App]他のグループの動画を見て、評価する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
180コミュニケーション能力指標資料の例 (1)ワークシート 天天気気予予報報のの情情報報 気気づづいいたた点点 日日本本 フフラランンスス ワークシート記入例 天天気気予予報報のの情情報報 気気づづいいたた点点 日日本本 • まず、その日の天気を説明し、次に気温を説明する。 • 各地方の主要都市名が日本地図上に明記されている。 • 花粉の量や洗濯物の乾き具合などを教えてくれる。 • 天気予報の順番は日本とフランスで似ている。 • 都市名や花粉情報など、日本の方が視覚的情報が多い。 • 日本の天気予報は、花粉などの季節特有の現象に気を配っている。 フフラランンスス • まず、その日の天気を説明し、次に気温を説明する。 • フランス地図上に都市名が書いておらず、口頭で説明する。 (2)天候に関する練習問題 https://www.education.vic.gov.au/languagesonline/french/sect28/no_07/no_07.htm https://www.education.vic.gov.au/languagesonline/french/sect28/no_08/no_08.htm
フランス語の学習指針 -ver.2.0-181
182コミュニケーション能力指標 テーマ16:地域社会と世界 具体的内容 ・国と言語について ・自分の住んでいる国・地域について [ コミュニケーション活動 ] やりとり 【16-I-1】話す言語と国についてやりとりができる [自己紹介する] cf. 1「自分と身近な人々」 【16-I-2】住んでいる国や地域についてやりとりができる [(国・地域について)尋ねる・説明する] cf. 7「住」 受容的活動 産出的活動 【16-R-1】地図をみて地名を理解できる [(地名について)情報を読みとる]
フランス語の学習指針 -ver.2.0-183 [ ⾔語項⽬ ] 表現 【16-I-1】 Je parle | français. | allemand. | coréen. ☞ Je parle couramment français. ☞ Tu parles japonais ? - Oui, un peu. - Non, je ne parle pas japonais. ☞ Tu parles quelles langues ? - Je parle japonais et français. Vous parlez | japonais. On parle | Ils parlent | ☞ Au Congo, vous parlez français ? - Oui, nous parlons français. ☞ On parle anglais en Belgique ? - Non, on parle français, néerlandais ou allemand. Il y a trois langues officielles en Belgique. ☞ Dans ton pays, vous parlez quelles langues ? Ma langue maternelle | est le français. La langue officielle | ☞ Quelle est ta langue maternelle ? - Ma langue maternelle, c’est le français. Quelles langues avez-vous apprises à l’école ? Combien de langues parles-tu ? ☞ Quelles langues as-tu apprises à l’école ? - J’ai appris l’anglais et le chinois. ☞ Combien de langues parle-t-on dans ton pays ? - On ne parle que japonais. Mais, beaucoup de Japonais apprennent l’anglais à l’école.
184コミュニケーション能力指標【16-I-2】 Je suis | de France. Je viens | ☞ Tu viens d’où ? - Je viens du Japon. Je suis japonais. Et toi ? Tu es français ? - Oui, je suis français d’origine italienne. Je suis | né(e) en Corée. | d’origine français. ☞ Où est-ce que vous êtes né ? - Je suis né en Pologne. Je suis polonais. Je vis | au Japon. | en France. J’habite | à Tokyo. | au Japon. | en Suisse. ☞ Je vis au Japon depuis trente ans. Mais je suis français et je suis né à Paris. Je suis de nationalité française. ☞ J’ai vécu à Montréal jusqu’à 17 ans. J’habite à Tokyo depuis. Le Japon | se trouve ... Tokyo | dans le nord de .../ dans le sud de... / dans l’ouest de… / dans l’est de... au nord de .../ au sud de … / à l’ouest de … / à l’est de ... en Europe / en Amérique du Sud / en Asie... ☞ Nice se trouve dans le sud de la France. Il faut 5 heures de train pour aller de Paris à Nice. Beaucoup de gens vont là-bas en avion. ☞ Tu sais où est Nagano ? - Non, je ne sais pas. - Nagano est située au nord de Tokyo. C’est un pays / une région / la capitale / une ville | qui se trouve … | où ... ☞ Tokyo, c’est la capitale du Japon, elle est située au milieu de l’archipel. ☞ Pékin, c’est loin de Tokyo ? - Pékin est à 4 heures d’avion de Tokyo.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-185 Il y a | … habitants | au Japon. | … régions / arrondissements | ☞ Combien d’habitants y a-t-il à Tokyo ? - Il y a à peu près treize millions d’habitants. ☞ Combien d’arrondissements y a-t-il à Paris ? - Il y a 20 arrondissements à Paris. 語彙 ⽂法 ・国名:monde, pays, Japon, Chine, Corée, etc. ・国籍:nationalité, origine, carte d’identité, etc. ・地名:Europe, Asie, Amérique du nord, Afrique, etc. ・⾸都名:Berlin, Londres, Madrid, Paris, Séoul, etc. ・⾔語:français, japonais, anglais, espagnol, etc. ・⽅向の表現: au nord de, au sud de, à lʼouest de, etc. ・居住に関する動詞:vivre, habiter, sʼinstaller, se loger ・⾔語に関する動詞:parler, apprendre, étudier ・出⽣に関する動詞:naître, vivre, être ・直説法複合過去 ・⾮⼈称構⽂:il y a ・主語代名詞:on ・定冠詞:定冠詞+国名 ・代名動詞 ・疑問形容詞:quel(le) ・疑問副詞:combien, où ・関係代名詞:qui ・関係副詞:où ・前置詞:au/en/aux+国名, en+⼤陸
186コミュニケーション能力指標 [ 社会⽂化項⽬ ] 項項目目 目目的的・・概概要要 外国人旅行客【活】 フランスと日本を訪れる外国人旅行客のランキングで上位を占める外国人旅行客の出身国にどのような違いがあるだろうか。人気のある観光先やお土産について、特徴や傾向を理解し、検討する。 日本や自分たちの 住む地域 日本や自分たち住む地域について紹介したいこと、体験して欲しいことはどんなことか検討する。 名物料理 フランスの諸地域の名物料理にはどのようなものがあるだろうか。自分たちの住む地域など日本の諸地域の名物料理と比較しながら、どのような違いがあるか検討する。その背景となるものについても深める。 都市の規模 フランスの諸都市の規模(人口、面積、歴史など)はどれくらいだろうか。自分たちの住む地域や日本の諸都市と比較して、どのような違いがあるか検討する。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-187学習活動例 項目:外国人旅行客 能力記述文:【16-I-2】住んでいる国や地域についてやりとりができる 具体的な活動 ①導入 [Ens]フランスと日本を訪れる外国人旅行客について、上位を占める外国人旅行客の出身国を比較する ことを伝え、情報を提示する。(1)(フランス人、日本人に人気のある旅行先情報を加えても良い。) [App]フランス語で書かれた情報を読み取る。 (必要に応じて)語彙文法の導入・練習 [Ens]国名(pays, Japon, Chine, Corée, France, Belgique, Angleterre, Tunisie, etc.)や地域名(Europe, Asie, Amérique du nord, Afrique, etc.)、国籍(les Anglais, les Allemands, les Espagnols, etc.) に関する語彙や 数字、比較級や最上級などの文法を導入・確認する。 [App]練習問題などを通して、語彙・文法を学ぶ。 ②発見・比較 [Ens]各種情報を提示し、フランスと日本の外国人旅行客の上位出身国、総数、人気のある観光地等の比較を 促す。 [App]それぞれの資料を比較し、共通点と相違点を意識しながら、特徴や傾向について検討する。 ③省察・議論 [Ens]グループかペアで、文化項目について意見交換を促す。 [App]文化・資料比較により気づいたことについて、クラスメートと共有し、意見交換する。また、共通する 面や相違する面が現れる理由について意見交換をする。 ※次のような点に気づいているのが望ましい。 各国の旅行客の数の違い、近隣諸国からの旅行客が多いこと、人気の高い観光地の特徴、など。 ④コミュニケーション活動 [Ens]フランスならばどこ(地域、街、観光名所など)に魅力を感じるか、日本ならばどこか、その簡単な 理由を添えて意見を述べるように促す。 [App]文化・資料比較を通して気づいたことなどを意識しながら、フランスと日本の魅力を感じる地域に ついて、簡単な理由を添えてクラスで発表する。 ※[Ens]=教師 [App]=学習者
188コミュニケーション能力指標資料の例 (1)nombre de touristes en France par pays Rang Pays Nombre de touristes (millions) 1 Allemagne 12.7 2 Royaume-Uni 11.8 3 Belgique 9.3 4 Italie 7.5 5 Suisse 6.2 ... 9 Chine 1.7 ... Japon 0.8 表現例 Combien de touristes visitent la France chaque année/en 20XX ? (Selon les statistiques,) Combien de touristes viennent en France en 2017 ? On compte environ 87 millions de touristes/visiteurs étrangers en 2017. La France est la première destination touristique mondiale. Pour la France, le tourisme est un secteur clé de l’économie. D’où viennent les touristes qui visitent la France ? Selon les statistiques, les Anglais visitent la France plus que les Belges. <参考 Web サイト> ・Ministère des Finances et des Comptes publics https://www.entreprises.gouv.fr/tourisme
フランス語の学習指針 -ver.2.0-189資料2 研究授業学習指導案例 ここでは令和3年度に行われた研究授業で使用された学習指導案を紹介します。令和3年度は、「5. 衣・ファッション」「7. 住 」「 11. 健康」「14. 記念日・行事」の4つのテーマに取り組みました。この中から「5. 衣・ファッション」「11. 健康」について紹介します。それ以外の学習指導案については、策定研究会のホームページ(https://www.ref-francais.org/)で閲覧・ダウンロードすることができます。 研究会のホームページより、学習指導案のデータベースに移動し、データベース上部にあるタブから、テーマ、レベルを選択すると、登録されている教案が提示されます。ぜひ授業設計にご活用ください。 学習指導案データベース https://www.ref-francais.org/guide
190研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 【番号・テーマ】 11.健康 【単元名】 Qu’est-ce que tu as ? 【基本情報(実施時)】 授業時間・形態: 250 分(5 コマ50 分) 学習歴:初習1年目 クラスサイズ: ( )10 名以下 ( )10∼20 名 ( )20∼30 名 (○)30 名以上 レベル: (○)A1.1 ( )A1 ( )A2 ( )B1 【授業の位置付け】第二外国語、必修 【単元の目標】 ・自分の体調について相手に伝えることができる。 ・相手の体調について聞くことができる。 ・体調を改善するための対処法が言える。 ・否定疑問文への応答ができる。 ・体調を改善するための日仏の対処法が比較できる。(学校生活も含む。)
フランス語の学習指針 -ver.2.0-191【具体的な学習事項】 [単元に該当する指標形式の目標] やりとり 体調について簡単なやりとりができる。 ・具合の悪い相手に体調について聞くことができる。 ・自分の体調について説明することができる。 【具体的な評価規準】 知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度 ・身体の部位の語彙が理解できる。 ・体調を表す表現を用いた文の構造を理解し、適切に使える。 ・体調に関する口頭のやりとりを聞き取り、理解できる。 ・否定疑問文への応答ができる。 ・自分の体調についてフランス語で口頭で伝え、書くことができる。 ・日本とフランスにおける健康に関する文化的な相違について考え、比較・検討し、表現することができる。 ・間違うことを恐れずに話す。 ・相手の話していることに積極的に耳を傾ける。 ・日仏の健康に関する比較を通して、社会文化的な相違点や類似点を見つける。 ・異文化に寛容になる。
192研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標【目標とする言語項目と文化的事象】 [言語項目] 名詞:une tête, un dos, un estomac, des dents, des médicaments 形容詞 : fatigué, 前置詞・副詞・補語: alors, si, trop 動詞:avoir, prendre 表現:avoir mal à [想定される既習事項] 名詞:食べ物、飲み物 前置詞・副詞・補語: et, mais, très, beaucoup 動詞:être, -er 動詞 否定文 表現:il y a... , voilà, oh là là, c’est vrai, d’accord, bien sûr 数字:1∼20 [文化的事象] ・熱が出た時、調子が悪い時の対処法 ・保健室、養護教諭/infirmerie, infirmier
フランス語の学習指針 -ver.2.0-193[資料] 配布資料:ワークシート、シナリオ用紙(白紙)、ルーブリックシート(文法・語彙用/グループワーク・文化用)、グループ評価シート、Google forms のアンケート、ジャーナル(振り返りシート) 授業で使用したもの:Texte(『A la découverte』第三書房)、パワーポイント、映像(YouTube:歌) 【授業資料】 [第1次] ワークシート、パワーポイント、映像(歌)、Texte (『A la découverte』) [第2次] ワークシート、パワーポイント、映像(歌) [第3次] ワークシート、パワーポイント、 Padlet [第4次] ワークシート、資料、ルーブリック(1)、Padlet [第5次] ワークシート、資料、ルーブリック(2)、グループ評価シート、Padlet ジャーナル、Google forms
194研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 【授業の過程】 [第1次] ① 映像(歌)を見る。 ② 身体の調子に関する語彙を覚える。 ③ avoir 動詞を覚える。 ④ 否定疑問の答え方。 [第2次] ① 映像(歌)を見る。 ② 身体の部分の語彙を覚える。 ③ 〇〇が痛いという表現/à+定冠詞の縮約形の習得。 [第3次] ① 身体の調子による対処法を言えるようになる。 ② Padlet を使って、Bordeaux 校の 1 年生に対処法を質問する。(グループワーク) [第4次](グループワーク) ① 4人(あるいは3人)グループになり、そのうちの一人(日本の高校に来ているフランスからの留学生という設定)に体調を聞き、対処法をアドバイスする会話を作成する。 その際、Bordeaux 校から Padlet に送られてきた回答を参考にする。 ②① で作成した会話を発音し、暗記する。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-195 [第5次](グループワーク、クラス全体での分かち合い) ① ルルーーブブリリッックク((22))を配布 ② 第 4 次で作成した会話の発表。 ③ Padlet の回答をクラス全体で分かち合う。 ④ 振り返り、Google forms を仕上げる。
196研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標[第3次] 時間 生徒の学習活動 教師の活動および指導・支援 評価の観点・基準 導入 2分 【あいさつ】 [本日の授業について] あいさつ 出欠確認 本日行う授業についての概要を伝える。 展開 ① 25 分 【個人ワーク】 PPT を見ながら、身体の調子が悪い時の対処法を理解する。 PPT を使い、身体の調子が悪い時の対処法について、今までの知識を復習させながら理解させ、説明する。 適宜、全体に質問を投げかけたり、指名したりして答えさせる。 前回までの学習事項が定着しているか。 積極的に PPT の内容を理解しようとしているか。 日仏の具合が悪い時の対処法の相違点・共通点に気づいているか。興味を持っているか。 展開 ② 10分 【グループワーク準備】 Padlet の説明を聞く。 Padlet をスクリーンに表示しながら、Padletのやり方、Bordeaux 校へ送る質問について説明する。 積極的に説明を聞いているか。 交流に対して意欲的か。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-197展開 ③ 12分 【グループワーク】 資料の中から、自分たちのグループに与えられた質問をフランス語に訳し、それをPadlet に書き込む。 Bordeaux 校への質問資料を配布。 各グループ割り当てられた質問(日本語)をフランス語に訳し、Padlet に書き込むように指示。その際、必ず自己紹介(名前)も書き込むように指示。 机間巡回し、作業が滞っているグループに指導し、励ます。 指示の内容を理解しているか。 資料の内容を読み取れているか。 終わりに 1分 【振り返り・次回準備】 次回は、今まで学習したことを元にグループで、具合の悪い留学生へアドバイスする会話文を作成することを説明する。 次回の資料配布。 [第4次] 時間 生徒の学習活動 教師の活動および指導・支援 評価の観点・基準 導入 1分 【あいさつ】 あいさつ 出欠確認
198研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標展開 ① 2分 【グループワーク準備】 資料・指示文を確認する。 指示文を読み、本日行うことを説明し、グループワークの内容について確認させる。 指示を理解しているか。 展開 ② 10分 【グループワーク I 】 ・役割分担 ・Padlet の回答を見る。 ・会話の構成を考える まず、会話での役割を決めるように指示。次に各グループに送られてきた Bordeaux 校からの回答をチェックするように指示。それを利用できる部分があれば利用し、会話の構成を考えるように指示。 指示を理解しているか。 積極的に発言しているか。 メンバーの話を聞いているか。 展開 ③ 35分 【グループワーク II 】 会話を実際に作成する。 作成できたら、教員にチェックを受ける。 チェック後、発音練習し暗記する。ジェスチャーなどについても考える。 会話を作成する際、ルーブリック(1)、またキーワードとなる表現をプリントでよくチェックするように指示。 作業が滞っているグループには、複雑でなくても良いので、仕上げるように励ます。 見ている人にわかりやすいような演出にするように促す。 協働的に話し合っているか。 正確に文を綴ることができているか? 正確に発音できているか。 ルーブリックをきちんと理解しているか。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-199終わりに 2分 【まとめ・振り返り】 次回、グループで作った会話を発表することを伝える。発表の際、必要なら小道具も持ってきていいことを伝える。 発音もしっかりと練習しておくように指示する。 第4次の会話モデル1 A: On fait du foot ? B : Non. C : Qu’est-ce que tu as ? D : Tu n’as pas mal au dos ? B : Si, j’ai très mal au dos. A : C’est dommage ! C : On rentre. D : D’accord. 2 A : Tu manges du chocolat ? B : Non. C : Tu n’as pas faim ? B : Si, j’ai faim… D : Qu’est-ce que tu as ? C : Tu as mal à l’estomac ? B : Oui… A : Oh là là ! D : Tu prends le médicament. 3 A : Tu es fatigué(e)? B : Qu’est-ce que tu as ? C : J’ai trop chaud ! D : Aujourd’hui, il fait froid. (Moi, j’ai froid.) A : Tu n’as pas mal à la tête ? C : Si. D : Tu as soif ? C : Oui. B : Tu prends de l’eau.
200研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 ルーブリック(1) 個人用 目標達成! 目標まであと一歩! もっとできるはず! 語彙・表現 身体の状態に関する語彙・表現を5つ以上使い、説明できる。 身体の状態に関する語彙・表現を3つ以上使い、説明できる。 身体の状態に関する語彙・表現を1つしか使えない。 文法 avoir 動詞の活用を理解し正しく使え、前置詞 à の後に定冠詞 le, la ,l, les が続く場合の形を理解し、正確に使うことができる。 avoir 動詞の活用を理解しているが間違いがある。また、前置詞 à の後に定冠詞 le ,la ,l, lesが続く場合の形に間違いがある。 avoir 動詞の活用を理解しておらず、前置詞 à の後に定冠詞 le, la, l, les が続く場合の形が理解できていない。 文化理解 Padlet を通して Bordeaux校生徒とやりとりし、日仏の健康に関する情報を比較し、相違点・共通点を背景にある日仏の文化と結びつけて理解している。 Padlet を通して Bordeaux 校生徒とやりとりし、日仏の健康に関する情報を比較し、相違点・共通点に気づいてはいるが、日仏の文化的背景にまで深く結びつけることができていない。 日仏の健康に関する情報の相違点・共通点を見つけることができていない。また、Padlet も使用しておらず、Bordeaux 校生徒とやりとりできていない。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-201ルーブリック(2) グループワーク用 目標達成! 目標まであと一歩! もっとできるはず! 発音 正確に発音でき、流暢に話すことができる。 間違いがあり、部分的に聞き取りにくい。 発音が不正確で、理解できない。 内容 身体の状態についてたずね、答えることができ、そのアドバイスを色々な表現で正確にでき、ストーリー性がある。 身体の状態についてたずね、答えることができ、アドバイスができている。 身体の状態についてたずねること、答えることができず、アドバイスもできていない。 グループ活動 グループ全員が参加し、意見も活発に言い合い、より良いものを作るため努力している。 グループの中に参加していないメンバーがいる。 グループ全員が協力しようという姿勢が全くない。
202研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標振り返りシート 1. 元気がない人に“どうしたのかという表現をフランス語で理解できた。 (Qu’est-ce que tu as ? Ça va ? etc.) はい / 少し / そうでもない / いいえ 2. 体の状態を伝える表現(暑い、寒い、お腹が空いた、喉が渇いた、眠い)をフランス語で理解できた。 はい / 少し / そうでもない / いいえ 3. 身体の部分についてのフランス語を習得できた。 とてもできた / 少しできた / ほとんどできなかった / できなかった 4. “〇〇が痛い”というフランス語を理解できた。 はい / 少し / そうでもない / いいえ 5. 体の調子についてフランス語で説明できるようになった。 はい / 少し / そうでもない / いいえ 6. 前置詞 à の後に定冠詞(le, la, l, les)が続く場合の形を理解できた。 ex. J'ai mal à la tête. / Jai mal au dos. / J'ai mal aux dents. / Jai mal à l'estomac. はい / 少し / そうでもない / いいえ 7. 前置詞 à の後に定冠詞が続く場合の形を理解し、使えるようになった。 はい / 少し / そうでもない / いいえ
フランス語の学習指針 -ver.2.0-2038. フランスで身体の具合が悪い時にすることを理解できた。 (何を食べるか、何を飲むか、どんな薬を飲むか etc.) はい / 少し / そうでもない / いいえ 9. このプロジェクトでフランス語の発音が上達した。 はい / 少し / そうでもない / いいえ 10. このプロジェクトのグループワークでのあなたの貢献度は 10 点満点中何点ですか? 1 点から 10 点のうちあてはまると思うものを書いてください。 11. このプロジェクトを通して、フランスの文化に興味をもった。 はい / 少し / そうでもない / いいえ 12. このプロジェクトを通して、フランス語に興味をもった。 はい / 少し / そうでもない / いいえ 13. Padlet を使い Bordeaux 校生徒とやりとりし、日仏の健康に関する情報を比較し、相違点・共通点を理解することができた。 はい / 少し / そうでもない / いいえ 14. 13 で理解できたことがある人は自由にそれについて書いて下さい。 15.今回の授業では、体の調子の表現を学び、日本に来ている少し元気のない留学生に元気になるためのアドバイスをするロールプレイを行いました。このプロジェクトを振り返り、気づいたこと、感じたこと、考えたことを自由に書きましょう。(200 字以上)
204研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 【番号・テーマ】7.衣 【単元名】 着ているものについて話そう 【基本情報】 授業時間・形態:100 分(2 コマ50 分) 学習歴:1年目 クラスサイズ: (○)10 名以下 (○)10∼20 名 (○)20∼30 名 ( )30 名以上 レベル: (○)A1.1 (○)A1 ( )A2 ( )B1 【授業の位置付け】第三外国語、選択 【単元の目標】 ・基本的な衣服に関する語彙や表現を理解して、やりとりができる。 ・周囲の人の服をフランス語で説明でき、感想を言えるようになる。 ・日本の高校生とフランスの高校生の服装の相違点・類似点について理解し、衣服を通して日仏の文化的な相違について考えることができる。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-205 【具体的な学習事項】 [単元に該当する指標形式の目標] やりとり 衣服に関する簡単なやり取りができる。 ・衣服の基本的な語彙を使い、説明できる。 ・フランス語での衣服のやり取りの会話を理解でき、会話を行うことができる。 衣服に関して、日本とフランスの文化比較ができる。 【具体的な評価規準】 知識・技能 思考・判断・表現 主体的に学習に取り組む態度 ・主な服装や色の語彙を理解し、適切に使える。 ・感想の表現を理解し、適切に使える。 ・イラストや写真の人物が身に着けている服装に関する説明や感想などを、口頭でやり取りができる。 ・日本とフランスの若者が身につけている服装を比較し、社会文化的な相違を検討し、表現することができる。 ・ペアワークにおいて、間違うことを恐れずに話すことができる。 ・相手の話していることに積極的に耳を傾けることができる。 ・日本とフランスの若者が着ている服装の比較を通して、社会文化的な相違点や類似点を見つけることができる。 ・異文化に寛容になることができる。
206研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 【目標とする言語項目と社会文化項目】 [言語項目] 服装の語彙:pantalon, jean, veste, chemise, pull, polo, cravate, uniforme, jupe, masque, T(tee)-shirt, robe, costume, survêtement, tenue de sport, lunettes, etc. 感想を表す形容詞:beau, moche, pas mal, nul, cool, sympa, élégant, etc. [想定される既習文法事項] 主語人称代名詞、動詞(être, avoir, -er, préférer)、冠詞(定冠詞、不定冠詞、部分冠詞)、 疑問文、否定文、指示形容詞、色形容詞とその女性形(rouge, jaune, bleu, noir, vert, brun, blanc), 疑問詞(quest-ce que...), je trouve ça..., parce que, je préfère... [社会文化項目] ・フランスの高校を舞台とした映画から、日本とフランスの中学・高校生の服装の比較、さらにはフランス国内での服装の比較を行い、その違いの理由を考える。また、服装に関するフランスの高校の校則について考える。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-207 【授業資料】 [第1次] パワーポイントのハンドアウト [第2次] ルーブリックシート 【授業の過程】 [第1次] ① 社会文化項目の導入:ペア活動(日本とフランスの中高生が身につけている服装を比較し、社会文化的な相違を発見し、その理由について考察する)。 ② 復習:色形容詞や指示形容詞 ③ 服の語彙の導入:主な服の語彙をクイズ形式で紹介する。 ④ 服の語彙に関するアクティビティ 1:仲間外れ探し。 ⑤ 服の語彙に関するアクティビティ 2:ペア活動(イラストの服や色を答える。) ⑥ 服装の説明の仕方の導入 ⑦ 服装を説明するアクティビティ:ペア活動(一人の人が選んだ人物を、服装に関する質問をしながら当てる)
208研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 [第2次] ① 教室内の人物の服装の説明の実践 ② 意見・感想の表し方の導入 ③ 服の説明とそれに対する意見や感想を言い合う活動①(シンプル版):ペア活動(写真の人の服装を説明したあとで、服装に関してどう思うか二人で話し合う。) ④ 服の説明とそれに対する意見や感想を言い合う活動②の準備(複雑編):ペア活動(写真の中からそれぞれ一人の人物を選び、身につけているものを説明し、二人でファッションについての感想を述べ合う。) ⑤ 選んだ人物の服の説明と感想を言い合う活動:ペア活動およびペアでの発表 ⑥ まとめとふりかえり
フランス語の学習指針 -ver.2.0-209 [第1次] 時間 生徒の学習活動 教師の活動および指導・支援 評価の観点・基準 導入 3分 【あいさつ】 ・パワーポイントのスライド2を使用して授業の目標を提示。 ・ルーブリックを提示して、評価基準を確認する。 展開 ① 12 分 【ペア活動:社会文化項目の導入と展開】 ・パワーポイントのスライド3を使い、フランスの中学・高校を舞台にした映画『12か月の未来図』の予告編を見て、生徒が着ていた服に関してまずフランス国内の高校での差異、次に日本とフランスとの差異、さらにはそれ以外に気づいた点についてメモさせる。次に、メモし ・教師が机間巡視し、質問を受け付ける。 ・積極的に学習に取り組んでいるか。
210研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 た点を二人で話し合い、発表させる。 ・違いの理由をクラス全体で考えさせる。 ・ペア作業に全員が参加しているか。 ・大きな声で積極的に発言できているか。論理的に説明できているか。 展開② 5分 【クラス活動:社会文化項目の展開】 ・パワーポイントのスライド4を使い、日仏の制服に対するイメージの違いを考える。 ・フランスの高校においてどのような服装が禁止されているかを考える。 ・教員が正解を示すのではなく、ヒントを与えながら生徒に考えさせる。 ・日本の高校ではどのような服装が禁止されているかを確認する。 ・積極的に参加しているか。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-211 導入 5分 【クラス活動:復習】 ・パワーポイントのスライド5 を使用して色形容詞と指示形容詞の復習を行う。覚えているか確認した後で、発音練習を行う。 ・以前の授業内容を想起させる。 ・前回学習した項目を理解しているか。 ・積極的に発音練習しているか。 展開①5分 【クラス活動:新しい語彙の導入】 ・パワーポイントのスライド 6 を使用して、英語との類推で考えさせ、クイズ形式で生徒に単語に合致するイラストを選ばせる。 ・それぞれの単語を3度ほど発音する。 ・教員が正解を示すのではなく、彼らの言語知識(日本語、英語、ドイツ語、中国語)を動員して考えさせる。 ・積極的に学習に取り組んでいるか。 ・積極的に発音練習しているか。
212研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 展開② 5分 【クラス活動:語彙定着のための活動】 ・スライド 9 を使用して、リストの中から仲間外れを探し、その理由を説明させる ・教員が正解を示すのではなく、既習事項をもとに生徒に考えさせる。 ・答えを一つに固定するのではなく、理由付けができていれば、複数回答を正解とする。例、名詞の性。 ・積極的に参加しているか。 展開③ 5分 【ペア活動:語彙定着のための活動】 ・スライド 10 を使用して、二人組で、3つのイラストの服装の名前と色を答える。 ・教師が机間巡視し、質問を受けたり、苦戦しているグループにはヒントを与えたりする。 ・今日復習した項目を覚えているか。 ・積極的に発音練習しているか。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-213 展開④ 5分 【クラス活動:ペア活動のための準備】 ・スライド 11 を使用して、イラストの人物が何を着ているかたずねる会話例を導入する。 ・生徒に質問する。 ・発音練習を行う。 ・教員が正解を示すのではなく、既習事項をもとに生徒に思い出させる。 ・積極的に参加しているか。 ・積極的に発音練習しているか。 展開⑤ 5分 【ペア活動】 ・スライド 12 を使用して、二人組になり、一人が選んだイラストの人物を、もう一人が質問をしながら当てるというゲームを行う。終わったら、役割を交換してゲームをもう一度行う。 ・教師が机間巡視し、質問を受けたり、苦戦しているグループにはヒントを与えたりする。 ・今日学習した項目が定着しているか。
214研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 [第2次] 時間 生徒の学習活動 教師の活動および指導・支援 評価の観点・基準 展開① 5分 【クラス活動】 ・生徒一人を選び、着ている服について全員で描写していく(3人称単数)。 ・皆で語彙を確認した後で、適宜あてていく。 ・答えられない場合にはヒントを与えたり、スライドを使って復習する。 ・積極的に描写しようとしているか。 展開② 5分 【クラス活動:感想・意見の表し方の導入】 ・パワーポイントのスライド13-14を使用して「感想・意見の表し方」を導入する。 ・できるだけ、既習項目を想起させる。 ・既習項目が定着しているか。 ・積極的に発音練習しているか。 展開③ 5分 【ペア活動】 ・スライド 15 を使用して二人組になり、イラストの人物の服装を描写したあとでお互い感想を述べる。 ・教師が机間巡視し、質問を受けたり、苦戦しているグループにはヒントを与えたりする。 ・今日学習した項目が定着しているか。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-215 展開④ 5分 【クラス活動:ペア活動の告知と評価基準の提示】 ・パワーポイントのスライド 16を使用しアクティビティを告知。「二人組で写真をみて、それぞれ一人の人物を選び、身につけているものを説明し、ファッションについて各自の感想を述べる。その活動を二人で行ったあと、全員の前で再度行う」 ・質問があったら受け付けて、全員がアクティビティの概要を理解できるようにする。 展開⑤ 10 分 【ペア活動:パフォーマンス課題の実施1】 ・2人で実際に会話を行う。 ・生徒の質問を受け付ける。 ・積極的に参加しているか。
216研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標 展開⑥ 15 分 【ペア活動・クラス活動:パフォーマンス課題の実施2】 ・すべてのグループに発表してもらう。 ・原則教員は介入しないが、うまく返答できない生徒には、サポートする。 ・大きな声で積極的に発音できているか。 まとめと振り返り 5 分 【クラス活動:発表総括】 ・生徒にたいしてコメントをする。 【まとめ】 ・パワーポイントのスライド 17 を使い、学習項目を確認する。 ・Google form の振り返りシートに記入するように指示する。 ・できるだけポジティブなコメントをする。 ・詳細に書くよう指示。
フランス語の学習指針 -ver.2.0-217ルーブリック 目標以上達成(4点) 目標達成(3点) あと 1 歩(2点) もっと努力(1点) ペアワーク 日仏あるいはフランス国内の服装の相違点について議論ができたか。 ペアワークに活発に参加して、たくさんのアイデアを出し、意見交換ができた。 ペアワークに参加して、意見交換ができた。 積極的にペアワークに参加せず、意見交換が少なかった。 ペアワークにほとんど参加せず、意見交換のときに意見を出さなかった。 衣服に関するフランス語でのやりとりができたか。 衣服に関するやりとりが大変自然にできた。 衣服に関するやりとりが支障を感じることなくできた。 衣服に関するやりとりがある程度できたが、少し問題を感じた。 衣服に関するやりとりがほとんどできなかった。 発表 服装の説明と簡単な感想が言えたか。 説明と感想が大変自然に言えた。 説明と感想が難なくできた。 説明と感想がなんとかできた。 説明と感想があまりできなかった。 既習項目を会話に取り入れたか。 既習項目を十分に活用し、バリエーション豊かな言語表現を数多く用いた。 既習項目を活用して、バリエーションのある言語表現を用いた。 既習項目を取り入れていたが、同じ表現の繰り返しが多く見られた。 既習項目をほとんど取り入れず、同じ表現の繰り返しに終始していた。 表現の正しさ・理解しやすさ フランス語としてほとんど間違いがなく、自然な文章になっていた。 フランス語として多少間違いはあっても、自然な文章になっていた。 フランス語として間違いはあっても、内容が理解できる文章になっていた。 フランス語として間違いが多く、内容が理解しづらい文章になっていた。 振り返り シート 日仏の文化比較ができたか。 日仏の文化を比較して相違性や共通性を理解し、その背景にある要因の考察ができた。それを自らの言葉で工夫して記述できた。 日仏の文化を比較して相違性や共通性を理解し、自らの言葉で工夫して記述できた。 日仏の文化を比較して相違性や共通性を理解しようとはしているが、記述が形式的で十分ではなかった。 日仏の文化を比較して相違性や共通性を理解しようとする姿勢が不十分であった。
218研究授業学習指導案例コミュニケーション能力指標振り返りシート 1. 日本とフランスの若者の服装の相違点・類似点を理解できましたか。気づいたことを 3 点挙げてください。 2. フランス国内での服装の違いの要因を理解できましたか?気づいたことを簡単に説明してください。 3. 制服に対するイメージの日仏の違いを理解できましたか?気づいたことを簡単に説明してください。 4. 服に関する基本的な語彙を理解しましたか? 5. フランス語で簡単な服装の説明ができるようになりましたか? 6. フランス語で服装に対する簡単なコメントができるようになりましたか? 7. 今日の授業のペアワークでのあなたの貢献度は 10 点満点中何点ですか? 8. 今日の授業を振り返り、気づいたこと、感じたこと、考えたことを自由に書いてください。( 100 字以上)
フランス語の学習指針 -ver.2.0-219資料3 これまでの歩みの記録 日本フランス語教育学会会員有志により、2016年4月に第1回の本格的な会合がもたれ、「フランス語の学習指針」(と呼ばれるものの)策定を目指した研究会が始まりました。しかしそこに至るまでに、模索のための勉強会が3回開かれました。 2013年8月11日 於:慶應義塾大学日吉キャンパス 「学習指導要領(フランス語版)作成をめざして∼『外国語学習のめやす』勉強会∼」 日本フランス語教育学会・日本ドイツ文学会ドイツ語教育部会共催 フランス語教育の指針・めやすが必要であることが確認され、この会合で「指針」という用語が多くの参加者の支持を得ました。 2014年1月5日 於:国際文化フォーラム 「『フランス語学習の指針づくり』勉強会」 参加者はフランス語、ドイツ語の他に、スペイン語、イタリア語の教員で、グループディスカッションにおいて、指針の目指すべき方向へと話が展開しました。 2014年7月28日 於:慶應義塾大学三田キャンパス 「『フランス語学習の指針づくり』研究会」 参加者はフランス語教員のみで、「フランス語学習の指針」の構成内容について初めて具体的に検討を開始し、意見交換を行いました。 2016年度 【科研費での活動】 名称:科研費、若手研究(B)、課題番号:25770196
220<会議> 第1回 2016年4月24日(日) 於:日仏会館 会議室511 第2回 2016年6月11日(土) 於:慶應義塾大学(三田)北館第3会議室 第3回 2016年7月23日(土) 於:慶應義塾大学(三田)北館第1会議室 第4回 2016年9月2日(金) 於:慶應義塾大学(三田)北館第3会議室 第5回 2016年10月29日(土) 於:慶應義塾大学(三田)研究室棟A会議室 第6回 2017年1月29日(日) 於:慶應義塾大学(三田)研究室棟 B会議室 <口頭発表> 「日本の中等教育におけるフランス語教育を考える−『フランス語の学習指針』策定作業中間報告(1)」 日本フランス語教育学会、2016年10月16日、金沢大学(石川県・金沢市) 武井由紀、野澤督、菅沼浩子、中野茂、茂木良治、山田仁、古石篤子 「外国語学習の指標−フランス語の場合−」 日本外国語教育推進機構(JACTFL)、 2017年3月12日、上智大学(東京都) 武井由紀、野澤督、菅沼浩子、中野茂、茂木良治、山田仁、古石篤子 「『フランス語の学習指針』の策定からアクティブ・ラーニングを考える」 関西フランス語教育研究会、2017年3月28日、上田安子服飾専門学校(大阪府)、茂木良治、武井由紀、野澤督、菅沼浩子、中野茂、古石篤子、山田仁 2017年度 【文部科学省委託事業費での活動】 名称:平成29年度外国語教育強化地域拠点事業(英語以外の外国語) 研究開発課題:中学校・高等学校を対象とした「フランス語の学習指針」策定 −アクティブ・ラーニングを取り入れた外国語活動の効果検証−
フランス語の学習指針 -ver.2.0-221<会議> 第1回 2017年6月4日(日)於:コモンズ渋谷道玄坂会議室 第2回 2017年7月1日(土) 於:慶應義塾大学(三田)東館8階、小会議室 第3回 2017年11月26日(日) 於:慶應義塾(日吉)協生館7階、会議室 第4回 2017年12月10日(日) 於:慶應義塾大学(三田)北館、第1会議室 第5回 2018年1月20日(土) 於:慶應義塾大学(日吉)来往舎、小会議室 <口頭発表> « Projet de réalisation dun référentiel pour lenseignement et lapprentissage du français langue étrangère au Japon » 4e Congrès CAP-FIPF, les 20-24 septembre 2017, Université de Kyoto TAKEI Yuki, NOZAWA Atsushi, MOGI Ryoji, NAKANO Shigeru, SUGANUMA Hiroko, KOISHI Atsuko & YAMADA Hitoshi 「平成29年度外国語教育強化地域拠点事業における取組状況」in パネルディスカッション 「日本の中等教育における多言語教育1」、ならびに「日本の中等教育における多言語教育2」in 分科会「外国語教育の多様化の実現に向けて」 日本外国語教育推進機構(JACTFL)、 2018年3月11日、上智大学(東京都) 武井由紀、茂木良治 <ワークショップ> 「フランス語教育の今日的意義と緊急課題−『英語以外の外国語』教育−」 日本フランス語フランス文学会、全国大会(秋季)、ワークショップ4、10月28日(土)、29日(日)、名古屋大学 コーディネータ:武井由紀、パネリスト:山崎吉朗、中野茂、茂木良治、野澤督
222<記録・報告書> 「フランス語教育の今日的意義と緊急課題−『英語以外の外国語』教育−」 『日本フランス語フランス文学会 cahier 21』、日本フランス語フランス文学会、2018、pp.13-18.、武井由紀、山崎吉朗、中野茂、茂木良治、野澤督 <論文> 「『フランス語の学習指針』策定のために―その理論的位置づけ―」 『複言語・多言語教育研究』日本外国語教育推進機構会誌、No.4、2016、pp.70-86.、古石篤子・茂木良治 <出版物> 『フランス語の学習指針 ∼日本の中等教育におけるフランス語教育のために∼ ver.0.1』 「フランス語の学習指針」策定研究会、2018年3月 2018年度 【文部科学省委託事業費での活動】 名称:平成30年度グローバル化に対応した外国語教育推進事業 研究開発課題:コミュニケーション能力指標のレベル検証と異文化理解・主体的態度の育成を促す言語活動の再検討 −「フランス語の学習指針」(ver.0.1)に基づく実践・検証・改訂− <会議> 第1回 2018年6月3日(日) 於:日仏会館、511会議室 第2回 2018年7月7日(土) 於:日仏会館、511会議室 第3回 2018年9月1日(土) 於:日仏会館、509会議室 第4回 2018年10月21日(日) 於:日仏会館、511会議室 第5回 2018年12月16日(日) 於:日仏会館、511会議室 第6回 2019年1月13日(日) 於:名古屋会議室、名古屋駅前店、第1会議室 第7回 2019年2月24日(日) 於:日仏会館、511会議室
フランス語の学習指針 -ver.2.0-223<ワークショップ> 「CEFRと日本におけるフランス語の学習指針」 国際研究集会 Colloque international 2019A(西山科研2018)、 2019年3月2日、京都大学(京都)、野澤督 <口頭発表> 「日本の中等教育におけるフランス語教育を考えるー『フランス語の学習指針』ver.0.1 完成報告」 日本フランス語教育学会、2018年6月2日、慶應義塾大学三田キャンパス(東京都)、茂木良治、菅沼浩子、武井由紀、野澤督、中野茂、山田仁、古石篤子 <ワークショップ> 「社会文化項目を取り入れた授業デザイン−『フランス語の学習指針』を活用して−」 関西フランス語教育研究会、2019年3月26日、上田安子服飾専門学校(大阪府)、茂木良治、武井由紀、野澤督、菅沼浩子、中野茂、山田仁、松川雄哉 <記録・報告書> 「社会文化項目を取り入れた授業デザイン−『フランス語の学習指針』を活用して−」 関西フランス語教育研究会、Rencontres, 33、pp.27-31 茂木良治、武井由紀、野澤督、菅沼浩子、中野茂、山田仁、松川雄哉 <論文> 「高校の外国語教育における産学官連携プロジェクト―大阪市立西高校のフランス語とホテルプラザオーサカ―」 『複言語・多言語教育研究』日本外国語教育推進機構会誌、No.6、2018、pp.176-188.、武井由紀・上田亜津美
224 2019年度 【文部科学省委託事業費での活動】 名称:平成31年度グローバル化に対応した外国語教育推進事業 研究開発課題:異文化理解の育成を促す言語活動の再検証と学習者の主体的態度を促す語彙・文法指導法の検討および授業への応用とその効果の検証 −「フランス語の学習指針」(ver.1.0)に基づく実践・検証、提唱する授業活動の汎用性の調査− <会議> 第 1 回 6 月 23 日(日) 於:日仏会館、511 会議室 第 2 回 7 月 28 日(土) 於:日仏会館、508 会議室 第 3 回 12 月 14 日(土) 於:日仏会館 508 会議室 第 4 回 1 月 12 日(日) 於:名古屋会議室 名古屋駅前店第 1 会議室 <口頭発表> 「日本の中等教育におけるフランス語教育を考えるー『フランス語の学習指針』ver. 1.0 完成報告ー」 日本フランス語教育学会、2019年6月9日、大東文化大学(東京都) 茂木良治、中野 茂、武井由紀、野澤督、菅沼浩子、山田仁、松川雄哉 「英語以外の外国語教育を対象とした推進事業−これまでの事業を振り返る」−in パネルディスカッション「高等学校における多様な外国語教育の実現に向けて」 日本言語政策学会、第21回研究大会、2019年6月9日、関西学院大学 パネリスト:武井由紀 Comment traiter laspect socioculturel ? Projet délaboration dun référentiel pour lenseignement et lapprentissage du français langue étrangère au Japon Colloque international "L'enseignement du français en Asie-Pacifique : tradition et tendance", 2019年9月19日, モンゴル国立大学(モンゴル・ウ
フランス語の学習指針 -ver.2.0-225ランバートル)、野澤督 「『フランス語の学習指針』における語彙・文法」 Journée Pédagogique de la langue française、2019年12月8日、東京国際フランス学園(東京都)、松川雄哉、茂木良治、菅沼浩子 <記録・報告書> 「『フランス語の学習指針』における語彙・文法」 Comptes rendus de la Journée pédagogique de la langue française 2019、pp.24-28、松川雄哉、茂木良治、菅沼浩子 <ワークショップ> 第1回ワークショップ、『フランス語の学習指針』策定研究会、2019年12月22日、大東文化会館 第2回ワークショップ、『フランス語の学習指針』策定研究会、2020年2月16日、関西学院大学 大阪梅田キャンパス <論文> 「多様な外国語教育の推進には何が必要か−外国語教育支援事業から導く課題と展望−」 複言語・多言語教育研究 No.7、日本外国語教育推進機構、pp.95-114 武井由紀 <出版物> 『フランス語の学習指針 ∼日本の中等教育におけるフランス語教育のために∼ ver. 1.0』 「フランス語の学習指針」策定研究会、2019年3月
226 2020年度 <会議> 第 1 回 7 月 26 日(日)、オンライン会議 第 2 回 8 月 30 日(日)、オンライン会議 第 3 回 9 月 27 日(日)、オンライン会議 第 4 回 11 月 1 日(日)、オンライン会議 第 5 回 11 月 29 日(日)、オンライン会議 第 6 回 12 月 27 日(日)、オンライン会議 第 7 回 1 月 31 日(日)、オンライン会議 第 8 回 2 月 28 日(日)、オンライン会議 第 9 回 3 月 21 日(日)、オンライン会議 <口頭発表> 「日本の中等教育におけるフランス語の学習指針策定活動とその課題ー令和元年度活動を中心に」 令和2年度大東文化大学語学教育研究所第1回研究発表会、2020年10月19日、大東文化大学(東京都)、野澤督 <アトリエ> 「学習指導案を共有する−『フランス語の学習指針』に基づく授業の指導案」 Journée Pédagogique de la langue française 2020、2020年12月13日、オンライン開催、野澤督、武井由紀、菅沼浩子、茂木良治、松川雄哉、中野 茂、山田仁 「『フランス語の学習指針』のホームページ紹介とその活用法」 関西フランス語教育研究会、2021年3月28日、オンライン開催 野澤督、武井由紀、茂木良治、山田仁、菅沼浩子、松川雄哉、中野茂
フランス語の学習指針 -ver.2.0-227<記録・報告書> 「学習指導案を共有する−『フランス語の学習指針』に基づく授業の指導案」 Comptes rendus de la Journée pédagogique de la langue française 2020、pp.5-10、野澤督、武井由紀、菅沼浩子 「『フランス語の学習指針』のホームページ紹介とその活用法」 Rencontres, 35、pp.100-104、 野澤督、武井由紀、茂木良治、山田仁、菅沼浩子、松川雄哉、中野茂 <論文> 『フランス語の学習指針』に基づく授業実践の評価と検証−語彙・文法学習モデルの効果検証を中心に― 複言語・多言語教育研究 No.8、日本外国語教育推進機構、pp.89-105 茂木良治、武井由紀、野澤督、松川雄哉、中野茂、菅沼浩子、山田仁 2021年度 【文部科学省委託事業費での活動】 名称:令和3年度グローバル化に対応した外国語教育推進事業 研究開発課題:異文化理解・主体的態度の育成を促す言語活動にかかわる評価方法の再検証と「フランス語の学習指針」(ver. 1.0)に基づく実践と改訂 <会議> 第 1 回 4 月 18 日(日)、オンライン会議 第 2 回 4 月 25 日(日)、オンライン会議 第 3 回 5 月 30 日(日)、オンライン会議 第 4 回 6 月 27 日(日)、オンライン会議 第 5 回 7 月 28 日(日)、オンライン会議 第 6 回 8 月 29 日(日)、オンライン会議 第 7 回 9 月 26 日(日)、オンライン会議
228第 8 回 11 月 7 日(日)、オンライン会議 第 9 回 11 月 28 日(日)、オンライン会議 第 10 回 12 月 26 日(土)、オンライン会議 第 11 回 1 月 30 日(日)、オンライン会議 第 12 回 2 月 20 日(日)、オンライン会議 第 13 回 3 月 12 日(土)、オンライン会議 <口頭発表> 「『フランス語の学習指針』に基づく授業の評価方法の検証 アサンプション国際高等学校の事例 」、in 分科会 1「文部科学省『教員養成機関等と連携した外国語教育専門人材育成事業』の報告」 日本外国語教育推進機構(JACTFL)、2022年3月13日、オンライン開催 菅沼浩子、野澤督 <読書会> 課題図書: ギップス, C. V.『新しい評価を求めて−テスト教育の終焉−』 鈴木秀幸訳、2001年、論創社 第1回 2021年10月30日、オンライン開催 第2回 2021年11月27日、オンライン開催 第3回 2022年1月22日、オンライン開催 第4回 2022年2月26日、オンライン開催 第5回 2022年3月26日、オンライン開催 <論文> 「高校における第二外国語としてのフランス語教育 −異文化間能力の育成を目指した授業実践と効果検証−」 名古屋外国語大学論集、第9号、pp.211-224、武井由紀、上田亜津美 <出版物> 『フランス語の学習指針 ∼日本の中等教育におけるフランス語教育のために∼ ver. 2.0』「フランス語の学習指針」策定研究会、2022年3月
フランス語の学習指針 -ver.2.0-229付録 教室のフランス語 ここでは、授業中に教師が比較的高い頻度で繰り返し用いる表現や活動の指示について、それぞれの日本語に対応するフランス語の表現例を掲載します。 教室に居ながらも生徒がフランス語を聴く機会を増やし、フランス語の音に慣れるだけでなく、限られた時間と環境に置かれている第二外国語の授業であるからこそ、まさにこの教室活動の「やりとり」を大いに活用して、学んだ語彙・文法知識の定着や応用につなげていただけること、また、教師にとっても繰り返し用いることで意識改革や授業の更なる質的改善につなげていただけることを願って、この「教室のフランス語」をまとめました。 具体的な表現例は、次の使用場面に応じて分類されています。 1.授業の始まり 2.活動の始まり 3.活動中 3−1.聴くこと 3−2.読むこと 3−3.書くこと 3−4.アクティビティ 4.活動の終わり 5.⽣徒への指⽰、コメント 6.授業の終わり
2301.授業の始まり 1 こんにちは。 Bonjour. 2 みなさん、おはよう/こんにちは。 Bonjour à tous. (poli, formel) Bonjour tout le monde. (amical) 3 起立、(礼、)着席。 Levez-vous, (saluez,) asseyez-vous. 4 はじめまして。 Enchanté(e). 5 久しぶり。 Ça fait longtemps. 6 (生徒に対して、連休・長期休暇明けに)良い休暇を過ごせたことと思います。 J’espère que vous avez passé de bonnes vacances. 7 調子はどうですか。 Tout se passe bien ? || Comment allez-vous ? 8 元気ですか。 Ça va ? Vous allez bien ? 9 元気です。 Je vais bien. || Ça va bien. 10 (私は)元気です。みんなは。 (Moi,) je vais bien. Et vous ? 11 風邪をひいています。 Je suis enrhumé(e). 12 頭が/喉が/お腹が痛い。 J’ai mal à la tête / à la gorge / au ventre. 13 今日は何曜日ですか。 On est / nous sommes quel jour (de la semaine) ? 14 月曜ですか、火曜ですか。 そうですね火曜です。 On est lundi ? mardi ? Ah oui, c’est mardi. 15 何月ですか。 On est / nous sommes quel mois ? 16 (今の)季節は何ですか。 どんな季節ですか。 On est / nous sommes en quelle saison ? C’est quelle saison ? 17 今日の天気は(どうですか)。 Il fait quel temps aujourd’hui ? Quel est le temps d’aujourd’hui ? 18 晴れですか、曇りですか、 そうですね、晴れています。 Il fait beau ? Il y a des nuages ? (Il fait gris ?) Oui, il fait beau. 19 今日は暑い/寒いですね。 Il fait chaud / froid, non / n’est-ce pas ?
フランス語の学習指針 -ver.2.0-23120 今日は欠席者はいますか。 Est-ce qu’il y a des absent(e)s aujourd’hui? Nous avons des absent(e)s aujourd’hui ? 21 今日の欠席者は誰ですか。 Qui est absent(e) aujourd’hui ? || Qui n’est pas là ? 22 出席を取ります。 Je vais faire l’appel. 23 XX さんはどうしましたか。 Monsieur / Mademoiselle (/ Madame) XX, il / elle n’est pas là ? || Qu’est-ce qu’il / elle a ? 24 全員いますね。 Tout le monde est là, n’est-ce pas ? 25 みんないますか。 Personne ne manque ? 2.活動の始まり 1 準備(用意)はいいですか。 Vous êtes prêt(e)s ? 2 みなさん(始める)準備はいいですか。 Vous êtes tous(toutes) prêt(e)s (à commencer) ? 3 始めましょう。 On va commencer. 4 さあ、今日の授業を始めましょう。 Bon / Allez, on commence. 5 教科書を出してください。 Mettez votre manuel sur la table. 6 教科書 32 ページを開いてください。 Ouvrez le livre à la page 32. 7 今日は 35 ページの上/下から 12 行目から始めます。 Aujourd’hui, on va commencer à partir de la ligne 12 du haut / bas de la page 35. 3.活動中 3−1.聴くこと 1 これから CD をかけます。 Maintenant, on écoute le CD. 2 CD は2回かけます。 On va écouter le CD deux fois. 3 後から質問をします。 Je vais vous poser des questions après. 4 CD を聞きましょう。 Écoutons le CD. || On va écouter le CD.
2325 CD を聴いて、質問に答えください。 Écoutez le CD et répondez aux questions. 6 よく聞いてください。 Écoutez bien, s’il vous plaît. 7 繰り返してください。 Répétez (s’il vous plaît). 8 よく聞いて、私の後に繰り返してください。 Écoutez bien et répétez après moi, s’il vous plaît. 3.活動中 3−2.読むこと 1 この文章をゆっくり読んでくれませんか。 Est-ce que vous pouvez lire ce texte lentement ? 2 このページを音読してください。 Lisez la (cette) page à haute voix. 3 このページを黙読してください。 Lisez la (cette) page silencieusement / dans votre tête. 4 5つの文を 2 回続けて読みます。 Je vais lire 5 phrases 2 fois de suite. 5 それぞれの文を2回ずつ読みます。 Je vais lire chaque phrase deux fois. 6 発音記号は読めますか。 Vous savez lire l’API (alphabet phonétique international) ? 7 初めから読んでください。 Lisez ça à partir du début. 8 もっと大きな声で読んでください。 Lisez ça plus fort. 9 聞こえませんよ。 Je ne vous entends pas. 10 これらの単語を読みましょう。(発音する意味で) Lisons ensemble ces mots. 11 誰かにこのページを読んでもらいましょう。誰かいますか。 Je voudrais qu’on lise cette page. Qui veut le faire ? Qui est volontaire ? 3.活動中 3−3.書くこと 1 (これらの)文を書きとめてください。 Écrivez ces phrases sur votre cahier. 2 ディクテをします。 (私の言うことを書いてください。) On va faire une dictée. (Écrivez ce que je vais vous dire.)
フランス語の学習指針 -ver.2.0-2333 書き間違えた単語をそれぞれ 5 回ずつノートに書いてください。 Écrivez 5 fois les mots dont l’orthographe n’est / n’était pas correcte. 3.活動中 3−4.アクティビティ 1 ペアを作ってください。 Mettez-vous par deux. 2 隣の人とペア・ワークをしてください。 Faites ça par deux avec votre voisin(e). 3 ペアで活動してください。 Travaillez par deux. 4 3 人のグループを作ってください。 Faites des groupes de trois personnes. 5 5つのグループに分かれましょう。 On va séparer la classe en cinq groupes. 6 グループを 4 つ作るために机を移動してください。 Déplacez vos tables pour former 4 groupes. / Déplacez vos tables et formez 4 groupes. 7 丸い円の形に机を動かしてください。 Mettez vos tables en cercle. 8 丸くなってください。 Mettez-vous en cercle. 9 あなた(達)の番ですよ。 C’est votre tour. || C’est à vous. 10 黒板/この絵/この本/このカードを見てください。 Regardez le tableau / ce dessin (cette image) / ce livre / cette fiche. 11 彼らが何をしているか当ててください。 Devinez ce qu’ils font. 12 こういうふうにします。 On fait comme ça / cela. 13 見てください。こういうふうにします。 Regardez bien. On fait comme ça / cela. 14 正しい絵に丸を付けてください。 Entourez les dessins corrects. 15 正しい絵を選んでください。 Choisissez les dessins corrects. 16 正しい絵を指してください。 Indiquez les dessins corrects. 17 正しいカードを持って来てください。 Apportez-moi les fiches correctes. 4.活動の終わり 1 とりあえずこの辺でちょっとストップしましょう。 On va s’arrêter ici pour le moment. 2 A グループの勝ちです。 Le groupe A a gagné !
2343 D グループはもっと頑張ってください。 Bon courage, le groupe D ! Allez, courage ! Le groupe D. 4 班長さん/グループリーダーはカード/資料/できたものを前に持ってきてください。 Les responsables de groupe, apportez-moi votre fiche / votre dossier / votre travail, s’il vous plaît. 5 では次の活動へ移りましょう。 On va passer à la suite / à une activité suivante. 5.⽣徒への指⽰,コメント 1 もう一回。 Encore une fois. 2 (みんな)一緒に。 Tous ensemble. 3 どうぞ続けて。 Je vous en prie, continuez. 4 もっと大きな声で話してください。 Pouvez-vous parler plus fort (s’il vous plaît). 5 手を挙げてください。 Levez la main, s’il vous plaît. 6 どうかしましたか。 Qu’est-ce que vous avez ? 7 分かりましたか。 Vous comprenez ? || Vous avez compris ? 8 見つかりましたか。 Vous avez trouvé ? 9 (よく)見てください。 Regardez (bien), s’il vous plaît. 10 こちらを向いてください。 Regardez-moi. 11 よく考えてください。 Réfléchissez bien. 12 やるだけやってみてください。 Faites de votre mieux. 13 最初からやってみましょう。 On va refaire ça à partir du début. 14 何か気付いたことはありますか。 Est-ce que vous avez remarqué quelque chose ? 15 何に気が付きました(気が付きます)か。 Qu’est-ce que vous remarquez ? 16 どんな規則/何が規則だと思いますか。 D’après vous, quelle est la règle ? 17 どんな答えでもいいから言ってみてください。 Essayez de dire quelque chose. || Essayez de répondre. 18 他の答えを言ってみてください。 Donnez-moi d’autres réponses.
フランス語の学習指針 -ver.2.0-23519 (発言されたばかり・取り上げられたばかりの意見や話題について)どう思いますか。 Qu’en pensez-vous ? 20 XX さんの意見をどう思いますか。 Que pensez-vous de l’opinion de Monsieur / Mademoiselle (/ Madame) XX ? 21 XX さんの意見・考えに賛成ですか。 Vous êtes d’accord avec Monsieur / Mademoiselle (/ Madame) XX ? 22 XX さんと同じ意見ですか。 Vous avez la même opinion que Monsieur / Mademoiselle (/ Madame) XX ? 23 (配布物等を)回してください。 Faites passer, s’il vous plaît. 24 練習しましょう。 On va faire des exercices. 25 復習しましょう。 Faisons une révision. 26 前の授業を振り返りましょう。 On va faire une révision du dernier cours. 27 ざっと復習をしてみましょう。 Révisons (tout) ça rapidement. 28 ちょっと思い出してみましょう。 Rappelons-nous ce que nous avons fait la dernière fois. || Rappelons-nous notre dernier cours. 29 ビデオを見ましょう。 Regardons la vidéo. 30 深呼吸をしましょう。 Inspirez bien / profondément. 31 静かに(してください)! Silence (s’il vous plaît) ! 32 おしゃべりしないでください。 Ne bavardez pas. || Arrêtez de bavarder, s’il vous plaît. 33 落ち着いてください。 Calmez-vous. 34 慌てないでください。 Prenez votre temps. 35 心配しないでください。 Ne vous inquiétez pas. || Ne vous en faites pas. 36 ちょっとリラックスしましょう。 Détendez-vous. || On va se détendre. 37 私の机の上に/前にそれ/カードを戻してください。 Remettez ça / les fiches sur mon bureau / devant. 38 本(カード)をもとあった所に片付けてください。 Remettez le livre (les fiches) à sa (leur) place.
23639 私に(それを)ください。 Donnez-moi (ça). 40 (みんなの前で)計画/提案を発表してください。 Présentez-nous (à la classe) votre projet / votre proposition. 41 やってくれる人はいますか。 Qui veut faire ça ? 42 (読んだり、何かをしたり)してくれる人はいませんか。 Est-ce qu’il y a des volontaires ? 43 それをもう一度やってくれませんか。 Pouvez-vous le faire encore une fois ? 44 一人、ここ/前に出てきてくれませんか。 Est-ce que quelqu’un peut (veut) venir ici / devant ? 45 他に誰かいませんか。 D’autres personnes ? (複数の時) Qui d’autre ? Quelqu’un d’autre ?(単数の時) 46 誰もいませんか。じゃあ、XX さん、読んでください。 Il n’y a personne ? Et bien, Monsieur / Mademoiselle (/ Madame) XX, lisez ça, s’il vous plait. 47 XX さん、ここ/前に出て、あなたの答えを黒板に書いてください。 Monsieur / Mademoiselle (/ Madame) XX, venez ici / devant et écrivez votre réponse au tableau (s’il vous plaît). 48 誰か XX さんを手伝ってくれませんか。 Qui peut aider Monsieur / Mademoiselle (/ Madame) XX ? 49 誰がしてくれますか。 Qui peut le faire ? 50 手伝ってくれますか。 Vous pouvez m’aider ? 51 フランス語で質問をします。 Je vais vous poser des questions en français. 52 質問をします。用意はいいですか。 Je vous pose des questions. Vous êtes prêt(e)s ? 53 もじもじしないで。 Ne soyez pas timide(s). 54 間違っていますよ。もう一度やってみてください。 Ce n’est pas correct. Essayez (de le faire) encore une fois. 55 できないなんて言わないでくださいよ。 Ne me dites pas « je ne peux pas » !
フランス語の学習指針 -ver.2.0-23756 友達/クラスメートの言うことをよく聞きましょう。 Écoutez bien ce que disent vos amis / camarades. 57 ∼という単語を辞書で調べてください。 Cherchez le mot … dans le dictionnaire. 58 綴りを(辞書で)確かめてください。 Vérifiez l’orthographe de ce mot. 59 辞書には何と書いてありますか。 Qu’est-ce qui est écrit dans le dictionnaire ? 60 二つ目の意味です。 C’est le deuxième sens / la deuxième signification. 61 この単語/この情報/これをインターネットで調べてください。 Cherchez le mot / ces informations / cela sur Internet (l’internet). 62 この単語/この情報/これを、インターネットで/辞書で/タブレットで/スマートフォンで調べてください。 Cherchez le mot / ces informations / cela sur Internet / dans le dictionnaire / à l'aide de votre tablette / avec votre smartphone. 63 一列になってください。 Faites la queue. 64 机をまっすぐ並べてください。 Alignez les tables, s’il vous plaît. 65 机の上を片付けて、教科書だけにしてください。 Rangez vos affaires, et mettez seulement votre manuel sur la table. 66 必要のないものは片付けてください。 Rangez les affaires dont vous n’avez pas besoin. 67 あと5分あります。 Il (vous) reste 5 minutes. Vous avez (encore) 5 minutes. 68 残り時間が少なくなってきました。 Il reste très peu de temps. 69 残り時間がほとんどありません。 Vous n’avez presque plus de temps. 70 答案を(提)出してください。 Donnez-moi les copies. Je récupère vos copies. 71 例えば。 Par exemple. 72 まさか! Ce n’est pas vrai ! 73 え、本当ですか。 Ah bon ? C’est vrai ? 74 もちろん。 Bien sûr.
23875 はい、分かりました。(生徒の提案やリクエストに対して受け入れられる範囲で了解する場合) D’accord (c’est possible). Oui, d’accord (pas de problème). 76 はい、分かりました/どうぞ。(例えば気分の悪い生徒が保健室に行く等、問題なく許可できる状況で了解する場合) Oui, bien sûr (allez-y). 77 それはいいですね。 Oui, c’est bien. 78 その通りです。正しいですね。 Oui, c’est bien ça. || Oui, la réponse est correcte. 79 とてもよくできましたね。 Bravo ! Vous avez bien travaillé. Bravo ! C’est bien, ce que vous avez fait. 80 それは面白そうですね。(興味深い意味で) Ça a l’air intéressant. 81 それはどんなふうですか。 C’est comment ? 82 それは違いますね。 Ce n’est pas correct. || Ça ne va pas. 83 残念ですね。(生徒の答えに対して、イントネーション高めで) C’est dommage ! 84 惜しいですがちょっと違いますね。 なかなか良いのですが/がんばりましたが/いいところまでいっていますが、正確にはちょっと違いますね。 Ce n’est pas loin, mais ce n’est pas tout à fait ça. Bien essayé / joué / tenté, mais ce n’est pas exactement ça. 6.授業の終わり 1 続きは木曜日に。 On va faire la suite jeudi. 2 さあ、ここで終わりましょう。 Bon, on termine ici pour aujourd’hui. 3 終わりです。 C’est tout pour aujourd’hui. 4 終了。 C’est fini. 5 そろそろ終わりの時間です。 On ne va pas tarder à s’arrêter. 6 みなさん、さようなら。 Au revoir à tous. 7 いい週末を(過ごしてください)。 Bon week-end !
フランス語の学習指針 -ver.2.0-2398 また来週。 À la semaine prochaine ! 9 次の時間に小テストをします。 Je vais faire un petit test au prochain cours. 10 みなさんに宿題を出します。 Je vous donne des devoirs. 11 宿題です。 C’est votre devoir. || Ce sont vos devoirs. 12 期限は月曜日です。 月曜日までに出してください。 La date limite est lundi prochain. Rendez-le lundi. 13 今日勉強したところを復習してください。 Révisez bien ce que nous venons d’apprendre. 14 第 5 課を予習しておいてください。 Étudiez (Préparez) la leçon 5 (à la maison) pour la prochaine fois. 15 宿題を提出してください。 Donnez-moi vos devoirs. 【参考文献】 高梨庸雄(他)(編)(1992)『教室英語活用事典』、研究社出版 文部科学省『小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック 6.実習編』(http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/ gaikokugo/1387503.htm(2018 年 2 月閲覧)
240 フランス語の学習指針 日本の中等教育におけるフランス語教育のために - ver.2.0 - 2022 年3月 30 日発行 著者 ©『フランス語の学習指針』策定研究会 野澤 督、武井 由紀、茂木 良治、菅沼 浩子、中野 茂、 松川 雄哉、山田 仁 発行所 トレフル出版(有限会社 夢舎工房) 連絡先 『フランス語の学習指針』策定研究会 referentiel.de.francais@gmail.com Printed in Japan 2022 ISBN 978-4-909912-09-1